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2019年12月10日

[CBR250Four] 内視鏡で燃焼室内を観察してみる、の巻(始動性改善・その1)

[CBR250Four] 内視鏡で燃焼室内を観察してみる、の巻(始動性改善・その1) 愛機・ホンダCBR250Fourは、昭和61年(1986年)式のバイク。新車で購入以来、あっという間に33年が経ちました(私のワンオーナー)。

冬になって始動性が悪くなってきましたので、始動性改善を目的として、まずはエンジンの現状把握をすることにしました。今回は「内視鏡(スネークカメラ)で燃焼室内を把握してみるの巻」です。


■いろいろなCBR250
ホンダのCBR250にはいろいろな機種があって、私の250FourはMC14型と呼ばれる最初期型。その後、マイナーチェンジで250R(MC17型ハリケーン)となり、さらに250Rという呼び名のままモデルチェンジしてMC19型にアップデート。

その後、昭和から平成に変わる頃にフルモデルチェンジで250RR(MC22型)がデビュー。レプリカの最先端をいくモデルでしたが、数年後に(排ガス規制などにより)いったん消滅。ここまでが4気筒16バルブモデル。

平成23年(2011年)になると、今度はエコに配慮した単気筒を積んで250Rの名が復活します(MC41型、生産地はタイ)。が、平成27年(2015年)にABSやドライブバイワイヤ方式の250RR(MC51型、2気筒)が投入され、当時で価格も約70~77万円までアップします。

なので、バイク屋さんでCBR250RとかRRとか言っても、年式(型式)が違うと話が食い違います(単気筒から4気筒まであります)。

■キャブレター式
私のCBR250Fourは、今に続くCBR250系のご先祖様に相当。昭和のバイクなのでキャブレター式(インジェクション車ではない)です。そのため、外気温度の低い冬場の始動には多少のコツが必要なのですが、ここ最近は始動性が悪化していました。

そこで最終的な目的として「始動性の改善」を目指し、改めて現状(コンディション)を把握することにします。今回は手持ちの内視鏡(スネークカメラ)で燃焼室の中を覗いてみます。


◎エンジンが始動しない場合のFTAは、こちら
 → [CBR250Four] エンジン始動せず!を解消する_その1

■内視鏡(スネークカメラ)の準備
手持ちのスネークカメラ(室内保管)を持ってきます。単4電池×4本で駆動します(記憶媒体はmicroSDカード)。

◎パーツレビューはこちら
 → (株)ケンコー・トキナー Kenko LEDライト付き防水スネークカメラ(SNAKE-12)

<↓今までDIYデントリペアで使用してきました が、ようやく本来目的で使用することに>


<↓専用のケースを開けたところ>


<↓電源ONでのオープニング画面>


一通りの作動確認(カード容量がいっぱいでないか、などを含む)をして問題なければ、燃焼室内の観察に供します。

■点火プラグを取り出し
燃焼室内を内視鏡(スネークカメラ)で覗くためには、点火プラグを外します。その点火プラグにアクセスするために、純正のセンターカウルをサクッと取り外します。

<↓センターカウル(右側)を外し、#4プラグを取り外すところ>


以下、内視鏡(スネークカメラ)での画像が続きます。
解像度があまり良くないので、多少の画像のボケはご容赦願います。
(購入価格1万円未満の安いモデルですので。)


<↓車体の右側からエンジン全体を撮影(#4付近)。上記デジカメ画像と類似アングル>


<↓カムカバー(#4プラグ付近)に近接>


<↓#4のプラグホールから燃焼室側を撮影(穴の奥が#4ピストン冠面)>


<↓#4ピストン冠面を覗いてみたところ>


<↓同上(少しだけ撮影アングルを移動)>


残念なことに、解像度はこのようなものです(手持ちの SNAKE-12 の場合)。ただし、慣れてくると少しずつ表面性状が分かるようになってきます。また、スネークカメラのヘッドは点火プラグ外径よりも若干だけ大きかった(太かった)ため、プラグホールを貫通しての撮影はできませんでした。

<↓スネークカメラのヘッド(一番下)は、点火プラグのねじ部の外径よりも若干、太かった>


■#1、#2の燃焼室
次に、バイクの車体左側にある気筒(#1、#2)の燃焼室も覗き見してみます。

<↓センターカウルを外し、ラジエターの固定ボルトを緩めて工具スペースを確保>


<↓手前から#1、#2、#3。その奥がカムギヤ室>


<↓スネークカメラのヘッドは固定式(スイングしない)なので、レンズと撮影方向に注意する>


<↓#1プラグホール内を、スネークカメラのヘッドに内蔵のLEDで照らしながら挿入していく>


<↓#1の燃焼室内。分かりにくいですが、ピストン冠面にはカーボンが付着 >


先ほどの#4と同様、#1のピストン冠面は全体にカーボンが付着していることが分かります。バルブのリセス(逃げの凹み)はしっかりと分かりますので、吸排それぞれのバルブとスタンプ(接触衝突)するほどの堆積には至っていませんが、それでも冠面全体を覆うカーボンは落として(除去して)おきたいところです。

<↓同様に#2プラグホールにスネークカメラのヘッドを挿入>


<↓こちらは#2ピストン冠面。ハヤブサ2が着陸した小惑星リュウグウの表面のようだ?>


・・・と、まぁこんな感じで燃焼室を構成しているピストン冠面にはそこそこのカーボンが付着しているであろうことが、スネークカメラの記録画像により確認できました(※全体傾向をつかむことができたので、作業スペースの狭い#3の観察は今回は割愛しました)。

本来はシリンダライナ(燃焼室の側面)やバルブの傘面(ステム側)も見ることができれば良かったのですが、それはまた別の機会があれば検討します(ヘッドの先端にミラー付きのアタッチメントを付ける、などの手法あり。実際には難しいですが)。

その後、ガソリンタンクやキャブの状況から、燃料系の洗浄が必要と判断するに至るのですが、それは「始動性改善・その2」以降のブログにて。



「その2」に続く。
(次回の更新日は未定です。しばらくお待ちください。)
 ↓
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2019-12-19(Thu.) : 更新
[CBR250Four] 点火プラグの交換→思い込みは厳禁の巻(始動性改善・その2) をアップロードしました。
ブログ一覧 | 【ホンダ・CBR250Four と四半世紀】 | クルマ
Posted at 2019/12/10 01:54:39

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この記事へのコメント

2019年12月20日 22:13
KAZさんこんばんは
いつも深堀りの記事、大変に参考になります。
今回は内視鏡ですか? 普通には見えないところをツールを使って
状態を見たい気持ちは誰でもありますね。
空冷のエンジンなら、ヘッドを開けてみようと思いますが、水冷だと
少しためらってしまいます。
コメントへの返答
2019年12月20日 23:36
こんばんは、コメントありがとうございます。
エンジンの燃焼状態は見ることができませんので、非分解で間接的に状況把握する手段として、スネークカメラの活用を以前から考えていました。

今後は、別途購入済みのワコーズフューエル1(ガソリン添加系の清浄剤)を継続使用して、ピストンに付着したカーボンを本当に除去できるのか、スネークカメラで(経時変化の有無を)適時観察するつもりです。

# ちなみにクルマの場合、直噴エンジン
# 搭載車は吸/排バルブへのカーボンの
# 付着や堆積量がかなりあるそうです。

プロフィール

「[整備] #CBR250FOURフォア [CBR250Four] 2回目・リヤブレーキランプスイッチスプリングの交換('24-0 ... https://minkara.carview.co.jp/userid/132018/car/28623/7723328/note.aspx
何シテル?   03/25 00:00
調布市のKAZ [読み:ちょうふし_の_かず] と申します。 スバル・レヴォーグ(VNHC型)、スバル・エクシーガ(YA5E型)、ホンダ・CBR250Four...

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