おめど一緒に暮らしてぇなぁ。

この度、実家解体につき、祖母から何度も何度も着信がありました。

まぁ、マトモに顔出したことなかったし…

たまには行かねば…

多感な十代の頃、自分にとって唯一“親”と呼べた存在。

そんな婆ちゃんだからこそ、心配はかけたくないし、“精一杯生きてますよ”と伝えたくて…

久々に実家に行ってみた。

…ってかまだ家あるし((((；゜Д゜)))

電気もガスも水道も止まってはいたものの、そこにはまだ“実家”が存在していた。

婆ちゃんは裏のおばちゃん(婆ちゃんの娘)に建てた家に居る。

ほんと、足はどんどんどんどん弱ってる。

でも、ボケたりはしていない。

久しぶりに来ても変わらない対応。

そんな婆ちゃんの話。

“実の娘でも、やはり気は使える。アレやっていいか？コレやっていいか？とお伺いたてなきゃいけない。”

基本世話やきで、しっかりしてるおばちゃんだから、安心しきっては居るのですが…婆ちゃんがこんなこと言うんです。

“いくらしっかりしてても、人は分からない。おめも人良くばかりしてたら駄目だぞ。”

…らしいんです。

外から良く見えてる人でも、実際はそうでもない…のかと…

少し不安になりました。

“父さん(息子)はあの通りだし、おばちゃんさは気使えるし、＊＊＊(そらの姉)は転勤だべし…”























“おめど一緒に暮らしたら楽しいべなぁ…”













“おめは貧乏でも明るく元気にやってるからなぁ”


















そう、言われました。









そりゃぁ昔から親や親類には一切悩みを打ち明けたりしなかったから。

猫かぶる…じゃないけど、“誰にも心配されたくない。”という人間だった。

何も打ち明けない自分は、友人にとっては気にくわない人間だった。

弱いところを人に出せない性格だったから…

それは独り暮らしを機に変わったのではありますが…

昔の友人や家族からしたら、今の自分なんかは想像つかない人間で…

いまだに母さんや父さん、婆ちゃんの前では当時のままで…

婆ちゃんからしたらとても良いイメージしかないのかもしれない…

来年90才…そんなに永くはないのかもしれないけど、婆ちゃんの為に…自分には何が出来るんだろう…

最近は耳鳴りじゃなく、赤ちゃんの鳴き声が聞こえるそうだ…

これはそういう前兆なのか…

人は生まれたからには必ず終わりが訪れる。

どうしょうもない自分を綺麗に思ってくれてる婆ちゃん。

ほんと……














まだまだ元気でいてください。