
ガムの捨て紙で出来ている極小折鶴。
数年前に彼女が深い意味もなく作ってくれたものだったりする。
そんなものを今だに大切にもっているなんて彼女は知る由もないだろう。
彼女自身まったく覚えもないかもしれない。
しかし、なぜこんなものを長々ともっているのかと自分自身考えてみると、これが最後のプレゼントだったからだろう。
あれから数年、付き合いはあってもプレゼントなんてものはもらってなかったからだ。
今は、もうほとんど連絡もない。
もちろん、自分がいけないのだが。
彼女が連絡をくれる時に限ってオフ会やらなんやらでほったらかしにしていたのだから。
今彼女は彼女の道を歩んで行っているようだ。
それだけは安心した。
僕も僕の道を歩み始めている。
その二つの道がまた重なることがあるのかないのかはわからないが、重なっていた時期があったことを、この折鶴は証明してくれている。
この鶴が何万年生きるかわからないが、少なくても僕が生きている限りは生き続けるだろう。
おそらく、僕の記憶にしかない思い出の折鶴として。。。
Posted at 2004/11/21 01:46:08 | |
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