JEIさんのブログ 「オカルトグッズの科学的効果判明?!」に書かれていた幾つかの疑問を検証してみましょう。
剛性が増す点については良く分かりませんが。について
剛性が増すわけでなはいと思います。
たとえば、ダンパーに作用させた場合、ダンパーがしなやかに動くようになることが予想されます。ダンパーがしなやかに動けば、それだけ地面からの力やボディからの力を「いなす」ようになり、結果として、ボディのねじれや突き上げが減ると予想されます。
これはブッシュに関しても同じことが言えます。ブッシュも帯電しやすい物質のひとつですから、それを取り除くことによって、しなやかに変形してくれるのではないでしょうか。
トルマリン等から電子が出たなら、それ自体は+になってしまうはずですし・・・について
トルマリンから放出されるのは、電子ではなく、電荷というものです。何が違うのという話は難しいので割愛(笑
トルマリンに刺激を与えると、+の電荷と-の電荷、これを記号で書くと、
e+と
e-になります。この両方が放出されます。これらか瞬時に電気的中和が起き、消失します。消失するといっても、エネルギー保存の法則から言えば、無くなることは無く、「熱」になります。トルマリンシートが暖かく感じるのはこのせいです。放出された電荷はすべてが瞬時に反応するわけではなく、トルマリンに向かって飛んできた電荷とも反応します。ですから、
トルマリンが放出した量 - トルマリンに向かってきた量 = トルマリン以外へ作用する量
という関係になります。
トルマリンの出す電子がホースに帯電でなく、貫通しないことには効果が出ないような。について
電荷は、物質を通過します。いや、感覚的に通過したように見えます。
導体では
ない場合は、自由には移動できないので、「偏る」か「消滅するか」のどちらかの状態にあります。下敷きに静電気を蓄えることが出来るのも、この「偏り」が原因です。たとえば、下敷きの上面に
e+が集まっていて、下面に
e-が集まっていたとします。紙がくっつくのは、紙に含まれる
e+が下面に集まった
e-によって引き付けられているからです。接触した瞬間に十分な量の
e-が残らなければ、紙は落ちてしまいます。
さらに、上面に
e+で帯電したものを近づけるとどうなるでしょう?
上面では、
e+同士の反発がおき、下面に移動してしまいます。下面にあった
e-は引き付けられ、上面に上がってきます。このとき、ぶつかり合って消滅するものも多くあるでしょう。そのため、このようなことをすると下敷きが帯電していない状態になることになります。
さらに、下敷きに引き寄せられていた紙は、
e+によって引き付けられていたのですから、上面から降りてきた
e+と反発し、下に落ちることになります。
導体(金属のようなもの)の場合は、自由電子に乗っかって、電荷があっちこっちに移動してしまいます。この移動する電荷を制御してあげると・・・・そうです、起電力になります。つまり、電池ですね。
ぜひ、いろいろと追試をなさってはいかがでしょうか?
結構、小学校の理科の実験のようで面白いですよ。
Posted at 2005/11/08 11:33:52 | |
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魔法の包帯 | 日記