
横川駅からめがね橋までは、碓氷湖を経由し遊歩道として整備されています。
(碓氷峠鉄道文化むら駅~旧丸山変電所駅~碓氷峠の森公園交流館「峠の湯」駅まで、土日にトロッコ列車が運行されています)
線路こそ無いものの、何か廃線跡を歩くようで『スタンド・バイ・ミー』を想い出してしまいました。
旧碓氷峠から霧積ダム・霧積温泉方面へと折れる県道を走ると、旧信越線の線路跡が通っている場所に出会います。
旧線と新線の線路が複線になっている区間で、現在碓氷線復活に向け関係機関と現在協議中との事のようです。

霧積ダムにて・・・
帽 子 西条八十 作
母さん、僕のあの帽子、どうしたでせうね?
ええ、夏碓井から霧積へ行くみちで、
渓谷へ落としたあの麦稈帽子ですよ。
--母さん、あれは好きな帽子でしたよ。
僕はあのとき、ずいぶんくやしかった。
だけど、いきなり風が吹いてきたもんだから。
森村誠一氏が大学生であった当時、金湯館に宿泊しハイキングに出掛けました。
山の頂きで宿のお弁当の包み紙に刷られていた、西条八十の“帽子”の詩が目に留まり、金湯館が舞台となった推理小説“人間の証明”を世に出すに至ったとして有名な霧積温泉。
霧積温泉は、横川から霧積川を遡り、最上流部の渓谷にあります。
明治時代には、避暑地として作家や政治家が別荘を造って大変な賑わいを見せていたのですが、大きな山崩れがあって衰退しました。
現在はきりづみ館と金湯館の2軒だけになっています。(2軒の距離・・1km離れています)
霧積ダムから先の道は、舗装こそされているものの道幅が狭く、随所に待避スペースが設けられています。この県道・・・ 旅館の駐車場で行き止まりになっています。金湯館のHPによると、『林道のため駐車場を設置できないため、道路の脇の空いているスペースにお車を停めていただけますよう重ねてお願い申し上げます。』
『携帯電話は霧積湖・ダムを過ぎますと圏外になります。』
『カーナビは異なる情報または接続不能になる場合がありますので、パンフレットまたは地図をファックスいたします。』
正しく・・・
秘 境

旅館のバスはここで駐車、この先は林道となっています
たまには、携帯も圏外な秘境で、現実逃避してみたいです。
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ぶらり途中停車の旅 | 日記
Posted at
2008/05/13 22:30:08