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（なんて貧乏臭いタイトルなんだろう…）

クルマをかえることにした。

私の社用車の話。
約3年間、仕事のお供として山野を駆け回り
いろんな所へいろんなモノと人を運んでくれた
「三菱ミニキャブ・ブラボー」を
今回の車検満了を機に、引退して頂くことにした。
走行距離85,800km　まだまだいけそうな距離とは思うのだが
タイミングベルトの交換時期となり、合わせてウォーターポンプをはじめ
老朽化した周辺補機の交換並びにリペアを行うと
結構高額な「車検代」となってしまうことが予見される。
自分で整備することも考えたが、これから時期私の仕事が繁忙期に入るため
悠長にイジっている暇がない。そして万が一修繕不能に陥った時
仕事のアシを失うこととなり、代替車を検索している間も
仕事に支障が出てしまう恐れがある。これでは費用効果の本末転倒である。

ならば買換えてしまおう。

ここで時流の定義に則り、一般的で賢明なお方ならば
高性能な低燃費車や最新エコカーの類を選択するのであろう。
しかし残念ながら、その様な賢明さも予算も私は持ち合わせていない。

以前、私の知人の外車店オーナー整備士が言っていたことを思い出した。
「エコカーや電気車と補助金のおかげで、可哀そうなクルマたちが増えたよ」

ちょっと前にあった、古いクルマを車屋に持っていくと補助金が出て
新しいクルマがお得に買えちゃう、あの素晴らしき愚策のことである。
あの時、まだまだ活きのイイ古いクルマたちが数多くつぶされ
今日本のことが大嫌いなあの国へクズ鉄として行ってしまったそうな。
味が出てきたちょっと古めのBMWやベンツ、VWのゴルフ２なんかもかなり消えてしまい
そのことを前出のオーナーが深く悲しんでいたのである。
それでも大切に乗りたい。そう思っても車齢がある年数(13年だったか)を越えると
自動車税に重加算措置が取られる。ここまで来ると古いクルマに乗っていることに対して
秩序罰を科されているかのようにも思えてしまう。

でも私も、車を85,000キロで引退させてしまう。
とても心が痛む。
ならばせめて、世の中に残っている可哀そうな車に乗ってあげよう。
これが本当のエコだよな。

長々と書いたが、これが「楽しい低予算なクルマ選び」の大義名分というか
ただの言い訳である。
ようするに…あまりお金がかけられない。それだけの笑えない理由である。
でもせっかくだから楽しみたい。ボロならビートルで慣れている。
ちょっとやそっとでは驚いたりしない図々しくも強靭なハートは持ち合わせている。

しかし、世の中にはおもしろいクルマがまだまだ残っていた。
無論、万人がオモシロイと感じるクルマではない。
中古車検索サイトには商売にならないという理由だろうか
あまりお目にかかれないような車があるところには存在する。
私の友人が勤める廃車のパーツリサイクル会社のストックヤードや
もっとも身近なところでは、いわゆる「ネットオークション」である。
探してみると、走行距離が30,000キロ程度の良い状態のクルマが意外とある。

今日までに見つけた(話を頂いた)オモシロイ車たち。
購入候補である。

日産　サニー(B15/平成15年)　白　21,000キロ
日産　マーチ(AK12/平成14年) 白 48,000キロ
ＶＷ　ルポ(GH6/平成14年) 青　78,000キロ
シトロエン　クサラ(GF-N6NF/平成12年) 青 33,000キロ
（どれも車検残は1年前後。お値段はひとケタ万円～10万円ちょっと）

この他にもビスタやらカローラなど
いわゆる「Ｔ社のおじい系セダン」は低走行で程度のイイものが何台かあったらしいが
既に外国のお方がご成約済みとのこと。

希望は1500cc以下のセダンかハッチバックのクルマ。
サニーやマーチ。この子たちなら、まず間違いのないお買い物である。
社用車としては絶対こっちである。でもね。その下の2台。
ワーゲン・ルポとシトロエン。
これは誘惑なのか。それとも罠なのか…

ルポは中古車屋でも度々見たことはあるし触ったこともある。悪いクルマではない。
しかし距離が78,000キロということは、次回車検時には確実に
タイミングベルトの交換となる。となれば車検代は高額になる。
でもカワイイいいクルマである。ほしい。
そして、シトロエンだが…正直なところ見たことも触ったこともないし
名前すら知らない。クサラと言われて「クサヤ？」と聞き間違えてしまった。
だが距離30,000キロ代。排気量は1600ccでまあ許容範囲。5drハッチバックも悪くない。
WEBやみんからで「クサラ」を検索すると、少ないながらも貴重なオーナー談を読むことが出来た。
ハイドロサス未搭載で故障も少ないらしい。そして外観デザインも嫌いではない。
とはいえシトロエン…よくわからない。

ルポとクサラ。社用車としてはあり得ないかもしれない。
だが仕事に向かうことが楽しくなるクルマかもしれない。

今の社用車の車検が来週中に切れてしまう。悠長にはしていられない。
明日、合間を見て見に行ってみよう。