待っていた部品も集まってきましたので作業再開です。
だいぶ先が見えてきました。
年内に納車したいものです。

ヘッドに組み付ける物を組んでしまわないとシリンダーブロックに
載せられないのでバルブステムのオイルシールを入れました。
ここのオイルシールが悪いと「オイル下がり」をおこして
エンジンオイルを食うエンジンになってしまいます。

ステムのオイルシールを組んだらバルブ組み付けです。
コッターにはグリスをつけて作業すると落ちないんですよ。
このへんがおっさん整備士です。

実際にカムシャフトと当るバルブリフターです。
バルブリフターの上にはシムが乗っていてシムの厚さで
バルブクリアランスを調整します。

バルブリフター組み付け時にはエンジン組み付け用のオイルをつけて
バルブリフターが軽く回るか確認します。
ここに引っ掛かりがあると異音が出ます。
空気清浄機なんかだとイオンが出たほうがいい物なんですけどね。

ヘッド本体が組みあがったのでシリンダーブロックに載せました。
ヘッドボルトを規定トルクで締め付けしてカムシャフトも組み付けました。
このカムシャフトを固定しているジャーナルですが大体の場合
ジャーナルをとめているボルトが締めすぎなんです。
不思議なことに新車でも。
ここをちゃんと規定トルクで締めるとエンジンの吹けが軽くなります。マジで。

ここまで組んでやっとバルブクリアランスの測定と調整ができます。
クリアランスだけはあえて規定値を無視します。
規定値よりも若干狭く調整し、そのかわり各気筒の数値を0.01mm単位で
シビアに調整します。
そのほうが楽しいエンジンになるんです。

測定をするために20年ぶりに新しいシックネスゲージを買いました。
あれ?24年ぶりかな?

バルブクリアランスの測定が終わったので調整のためのシムを発注しました。
部品が届くのに少々時間がかかりますので
その間にターボ等補機類を組んでいきましょう。
組みあがって火を入れる瞬間は何十機やってもドキドキしますが
エンジンがかかる瞬間が楽しみです。
じゃあ、そういうことで。
Posted at 2012/12/19 11:20:58 | |
トラックバック(0) | 日記