実に久しぶりに観戦記を書く気持ちになった。
というのもこのたび10年ぶりに、公共交通機関移動ベースでいえば12年ぶりに
F1日本グランプリを観戦しに鈴鹿へ行ってきたからである。
しかしながら12年ぶりに色々諸準備を進めていく中で、
前回の記憶がすっかり頭から抜け落ちてしまっていて困惑すること多々あり。
そこでふと思い出して昔自分が書いた観戦記を読み返してみたら、
その情報が非常に役立ち助かったということがあった。
なので今回も行動記録を書き残しておくことで
次回行くときの参考にしておきたいと思い
久々にキーボードを叩こうと思ったわけである。
よって感想を交えた観戦記というよりは行動記録的なものになるかと思う。
2022年10月7日(金)
曇り→小雨→雨→曇り
6時半に自宅を出発。この時はまだ雨は降ってきていない。
6時40分に最寄りバス停から路線バスに乗る。
最寄駅から小田急に乗り換え、7時半頃小田原駅に到着。
新幹線の待合室にはF1のウェアを来た人が何人も見受けられ
そのうち隣にいた初観戦でD席に行くという角田ファンのグループと、
30年来鈴鹿に通い今回もパドッククラブというフェラーリファンの方と
さっそく会話が弾み、あやうく新幹線に乗り遅れそうになった。
小田原8:07発のひかり633号に乗車し、名古屋には9:14到着。
車内にもF1観戦客っぽい人が何人もいた。
名古屋に到着してまずはコインロッカーに大荷物を預ける。
名古屋駅は大型、中型のコインロッカーが少なく、
空きロッカーを探して彷徨う人を多数見かけるが
小型サイズであれば比較的空きは見つけやすい。
そのため、荷量に制約は生まれてしまうものの、
いつも機内持ち込みサイズのキャリーバッグを使うようにしている。
こうすることで前回も今回もコインロッカー探しには苦労せず
一発で預けることができた。
さてここからようやく鈴鹿へ向かう。
名古屋から鈴鹿への鉄道での行き方は主に2つあり、
近鉄で白子駅まで行ってシャトルバスに乗り換える方法と
JR~伊勢鉄道で鈴鹿サーキット稲生駅まで行き徒歩の方法である。
これは直前までどっちにするか迷っていたものの、
前述の小田原駅で会ったティフォシの方が稲生一択とおっしゃっていたのと
Twitterで見る限り金曜の白子のバス待ちがとんでもないことになっていた
(90分とか2時間待ちとか)ので、今回初めて伊勢鉄道を使ってみることにした。
稲生駅はICカードが使えないので名古屋で乗車券を買う必要があるのだが
昨今、券売機の数が非常に少ないのと、他社線経由の切符というので
買うのに少々手間取った。
なんとか切符を購入してホームに急ぎ、発車5分前を切ったところで
快速みえ3号に何とか乗り込んだ。
キハ75 4両編成の車内は首都圏の通勤電車並の混雑ぶりである。
当然自分も立ちっぱ。
その多くはF1客だが、普通に伊勢参りの観光客やビジネス客も一定数いて
突然の大混雑ぶりに面食らっている様子だった。
発車間際にやってきて乗り込めなかった人たちもいた。
関西本線は単線のため対向列車の遅れを引きずり、
みえ3号は定刻9:37から2分遅れで出発。
途中も行き足は伸びず、鈴鹿サーキット稲生への到着は5分遅れの10:26だった。
さて天候であるが、小田原の時点ですでに雨は降り始めていたが、
ここ稲生ではすでに本降り。
しかしながらすし詰めの車内では雨具の準備ができず、
下車後も人であふれかえるホームに屋根はなく、しばしの間雨に打たれることに。
ようやく若干の軒先を見つけ、そこで合羽と傘の準備をする。
稲生駅は前述のとおりIC乗車券が使えず、その旨はサイトにも散々告知されて
いるのであるが、にも関わらずIC乗車券で乗った人が大勢おり
臨時精算所は長蛇の列ができていた。
こちらはちゃんと切符を買っていたので人の流れに乗って
スムーズに駅を抜けることが出来た。
稲生駅から鈴鹿サーキットまで徒歩15~20分程度。
一本道だし歩道の幅もそこそこありサーキットまで道に迷うことは
まずないだろう。
途中から園内の観覧車やグランドスタンド含め各観客席が見えてきて
段々テンションがあがってくる。
そうこうしているうちに、年間でF1のときにしか開かないという
1コーナーゲートに到着した。時間はおおよそ11時頃。
入場時にはサーモカメラでの検温と手のアルコール消毒があったが、
特に人流が滞ることもなかった。
1コーナーゲートから場内に入ると、ちょうどA1席とA2席の間くらいに出る。
まずは全体の雰囲気を感じたいと思いGPスクエアへ。
途中、観客席の間から1コーナー寄りのピットガレージが見えて
俄然雰囲気が高まる。
GPスクエアでは真っ先に公式グッズショップの列に並ぶ。
雨の中、待機列は30~40分くらいだったろうか、
ようやく店内に入り品定めをする。
この公式グッズ、特に今年の日本GP限定グッズは大人気で早々の売り切れが
予想され、金曜日の一番に購入しておくのが無難なのである。
途中で12時を回りFP1が始まったが、幸いこの雨でセッション開始から
走行する車はほとんどなく、じっくり買い物することができた。
買い物を終えとりあえず手近のA1席に行ってみるが
人がごった返し空席も見当たらない。
奥の方まで歩いていきようやく後方からコースを眺めることが出来た。
時間は12時20分くらい。
運よくこの頃から雨が小降りになり、待ってましたとばかり
続々と各車コースインしてきた。
雨に打たれつつA1席でFP1を立ち見。
10年ぶりに見る生のF1はやはりいい。なんとも言えずいい。
現行のV6ハイブリッドPUの音を聞くのは初めてだが、
これについてはやはりNA時代が恋しくなる。
ただし音量は比較にならないほど静かになったので
耳にはだいぶ優しくなったと感じた。
FP1残り15分くらいになって再び雨が強くなり、
各車もピットレーンに引き上げていったので
我々もひと足先に撤収し、グランドスタンド裏の雨がしのげるところへ退避した。
このままFP1終了。
さてFP2までの2時間をどう過ごそうか。雨はやむ気配がない。
とりあえずGPスクエアの各ブースを巡ってみる。
ちなみにF1期間中はF1のチケットで遊園地の乗り物も乗り放題になる。
なので観覧車にでも乗って雨宿りしつつ時間つぶしもしようかと思ったが
行ってみたら長蛇の列で係員に聞くと80分待ちほどですとの由。
あきらめてR席に行きサポートレースのポルシェカレラカップのFPを見る。
が降りやまぬ雨に負けて速攻で撤退。
Q2スタンド下にベンチを見つけたのでそこでうずくまって、
ひたすら時が過ぎるのを待った。
FP2開始15分くらい前にQ2スタンドへ上がる。
いつもは真ん中から最終コーナー寄りに座ることが多いが、
今回は130R寄りシケイン進入付近に座ってみた。
FP2は途中雨がやんだりもして走行車両が多く、FP1よりじっくり楽しめた。
久々に一眼レフなども取り出してみた。
ただ一眼はやはり重くかさばり、体力を奪われるので
この日以降サーキットに持ってくることはなかった。
途中、ニコラス・ラティフィがシケインをミスコースしたことは
書き留めておこう。後年思い出してきっと楽しくなるに違いないから。
さてこのFP2、本来は60分のセッションなのだが、
ピレリが2023年用タイヤのテストをするということで、
走行時間が90分に延びていた。
実際はドライになることがなかったのでタイヤテストは中止になったのだが
セッション時間は90分のまま据え置かれていた。
ただ開始50分くらいから再び雨が落ちてきて、
F1マシンの走りも十分見れたということで、翌日以降の体力温存もあり、
本来の終了時間であった16時で本日は撤収することにした。
Q2席で見ていたのでそのままショートカットしてメインゲートへ直行。
売店でお土産を追加購入したのち、P8まで歩いて近鉄白子駅行きのバスに乗った。
FP2終了前だったこともあり、バスの待機時間はほとんどなかった。
ちなみに料金収受方法は、乗り場の手前にテントがあって、
その中にICカードの料金収受機が置いてあり
電車の自動改札の要領で歩きながらICカードをかざすだけでOKで、
その後はバスでも白子駅でもICカードを出す必要はなかった。
白子からサーキットへ向かう場合も乗車時に料金収受はなく
サーキットに着いて降車後に件の自動改札へICカードをかざして料金を払う
形態であった。これは実に効率的だと思った。
16時40分ごろバス発車。
金曜日はR23バイパスの通行規制がないため、バスは幾分渋滞に巻き込まれたが
17時過ぎには白子駅に到着した。
雨はほぼ止んで夕陽が出てきていたので、ここで合羽を脱いで片づける。
17時15分発(2分くらい遅れてたかな?)の急行名古屋行きに乗車。
幸運にも伊勢若松から座ることができた。
18時過ぎに名古屋到着。コインロッカーからキャリーバッグを回収し
徒歩でホテルへ。18時半頃ホテルにチェックイン。
近所の風来坊で腹を満たし一日目が終了した。