さてさて、何で効果があるのでしょう?
恐らく一番効果を体感できるのは、オーディオなのですが、普段聞いている音源によってはまったく分からないと思います・・・
これはこういうことなのです。
最初のコンタクトZの効能は・・・・
鉛筆の芯に電気が通ることは小学校で実験したことがある人も多いのではないでしょうか?
2つの接する金属には微小な隙間があります。その微小な隙間は規則正しいわけではありません。ですから、2つの金属を向かい合わせにしても、お互いの平らな面同士が接触するとは限らないのです。それを出来るだけ平らな面を作って接触させましょうということをやったのです。鉛筆は穴を埋めて平らな面をつくる働きがあったのです。先の説明で、「断面積が大きければ、抵抗が小さい」と言うことを書きました。「接触面積が大きくなる」ということは、「断面積が大きくなる」ことと同じなのです。だから、抵抗が小さくなるのですね。抵抗が小さくなれば、電気が通りやすくなるので、電気の大移動があったときにも対応出来やすくなるという事になります。頻繁な電気の大移動が起きるのはオーディオなので、些細であっても効果が分かりやすい部分でもあります。
ちなみにここで穴を埋めた鉛筆を取り去るには、消しゴムを使って消してください・・・・というのはウソです。穴を埋めた鉛筆は、その性格上もう二度と取り出すことは出来ません。
次に使った接点復活王の効能は・・・・
この商品、
α-オレフィンというオイルにも使われる材料で作られています。いろいろな商品名で売られています。
エーモンのG-CONTACTも同じです。このα-オレフィンは、潤滑剤としても利用できますが、電気が通る接触点は、電気が通るたびに劣化するので、それを防ぐために塗ったのです。こうすると効果が長期にわたるはずです。すでに劣化してしまった接触店を回復する能力もα-オレフィンにはありますが、今回はほぼ新品に対して作業をしているので、こちらの効能はそれほど貢献していないでしょう。
では、金メッキは?
G-Fuseや、Ritz Super Fuseの端子が金メッキなのは、「金」はやわらかく、薄くでき、圧力をかけると表面のでこぼこが少なくなりやすいという特徴があります。高価に感じるので、プラシーボ効果もあります(笑
表面のでこぼこが少ないということは、接触面が大きくなるのと同じですから、接触抵抗が小さくなります。G-FuseのWebなどには書かれていませんが、パッケージには、通常 8mΩ(ミリオーム:オームは抵抗の単位)の接触抵抗が、G-Fuseは、6mΩになると言った様なグラフが書かれていました。
残念ながら、この2mΩの差は、圧力のかけ方や差し込み方、差し込み端子形状等で、すぐに無くなってしまいます。車には振動がつき物ですから、その振動でも変化してしまいます。数mΩという抵抗はほんのちょっとしたことでも変化してしまうほど微妙なものなのです。アイスノンかなにかでヒューズを冷却する方がよっぽど効果があると思われます。だから、ここに「ヒューズを変えると効果がある」という理由は見ることは出来ないと思います。
また、ヒューズのソケット側は金メッキではありません。ですから、「金メッキだから効果がある」というのも、ウソとはいえないものの貢献度は30%位ではないでしょうか。
Ritz Super Fuseの効果があるポイントは別のところにあるようなのですが、今のところ、そのポイントは分かっていません。
が、Ritz Super Fuseを一本買う値段で、接点復活王とHBの鉛筆、そして脱脂用のエタノールが購入できます。一度試してみてはいかがでしょうか。
Posted at 2005/06/15 17:10:29 | |
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ヒューズの話 | 日記