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2005年06月17日 イイね!

ヒューズの話(第一章 IV)

ヒューズの話(第一章 IV)ヒューズの接触面に関して、少し考察してみましょう。

前にも書いたとおり、接触面積が大きければ大きいほど電気抵抗は小さくなります。ヒューズの接触面積はどのくらいなのでしょうか。

バッテリーボックス内にあるヒューズは、片側が平型でヒューズを挟み込むようになっています。もう片方は、爪型で、ヒューズの端子を削ってでも接触させるような形となっています。このような形になっているのは、振動などでヒューズが外れたりしないようにするためと考えられます。そのくらい強引にヒューズをつなぎ止めているわけですね。

ばらしたわけではないので予想になりますが、この平型の方の接触面積は、2mm x 4mmが2面あるので、16mm2と考えられます。爪型のほうは、8mm x 1mmが2面あるので、これも16mm2はあると考えられます。ケーブルの太さに置き換えると、双方とも16mm2ですから、16sq(5AWG)と言い換えられます。最大で50A程度の電流が取れると思いますが、マージンを取って、25A位で設計されていると思います。

室内の方はどうかといえば、ヒュ-ズの両端子とも平型で、接触面積は、2mm x 3mmが2面あるので、12mm2と考えられます。同じように置き換えると、12sq(7AWG)位になります。最大の電流は、30Aくらいですからマージンを取って、15A位で設計されていると思われます。エンジンルームに比べれば熱変動が少ないので、もうちょっと上、20A位に設計になっているかもしれません。

このようにみると意外とヒューズの接触面積は大きく、ケーブルに直すと太いケーブルを使っているのと同等の性能があるということが分かると思います。アーシング等でもケーブルの断面積より丸型端子の接触面積が小さいというものを時々見かけるのですが、これではケーブルが太い事に意味がありません。

接触面積を減らすには、半田付けしてしまうのが一番なのですが、ヒューズはそういうわけには行きませんし、ボディに対してもそのようなことは出来ません。ましてや、アルミには半田はくっつきませんから、エンジンに半田付けも出来ません。いや、出来たとしても、しないほうが良いです。半田は、約180度であっという間に液体に戻ってしまいますから。

電気は、電気が流れる材料同士がつながっていれば良いというものではなく、電気の通る道をちゃんと作ってあげないとだめなんですね。

Posted at 2005/06/17 12:46:38 | コメント(0) | トラックバック(0) | ヒューズの話 | 日記
2005年06月15日 イイね!

ヒューズの話(第一章 III)

さてさて、何で効果があるのでしょう?

恐らく一番効果を体感できるのは、オーディオなのですが、普段聞いている音源によってはまったく分からないと思います・・・

これはこういうことなのです。

最初のコンタクトZの効能は・・・・

鉛筆の芯に電気が通ることは小学校で実験したことがある人も多いのではないでしょうか?

2つの接する金属には微小な隙間があります。その微小な隙間は規則正しいわけではありません。ですから、2つの金属を向かい合わせにしても、お互いの平らな面同士が接触するとは限らないのです。それを出来るだけ平らな面を作って接触させましょうということをやったのです。鉛筆は穴を埋めて平らな面をつくる働きがあったのです。先の説明で、「断面積が大きければ、抵抗が小さい」と言うことを書きました。「接触面積が大きくなる」ということは、「断面積が大きくなる」ことと同じなのです。だから、抵抗が小さくなるのですね。抵抗が小さくなれば、電気が通りやすくなるので、電気の大移動があったときにも対応出来やすくなるという事になります。頻繁な電気の大移動が起きるのはオーディオなので、些細であっても効果が分かりやすい部分でもあります。


ちなみにここで穴を埋めた鉛筆を取り去るには、消しゴムを使って消してください・・・・というのはウソです。穴を埋めた鉛筆は、その性格上もう二度と取り出すことは出来ません。


次に使った接点復活王の効能は・・・・

この商品、α-オレフィンというオイルにも使われる材料で作られています。いろいろな商品名で売られています。エーモンのG-CONTACTも同じです。このα-オレフィンは、潤滑剤としても利用できますが、電気が通る接触点は、電気が通るたびに劣化するので、それを防ぐために塗ったのです。こうすると効果が長期にわたるはずです。すでに劣化してしまった接触店を回復する能力もα-オレフィンにはありますが、今回はほぼ新品に対して作業をしているので、こちらの効能はそれほど貢献していないでしょう。


では、金メッキは?

G-Fuseや、Ritz Super Fuseの端子が金メッキなのは、「金」はやわらかく、薄くでき、圧力をかけると表面のでこぼこが少なくなりやすいという特徴があります。高価に感じるので、プラシーボ効果もあります(笑

表面のでこぼこが少ないということは、接触面が大きくなるのと同じですから、接触抵抗が小さくなります。G-FuseのWebなどには書かれていませんが、パッケージには、通常 8mΩ(ミリオーム:オームは抵抗の単位)の接触抵抗が、G-Fuseは、6mΩになると言った様なグラフが書かれていました。

残念ながら、この2mΩの差は、圧力のかけ方や差し込み方、差し込み端子形状等で、すぐに無くなってしまいます。車には振動がつき物ですから、その振動でも変化してしまいます。数mΩという抵抗はほんのちょっとしたことでも変化してしまうほど微妙なものなのです。アイスノンかなにかでヒューズを冷却する方がよっぽど効果があると思われます。だから、ここに「ヒューズを変えると効果がある」という理由は見ることは出来ないと思います。

また、ヒューズのソケット側は金メッキではありません。ですから、「金メッキだから効果がある」というのも、ウソとはいえないものの貢献度は30%位ではないでしょうか。

Ritz Super Fuseの効果があるポイントは別のところにあるようなのですが、今のところ、そのポイントは分かっていません。

が、Ritz Super Fuseを一本買う値段で、接点復活王とHBの鉛筆、そして脱脂用のエタノールが購入できます。一度試してみてはいかがでしょうか。

Posted at 2005/06/15 17:10:29 | コメント(2) | トラックバック(0) | ヒューズの話 | 日記
2005年06月15日 イイね!

ヒューズの話(第一章 II)

まず、現状の車の電気的な状態を良くしましょう。

一番簡単に出来るのは、接触抵抗の低減です。

工具が少なくて済むところといえば、エンジンルームのバッテリー室にあるヒューズでしょう。ラジオペンチがあれば簡単に取り外せます。

G-Fuseの写真ですが、このようなヒューズが取り出せます。ヒューズの端子をウェスなどで綺麗に磨きます。ノーマルのヒューズは錫メッキがしてあるのか、ぴかぴかにはなりませんが、それで良いのです。メッキに関しては後述します。

そして、脱脂します。脱脂には、薬局で売っている消毒用エタノールなんかで良いでしょう。100ml(100cc)もあれば十分です。これを別のウェスにしみこませて端子を磨きます。

このようにして綺麗になった端子にコンタクトZを塗りこみます。グーグルなどで調べればすぐに分かりますが、コンタクトZと言う商品は売っていません。代わりにHBまたはBの鉛筆を使います。鉛筆の芯は黒鉛ですが、非常に微細な粒子の集まりです。この粒子を目には見えない金属の隙間に埋め込むのです。泥風呂なんかに入った後、お肌がすべすべになるのと同じ理屈です(笑

もう一度、違うウェスを用意して、このコンタクトZのかすを軽く落とします。そして、再びヒューズをソケットにもどします。Ritz Super Fuseではないので、向きはありませんよ。

どうですか? 変化はありましたか?

変化があって、もうちょっと上を目指したいという方は、もういちどヒューズを抜いて、接点復活王を塗ってあげると良いでしょう。端子の電気的変化(酸化)を防ぐ効果もあります。潤滑効果もあるので、たくさん塗ると手が滑ります(笑

ナノカーボンCBなんかも、お金があれば試して見たいですね。

室内、運転席右足付近にもヒューズボックスがあります。こちらにはヒューズはずしが付いています。こちらの方が、効果は大きいのですが、ヒューズが小さいのです。決して隙間にヒューズを落とさないこと。探し出すのも拾い出すのも大変なことになりますよ。
ほんとに!!(経験談)

ここまでで効果あり!!と思った方は、Ritz Super Fuseに進むのもありかもしれません。僕はまだ試していませんが。評判は良いようです。

Posted at 2005/06/15 16:15:35 | コメント(0) | トラックバック(0) | ヒューズの話 | 日記
2005年06月15日 イイね!

ヒューズの話(第一章 I)

最初に注意書き。と言うかお約束事。

■作業を行なう場合は、「自己責任」でお願いいたします。金銭的なものを含むすべての事柄について保証は出来ません。

■電気的な作業を行なう場合は、必ずバッテリーの(-)端子をはずして、感電を防止しましょう。ただし、(-)端子をはずすとフーガでは以下の事柄が変化します。

1.ECU(コンピュータ)がリセットされ学習した内容を忘れてしまうため、しばらくの間はギクシャクした走りになります。しばらく走るとまた新しく学習するので、スムーズな走りに戻ります。

2.運転席のパワーウィンドウのAuto Upが効かなくなります。一度全開にし、そののち、Upをウィンドウが完全に閉まってから、さらに3秒間押し続けます。これで、Auto Upが効くようになります。

3.FM/AMのプリセットされた放送局は初期状態に戻ります。一つ一つ、お好みに合わせて修正してください。

4.運転席パワーシートのプリセット位置を忘れます。もう一度プリセットしてください。

5.トリップメータが0になります。

6.オーディオのBass/Trebleといったものが全て初期化されます。

そのほかにも、僕の車に装備されていないものや、僕の知らないところが変化していることがあります。

ナビの記録などは消えないようです。

では、さっそく・・・・・・・続く

Posted at 2005/06/15 15:43:52 | コメント(0) | トラックバック(0) | ヒューズの話 | 日記

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