
最近
AEDをヨク見掛けるようになりましたネ。
AEDとは
Automated External Defibrillatorの頭文字だそうデス。
日本語だと
自動体外式除細動器。全く意味不明デス。(>_<;)
何やら
自動で
体外から心室
細動(心臓の心室が小刻みに震えて
全身に血液を送ることができない状態)を
除く機器のことなんだそうデス。
日本で一般市民も使えるようになったのは2004年7月から。マダほんの5年。
私の勤務している工場にも有るのですが、場所を知っている位で、
使い方は全く未知の世界。世の中にコンナに急速に普及しているのに
ブラックボックスとはコレ如何に?それでは、と言う事で講習にGo!
受講対象は満15歳以上の方。受講費用は1500円。
講習は学科1時間、実技3時間の計4時間。学科、実技検定アリ。
学科の講義は1時間ですのでサラッと。この講習の本命は実技デス。
学科検定は4択10問ですが、実技の内容が文章になってるワケで
ヨク思い出せば問題有りません。
実技は3時間練習。回復体位の取らせ方、保温(毛布の巻き方)の取り方等、
及び傷病者(ダミー人形)の発見~救急隊員への引継ぎまで。
(因みに心肺蘇生の練習は生体を使う事が禁じられてるそうデス。)
4人1組で「救助者(協力者A・Bの指揮と心肺蘇生を行い、駆け付けた
救急隊員へ状況報告)」「協力者A(119番通報を行う)」「協力者B(AEDを探して持って来る)」
「救急隊員」と役割を分担して進行。4人が1周するまで意外と時間が掛かりマス。
最後に実技検定と学科検定といった流れ。
世界の中でも日本は「
現場に居合わせた人による心肺蘇生」が極端に遅れていて、コレを普及させる事が
目的の講習なので結局全員合格するんですがネ。(⌒^⌒)b
さて、心肺蘇生を行ったにも関わらず残念な結果になった場合はどうなるか?ですが、
刑事・民事共に不問だそうです。逆に呼吸が止まっている人に対しては何も手出ししない方が無難と
思われがちですが、呼吸停止時間の生存率を考えると、何もしない=見殺しで
人道に外れた行為と言う事に。
全くの未経験者が救助するよりも、1回でも練習した人の方が更に生存率が高まると、個人的には思う。
本日の学科の内容は以下の通り。
第1章 赤十字救急法について
1.赤十字救急法とは
2.救急法を実践する際の心得
3.手当の基本
4.傷病者への接し方
5.現場での留意点
6.ショックについて
第2章 一次救命処置
1.一次救命処置とは
2.一次救命処置の手順
3.心肺蘇生法とは
4.気道確保
5.人工呼吸
6.心臓マッサージ
7.AEDを用いた除細動
8.気道異物除去
~以下実技の覚え書き~
傷病者(ダミー人形)は床に仰向けで倒れている。
01.救助者は傷病者の左足元付近で傷病者を発見。(ダミー人形には腕も足も無いんですが。。。)
02.救助者はその場で前後左右及び頭上を見回し、
自分の安全を指差し確認する。「周囲安全ヨシ」
03.救助者は傷病者の左頭部付近に近づきながら大出血の有無を指差し確認する。「大出血ナシ」
04.救助者は両膝を床に付け、傷病者の頭付近に右肘をつき、傷病者の口元に右耳を近付けて意識の確認。左手で傷病者の左肩を軽く叩きながら「大丈夫ですか」(声を大きくしながら、肩を叩く力を強くしながら3回)繰り返す。「意識ナシ」
05.救助者は他人に発見され易いように頭上で手を振りながら大声で協力者を求める。「誰か居ませんか」
06.駆け付けた協力者Aに協力を依頼する。「申し訳有りませんが、119番をお願いします」←間違い電話を掛けてしまうと時間的ロスになるので救急車と言わず119番と言う。
07.駆け付けた協力者Bに協力を依頼する。「申し訳有りませんが、AEDを持って来て下さい」
08.救助者は両膝を床に付け、右手で傷病者の額を押さえ、左手中指・人差し指で傷病者の顎を引き上げ、気道を確保する。
09.救助者は傷病者の口元に右耳を近付け且つ、目で傷病者の胸の動きを観察し、呼吸の有無を10秒程度確認する。「呼吸ナシ」
10.救助者はキューマスクを傷病者の口に装着する。(キューマスク→人工呼吸用のマスク)
11.救助者は再度、気道を確保。
12.救助者は人工呼吸を2回行う。(息を吹き込む時は傷病者の鼻をつまみ、吹き込み終わったら鼻から手を離す。傷病者の胸の動きで息が入ったか否かが判る。息が入って居なくても人工呼吸は2回で止める。)
13.救助者は傷病者の胸(左右乳頭部の真ん中)に指先を浮かしながら手掌基部を目測で当て、自分の腕が垂直になる姿勢を取り、肘を曲げないように気を付けながら胸骨圧迫を30回行う。
(今は圧迫位置を探すための時間を短縮し、目測でいきなり圧迫位置に手を当てる)
14.救助者は人工呼吸を2回行う。
15.救助者が再度、胸骨圧迫を行っていると協力者BがAEDを携えて戻って来る。
16.(協力者B)「AEDを持って来ました」
17.(救助者)「ありがとうございます。頭の脇に置いて下さい。」
18.(救助者)「心肺蘇生法は出来ますか?」
19.(協力者B)「ハイ」
20.(救助者)「協力をお願いしたいので、そちら側に回って交代して下さい」
21.(救助者)「交代します。宜しいですか」
22.(協力者B)「ハイ」
23.救助者はタイミングを見計らって手を離す。協力者Bは十秒以内に胸骨圧迫を開始する。
24.救助者はAEDのケースを開け、電源投入後、パッドの入った袋を取り出し傷病者の脇に置く。
25.救助者は傷病者の胸全体が現れるように上着をめくり上げる。
26.救助者はパッドを1枚剥がし、貼り付け位置に障害が無い事を確認し、傷病者の右胸に貼る。(2枚同時に剥がすとパッド同士がくっついてしまい、離れなくなってしまう恐れがあるので2枚剥がさない事)
27.救助者はパッドを1枚剥がし、貼り付け位置に障害が無い事を確認し、傷病者の左脇腹に貼る。(2枚のパッドを結ぶ直線上に傷病者の心臓が位置するように貼る)
28.救助者はパッドのコネクタをAEDに差し込み、スタートボタンを押す。(この間で協力者Bは胸骨圧迫と人工呼吸を1セット行える)
29.AEDの自動診断結果を待つ。(2分位。その間も協力者Bは胸骨圧迫と人工呼吸を繰り返す。←2分は丁度2セット出来る時間)
30.(AED)「電気ショックが必要です。チャージしています。患者から離れて下さい。」
31.救助者は傷病者から離れ、協力者Bにも離れるように促す。
32.救助者はもう一度協力者Bに離れるように促し、傷病者に接触している人が居ない事を確認し、ショックボタンを押す。
33.(AED)「心電図の解析中です。必要に応じて心臓マッサージをして下さい」
34.協力者Bは胸骨圧迫と人工呼吸を再開する。
35.胸骨圧迫と人工呼吸2セット目に入った所で協力者Aが戻って来る。
36.(協力者A)「119番に連絡しました」
37.(救助者)「到着までどれ位掛かりそうですか」
38.(協力者A)「5~6分だそうです」
39.(救助者)「心肺蘇生法は出来ますか?」
40.(協力者A)「ハイ」
41.(救助者)「協力をお願いしたいので、そちらで待機をお願いします。」
42.ほぼ、このタイミングでAEDの解析が終了する。
43.(AED)「解析が完了しました。ショックは必要有りません。必要に応じて心臓マッサージをして下さい」
44.協力者Bと協力者Aが交代。協力者Aが胸骨圧迫と人工呼吸を開始する。
45.協力者Aの胸骨圧迫と人工呼吸が2セット目に入った所で救急隊員が到着する。
46.(救急隊員)「救急です。どんな状況ですか」
47.(救助者)「呼吸停止状態だったので、胸骨圧迫と人工呼吸を行い、
AEDを1回使用しました。」←AEDを使った場合は何回使ったのか?も漏らさず報告するのが大事。
48.(救急隊員)「了解しました。引継ぎます」
以上
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