
986ボクスターの中古を手に入れて1ヶ月が経ちました。年度末の繁忙期だったこともあり、購入したお店から引き取ってきた時に走った300kmが今月の最長距離のドライブでしたというのが、なんとも情けない限りです。
それでも、桜咲く近所の並木道をちょっと走ってみるだけでも十分に楽しく充実した時を与えてくれるのがこの子の良いところです。
この子の年式は2003年式。20年前の子です。
20年前といえば、僕はまだ結婚したばかりだった。
そして結婚するときに手放したユーノスロードスターのことが
なんとなく未練たらしく忘れられずに
オープンカーが走ってくると、意識して目を逸らしていました。
そんなある日。お付き合いのある中古車店にたまたま入庫していた
まだ真新しいボクスターを見たとき
「なんてボディラインが綺麗な車なんだろう」と思ったのが
この子の第一印象でした。
でも。中古車とはいえ、欲しいなと思ってもとてもまだまだ手が出るような価格ではないし、まだ買ったばかりのミニバンにチャイルドシートが必須の生活状況。
2シーターのオープンに乗りたい気持ちを封印です。
ところがしばらくして
ミニバンだけではやっぱり我慢できなくなって
「仕事用のクルマ」と称して(妻に言い訳して)
色々な車を乗り継ぎました。
その中でも特に思い出に残っているのは
「フォルクスワーゲンビートル」と「プジョー 306カブリオレ」
どちらも「社用車」と言い訳するには無理がありすぎな車ですが
どちらも「乗って楽しい車」でした。
そして、手放してから物凄く後悔した車でもありました。
20年目の時を経てようやく僕のものとなったボクスター
今となっては古いポルシェの仲間入りを果たしていますが
僕にとっては20年前に感じた
「なんてボディラインが綺麗な車なんだろう」のまま。
お店で初めて会った時には、当時の叶わぬ思いだったあの子が目の前にいることに
年甲斐もなく小躍りしてしまいました。
でもここに至るまで、なんとなく似たような個性の子を知らぬ間に
求めていたのかもしれません。
ビートル=水平対向4気筒エンジン
プジョー306=オープン
で、今回のボクスターといえば
水平対向6気筒エンジンのオープン
なんとなく、ちょっと
個性や性格が似ている子ばかりで
まるで、フラれた彼女に似たような子と
また付き合うみたいな。
初めて出会った時から、僕も歳をとり彼女もそれなりの歳を重ねてきたことと
思います。東京からやってきた彼女は、いったいどんな元彼と
どんな景色を見てきたのだろうかと野暮なことを考えてしまいますが
これからは僕と、また新しい景色をゆっくり見ていこうよ。
Posted at 2023/04/15 19:33:19 | |
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