宿題にさせておいてね・・・と書きながら、今まで気が付いてなかったことに気が付いたので、書いておきます。
ヒューズはなせ切れるのか?
「電気がいっぱい流れるから」・・・いやいや、その為のヒューズなのよ。どうして「いっぱい流れる」と「切れるの?」という部分ですね。書き忘れていたのは。
ヒューズ、一番分かりやすいのは通常の管状のヒューズだと思いますが、先日も紹介した
Ritz Super Fuseの写真が分かりやすいので、これを使って説明しましょう。
ヒューズは良く見ると端子に接触する二つの平板の間をつなぐように金属で配線されています。Ritzのだとマキシをみると、うにゃうにゃっとしたものが良くわかると思いますし、もっと下にあるガラス管タイプの方が分かりやすいかもしれません。
この金属は、電流が流れると抵抗が増えます。抵抗が増えると、そこで熱に変化します。これを
ジュール熱というのですが、難しいことはおいておいて・・・わかりやすい事例だと、白熱灯がありますよね。あれって電気をこうこうと灯していると「熱く」なります。その「熱さ」で球が切れることもあります。
それと同じで、ヒューズが切れるという電流、例えば、10Aなら10A以上の電流が流れると、さらに抵抗が増して、さら温度が上昇します。温度が上昇することによって、その熱で二つの端子をつなぐ金属は溶けてしまい、電気が流れないように「切れる」のです。
これがヒューズの動作です。
熱で溶けてしまうのですから、周囲の温度が関係してしまうこともあるでしょう。暑いときはヒューズが切れやすくなることも考えられます。まぁ、車用ですからそんなに低い温度では溶けないのかもしれませんが。
通常、金属には一定の抵抗があり、電気を通せは発熱します。さらに電気を流すと、さらに発熱します。発熱することによって、金属の抵抗も増えていきます。必ずしもリニアな(直線的な)変化ではないでしょうが、どんな金属もそうなります。
もしかすると、ヒューズ・チューン用のヒューズのスペシャルな部分の秘密がここにあるかもしれません。
つまり、純正のヒューズは電流の量に比例(もしくはそれに近い変化を)して発熱し、最後は切れるという結果になるのに対して、スペシャルなヒューズは、二次曲線的な変化をし、通常の利用の範囲ではあまり抵抗が増えず、発熱も小さいのですが、臨界点、つまり、ヒューズが切れなければいけない電流に近づくにつれ、急激に抵抗を増し、発熱し、切断するという動作をするのであれば、ヒューズ・チューンは効果があるといえると思われます。
さて、そういった金属はあるのかなぁ?
HPにある「4層のコーティングで包み込み、特殊処理を施した」から出来る業なのか・・・。すくなくともRitzと他のヒューズの違いは、Ritzは接触抵抗については何も触れられていないということと、「なぜ良くなるのか」という理由が書かれていないこと(笑)の2点でしょうか。
やっぱり宿題かな。
Posted at 2005/06/17 18:22:59 | |
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ヒューズの話 | 日記