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甲斐右衛門のブログ一覧

2005年12月01日 イイね!

懲りない創作シリーズ 約束

懲りない創作シリーズ 約束クリスマスイブのせいか駅前は人でごった返している。
なんとなく、ここは居心地がよくない。
そう思い少し寂しげな所に非難することにした。

幸い人口密度の低い所にベンチを見つけ、ふと横を見るとそこには、ちょっと寂しげなクリスマスツリーが佇んでいた。
うん? ツリー?
いや、よくよく見てみるとサンタクロースがクリスマスツリーを作っているオブジェだった。
どうりで寂しげなツリーな訳だ。
でも、こんなツリーもありだろう。




しかし、寒い。
帰るかな。

「♪石焼きぃ~いも~ 焼きたてぇ~~」
何ともクリスマスに不釣り合いな音色が聞こえてきた。
まぁ、クリスマスイブに焼き芋もいいか。
焼き芋屋を一本買ってそのまま帰る事にした。




会わなくなってから4年。
別に4年の間、彼女の事を思い続けて来た訳じゃない。
そもそも付き合っていた訳でもない。
それでも、くだらない口約束を覚えているって言うことは自分自身、気にはなっているのだろう。
「お兄ちゃん、焼き芋一本お待ち!」
五百円を払い、そのまま家路に向かおうと思ったが、もう一度だけ確かめて見ることにした。
今ここで帰ったら、後悔が残る気がしたから。



今一度、寂しいクリスマスツリーの元へと駆け寄って行く。
買ったばかりの焼き芋を二つに折りながら。。。







「この駅の雰囲気すごくいいね。落ち着けてさ。」
「6年後のクリスマスイブにお互い一人だったら、ここに来ることにしよう」

「何だよそれ(笑) しかも何で6年後なんだよ。」

「う~ん、深い意味はないけど、そう思っただけ。」
「6年後お互いどうしてるかな、なんて思ってさ。。。」
Posted at 2005/12/01 01:44:56 | コメント(6) | トラックバック(0) | 創作シリーズ | 日記
2005年11月10日 イイね!

創作シリーズ おでん

つまみのちくわを、くわえながら、理由もなく「自分は幸せ者だな」と感じてきた。
酒とおでんは、身も心も温かくして素直な自分が見えてくるのだろうか。

そう、普段の自分は、誰かを羨んで自分の幸せなんて見えていない。
実際は幸せなはずなのに、そこに気付いていないというか、幸せであることを当たり前のように感じてしまっているのだろう。

なんで、こんな人間になってしまったのだろうか。
一般的な幸せというものに乏しいから、他の人の持つ一般的な幸せを羨ましがるようになってしまったのかもしれない。
幸せなんて、人それぞれだと理屈では解っていても心では納得いってないのだ。
そんな自分だが、今回のようにふとしたきっかけで幸せを認識することもあったりする。


次、何を食べようかと嬉しそうに鍋の中を覗いていると、彼女も嬉しそうに自分の事を眺めていた。。。
Posted at 2005/11/10 20:02:14 | コメント(4) | トラックバック(0) | 創作シリーズ | 日記
2005年11月09日 イイね!

創作シリーズ 21個目のプレゼント



「私はあなたの何なのよ!」





始まりは、軽い気持ちで買ってあげた「キリンがさかだちしたピアス」だった。
「ありがとう!」
その時の屈託のない笑顔が今でも忘れられない。

それからというもの、彼女に20個ものプレゼントをし続けてきた。
別にキープとか浮気とかそんなものじゃない。
ただ、あの屈託のない笑顔がみたかっただけ。

それが、彼女の為にならないのは解っていた。
そして、いつかはこんな日がくると言うことも。。。


クリスマスイルミネーションで飾られた賑やかな街中。
21個目のプレゼントを抱えて、一人馴染みの喫茶店へと足を向けていく。
最後の笑顔を受け取る為に。。。







今日の一言…

勝ってに作ってしまいました。
こんな話だったんだろうか。
そんな今日この頃。。。

Posted at 2005/11/09 19:04:06 | コメント(6) | トラックバック(0) | 創作シリーズ | 日記
2005年09月07日 イイね!

創作シリーズ 笑顔

色々とあって、仕事も手に着かず一人デスクで腐っていると、隣のデスクから聞き慣れた声が聞こえてきた。
「短い間でしたがお世話になりました。」
「頑張ってね、これからが勝負だよ。」
「はい、ありがとうございます。先輩も頑張ってくださいね。」
とうとうこの時がやってきたか。
次は自分の所に来るのをわかって居ながら逃げるように屋上に向かっていく。
もう、彼女の前で笑顔を作る自信がなかったからだ。

屋上で辞めたはずのタバコを吸いながら彼女が会社を出るのを待つ。
空を見上げれば雲が流れていく。
これでよかったのだろうか。
最後にしっかりと話した方がよかったんじゃないだろうか。
いや今は、自分の為にも彼女の為にもこれ以上引きずる訳にはいかない。

ふと下を見れば彼女が会社から出てきた。
と、同時にメールが届く。

---------------------------
今までありがとう。。。
本当は最後に私が好きになった
笑顔をみたかったな。
さようなら。。。
---------------------------

彼女は自分がここに居るのを知っていたかのようにこちらを見上げてる。
こみ上げて来る涙を堪えるように。
自分にはもう返す言葉はない。
出来る事は、もう一度だけ彼女に向けて笑顔を作る事だけ。
最後に最高の笑顔で彼女を見送ろう。
彼女はその事に気付いていないだろうが、それで良いんだと思う。
今、自分に出来る事は何もないのだから。

これからは、何があっても笑顔を絶やさないようにしていきたい。
彼女が自分の事を好きになってくれた自慢の笑顔なのだから。。。

そして、いつの日かまた…
Posted at 2005/09/07 20:59:12 | コメント(5) | トラックバック(0) | 創作シリーズ | 日記
2005年09月05日 イイね!

創作シリーズ メールが来た!

いつもの様に、けだるく仕事をしていると携帯にメールが届いた。
マナーモードになっているものの、机の上に置いてあったので、派手にガタガタと鳴り響く。
これじゃ、マナーモードの意味もない。
とりあえず、恥ずかしいし、迷惑なので素早く携帯を持ち上げた。
そして、メールの内容を見ると…
え!
一瞬目を疑って、そのまま直視出来ずにすぐ携帯を畳んでしまった。
そう、メールの相手は数年前に別れた彼女からだったのだ。
一体、今更なんのメールだろう???
誕生日にもらった時計を返せとでもいうのだろうか。

風の噂では彼女はもう結婚間近だという。
恐らくそれの報告メールだろう。
だとしたら、やっぱり見たくはない。
未練はないつもりだが、その話を聞いたときショックは大きかったから。
もちろん、彼女の幸せを考えれば嬉しく思う部分もあるのだが。

さて、メールはどうしたものか。
休み時間、屋上でタバコをくわえながら携帯を眺めている。
まだ、メールを見る勇気がないのだ。

本当にしょうもない性格だ。
事実を受けとめたくないから曖昧なままにして欲しい。
このメールを読んでしまったら曖昧ではなく事実になってしまう。
それが怖いのだ。

そうこうしているウチに休み時間が終わってしまった。
フロアに戻る為に非常階段をくだりながら、覚悟を決めてメールを読む事にした。
が、メールがない!
さっきは、間違えなく元彼女から来ていたはずなのに。。。
無意識に消してしまったのだろうか?
それとも消えてしまったのだろうか。
そもそも、全てが幻覚でしかなかったのだろうか。

だがもう、そんな事はどうでもよい。
もう一度、彼女と連絡を取りたい。
はっきりとした事実が知りたい。。。
そう思ったのが先か、手が先だったか元彼女に向けてメールを書いている自分がいる。
ゆっくりと、ゆっくりと階段をくだりながら…






今日の一言…

手打ち焼きそばってないの?
そんな今日この頃。。。
Posted at 2005/09/05 21:39:33 | コメント(11) | トラックバック(0) | 創作シリーズ | 日記

プロフィール

「今夜の焼き肉の焼く順番を思考中・・・」
何シテル?   06/20 08:20
今、今後を左右する大きな分岐に立っている。 損得勘定抜きにして、全力で挑んでいこうと思う。 全力の結果、出た道が正しい道だと信じて。。。
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