えーっ!どうしてこんなに差がつくの???
下を向いて地面ばかり見ながら歩いていたのですが、いい加減苦しくなってきて顔を上げたときには、前を歩いていたはずの乾し肉さんが居なくなっていました。ぬかるむ足元、しかも結構な斜度を登っているのに、こんなに差がつくなんてちょっと信じられませんでしたが、良く考えてみると彼は山道歩きのプロであります。スタスタスタとそれこそ平地を歩くように歩をすすめて行く姿が遠くの木陰に見えました。
仁田山峠を越えてから名栗街道に下りて来て、さあ後は下り基調の県道をフラフラ走って帰ればおしまいだと油断してたときに、前を走る乾し肉さんが何かを発見したようでした。それを確かめにちょっと戻ると、県道からちょっと入った沢沿いにその看板は立ってました。「尾須沢鍾乳洞」。ここから500mとあったので、ひゃー!500mを登り返すのか!と口に出してしまいましたが、冷静な乾し肉さんに、普通そうじゃないでしょう、距離ですよね、と諭されてしまいました。ふーん、だったら行きましょうと軽い気持ちで応じたら、その斜度半端なし。いや、普通にヒーハー言いながら登るのであれば行けると思いますが、なにしろ前を行く先達の早い事早い事。あっという間に取り残されてしまいました。毎日山の中を歩く仕事の人は違うわ・・・。それでもなんとか到着したら、そこには大きな岩に大きな穴が開いていたのであります。普段怪しい「なんとか沼」とかには積極的に飛び込む(・・・(+_+) \ バキッ!)私でありますが、暗い穴は怖いです。しかし、ここの穴は何と無く行けそうな感じがしたので中まで入っていきました。だって一人じゃないんだもん(笑) 日原鍾乳洞や大岳鍾乳洞、養沢鍾乳洞などの管理された鍾乳洞のように電灯は灯っていませんが、入口はこちらの方が格段にでかいです。低い天井を気にしながらズイズイと入ってみると、いきなり広い空間に出ました。天井の方はかなり高くて、よじ登る技量があれば、割れ目からさらに奥に進んで行けるような気もします。でも、まあちょっと覗いてみるべ〜という姿勢で来たのでこのあたりで勘弁してやろう(笑)とそそくさと退散。しかし、埼玉県にこんなナイスな資産があったとは知りませんでした。まだまだ埼玉県いろんなものがありそうです。レッツディスカバー埼玉!
この週末は、京王閣でフェスティバルが開かれるという事を聞いてたので、広島からボンノーの塊になって勇んで帰玉したのであります。しかし、その黒いボンノーエネルギーをどこからか嗅ぎつけて見かねたのでしょうか、山林の精である乾し肉さんに、飯能の山に桜を見に行かないかというありがたいお誘いを受けたのであります。ボンノーに犯されていた私の目から鱗が落ちました(笑) 誰かと走る事は何物にも代えがたいということと、雨模様の心配を天秤にかけましたが、それでも飯能の方は大丈夫という乾し肉さんの力強い言葉に乗って出かけたのであります。
本日のルートです。
飯能駅まで輪行して、走ってからまた再び輪行して帰るというとてもスタンダードな輪行サイクリングであります。我が駅清瀬から飯能までは鈍行で40分もかからないのでお手軽です。もちろん距離もそんなに無いので若い頃は走って行った事もありますが、あの交通量の多い道を走るのはナーバスになるので、輪行を使うというのはとても合理的でしょう。そんじゃ、自転車も組み上がったのでレッツゴー。
輪行するのも久しぶりだったのでしたが、今回はSEMASをバラしました。
当たり前のようにフォーク抜きます(笑)
雨は確かに降ってるとは言えないレベルでしたが、湿った飯能駅を出発しました。
久々のSEMASは、ペダルのクリップが拾づらくて何度もモタモタしました。履いてるメレルのジャングルモックの底がツルツルになっているのとミカシマユニークの蹴返しのやらしい位置に辟易です。
飯能河原の橋までやってきました。ここの橋は歩行者用なので歩いて渡ります。
河原を見下ろすと桜が咲いてますが、この天候、花見客はいませんね。
県道を避けて、裏道を進みます。
桜を見つけるとその都度止まって見上げるからなかなか距離行きません。
が、私はこれが嫌いじゃありません。
飯能のこの辺りは、製材所がそこここにあって走っているととても良い香りがしています。
西川材 という呼び名は、「江戸の西の方の川から来る材」だからなんだそうですね。
子の権現や竹寺への道と分かれて、仁田山峠に向かう林道に入ります。
比較的緩い上りで進んで行くことができますが、ここでも乾し肉さんは早い早い。
この林道の一番のピークに到着。
ここからの見晴らしが良いとのことでしたが、周りはガスっていて視界が全く効きません。
しかし、来てよかった。湿った空気の中、ゼーハーゼーハーすることで体の中に溜まっていたボンノーが清浄化されたような気分になります。
・・・いや、それは気のせいですかね(笑)
じゃ、下りましょう。仁田山峠はこの先です。
同じくらいのペースで右に左にと下るのは気分いいです。
そして、仁田山峠。
峠は尾根の鞍部になっていて、右から左へと尾根筋が続いてました。
ここからの下りがハイライト。途中から桜並木が出て来ます。
まだ、ちょっと早いかな。天候の加減によっては来週まで楽しめるかもです。
乾し肉さんの愛車は、お城で生まれた例の奴です。
スタンドは急ごしらえ(笑)
県道に出て来てから、こんな看板を見つけちゃったんです。
じゃ、行ってみよー。
登山道の途中まで自転車運んで置いてから歩きます。
最初はこんな距離感(笑)
やっと入り口が見えてきました。
そして中に入って大きな空洞を見上げた後に生還。
鍾乳洞の外壁の岩場は、ロッククライミングのゲレンデのようです。
今日も練習してるパーティがいました。
所々ハーケンやら金具が打ち込まれた跡がありました。
ここは昔から使われている岩場なんですね。
自転車のところまで戻って来ました。
県道を走っていると、いきなりクジラ(笑)
この道はいろんな意味で見どころが沢山あって飽きないです。
そして、乾し肉さんおすすめのランチ場所。
ここは隠れ家的でなかなか良いです。使えますよ〜。
私はチキンカレーを食べました。
カレーは結構パンチあって美味しかったです。
食後に再び走り出しましたが、桜をみては止まって、お寺の縁起があればそれを見る。
途中で見かけたこれは何の意味があるんでしょうか?
竹の竿を3本で縛って立てるのを何セットも重ねています。
もしかして、アート?
そんなの見ながら、県道の側道を進みます。
側道を狙っていると、こんな感じの良いダートも見つかったりします。
しっとりとしていい感じの道だな〜。
行きに見たはずなのに、帰りも同じ桜にひっかかってしまいます。
見る方向によって桜の雰囲気が違うのです。
ここのお寺が、今日一番の桜の見どころだったかな。
再び戻って来た飯能河原。朝方はもっと霞んでいましたが、何組かの花見客がでてました、
東京を越えて千葉の方に帰る乾し肉さんとお別れして、私は所沢で途中下車。
Mako10さんやユンカー★さん、そしてS先輩に魅せられたボトル(ビール入り)を購入してきました。
結局、湿っぽい1日でしっとりしてしまいましたが、嫌になる雨は降らずに過ごすことができました。怪しい天候の中これはかなり奇跡的だったんじゃないかと思います。乾し肉さん今日は1日ありがとうございました。またご一緒しましょう。
それにしても、自転車はともかく、最近歩くのが格段に弱っているような気がします。この前の金比羅山といい今回といい・・・、これからしばらくは歩きのトレーニングしなきゃだよなぁと思ったのでありました。
走行距離 概ね42km
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Posted at
2017/04/09 01:58:58