
一般的には庚申の日に行く人が多いのでしょうが
何だか年の瀬にふらっと来てしまいました。
ファンの端くれの私もこの帽子をかぶったシーンが思い出されました。
この辺りにお住まいの方の中には、
私は生まれも育ちも東京は葛飾柴又で・・・と言える人がいるんだろうな~
などと物思いに耽りながら帝釈天の参道をゆっくり歩いて向かった先は
先程のNGK帽子が展示してあった記念館です。
私は今回が初めてでしたが、期待以上の大満足です。
約2時間、懐かしの映像や展示品などを楽しませて頂きました。
ボタンを押すと数々の名シーンを見られるコーナーがあるのですが
吉永小百合と 宮口精二のとらやでのあの一幕には
何度も見ているのに思わずグッと来てしまいました。
何とも言えぬ充実感を持ちながら参道に戻り、現在のとらやさんで
冷やをふたつと天ぷらそばを食していると
隣に若い男女が来店しました。
入って来た時から何やらキョロキョロ見渡して、ひそひそ話しているので
少々気にはなっていたのですが、こちとらすっかり上機嫌なので
お構いなしに店に掲げてある歴代の男はつらいよのポスターを眺めていたのです。
すると、男の方がおもむろにスッと立ち上がり店員さんに声を掛けたのです。
「すみません。名物の羊羹を一つください。」
・・・・・・・・!?
ウッ、ゲホッ、グッ・・・(表現が難しいのですが、とにかく咽ました)
店員「あの~、うちはだんご屋のとらやですので羊羹はございません。」
男「あれ、そんなはずはないでしょ。友達からも頼まれて来たんですよ。
この辺に他にもとらやさんてあるんですか。」
店員「・・・柴又のとらやはうちだけですが、羊羹のお店は詳しくわかりません・・・」
(このやりとりに店のプライドを感じてしまった)
男女「そうだ、帰ったらみんなに教えてあげよう!
ここのとらやさんはだんご屋さんだって。」
P.S.
込み上げてくる言いたいことを必死にこらえ、気管に入ったそばがなかなかとれず、
そりゃもうやるせない年の瀬でした。
良いお年を!
Posted at 2011/12/29 17:42:03 | |
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