オートプロデュースA3さんの「フロアサポート・フロント」を、「エクシーガの全国オフミ(@箱根ターンパイク)」の出張店舗で購入させていただきました。
いよいよ装着しましたので、その作業風景を2回に分けて紹介しています。今回はその後編です。
◎前編は →
こちら
◎ご参考 →
フロアサポート・フロント(A3さんの公式サイト内)
■装着・その1(丸穴側)
前編 で述べたように、「フロアサポート・フロント」の締結穴は、一方が楕円状の長穴で他方は単純な丸穴となっていることから、装着にあたって(私は)次の方針とする判断をしました。
・単純な丸穴は、装着の際の基準穴=位置決め用とする。
(∵穴の内径[φ]とボルトの外径[φ]のスキマがタイト設定のため。)
・「車体のフロア~純正シートブラケット~フロアサポート(本品)」
との公差(組み付け誤差)は、長穴の方でズレを吸収させる。
したがって、位置決め用の丸穴に適用するボルトは、製品に同梱されていた内六角ボルトで代用する必要はなく、純正のボルトが好ましいと判断(ただし、工具が入りさえすれば)。
<同じ締結トルク(≒軸力)で組み付けする場合の、相手部品の座屈リスク>
・内六角ボルト : 首下の面積が小さい→締結後の面圧が高くなる(不利)
・純正のボルト : ワッシャ付き→接触面積が大きい→面圧を低くできる(有利)
<↓左:12.7sqでは円環内に入らないが・・・ 右:9.5sqなら入るので締め付けが可能>
<↓フロアサポート・フロントのフランジボス(丸穴側)に、純正ボルトは適用可能>
ところで純正シートのシートレールブラケット(前足の左右)は、ドア側が長穴でコンソール側が丸穴となっています。これは運転席も助手席も同様です。
・運転席 : ドア側(右足)が長穴、コンソール側(左足)が丸穴
・助手席 : ドア側(左足)が長穴、コンソール側(右足)が丸穴
(※運転席と助手席では、取り付け基準となる丸穴が車体内側にある、ということ。)
したがってフロアサポート・フロントも、丸穴側(長穴ではない方)を、純正シートブラケットの丸穴側に合わせて基準位置として締め付けます。
<↓運転席の場合。画像の奥がコンソール側(
丸穴)、画像の手前がドア側>
<↓同じく運転席の場合。画像の奥がコンソール側、画像の手前がドア側(
長穴)>
換言すると、「純正シートブラケット(前足)が丸穴だったらフロアサポート・フロントも丸穴側」を、「純正シートブラケット(前足)が長穴だったらフロアサポート・フロントも長穴側」となるように重ね合わせて装着します。
ただし、純正シートブラケット(前足)はドア側が長穴なので、運転席と助手席では(丸穴と長穴の位置が互いに)左右対称になります。
■装着・その2(長穴側)
引き続き、運転席への「フロアサポート・フロント」の取り付け状況です。コンソール側(車体内側)は丸穴であることから、位置決めのための基準穴として解釈し、製品に同梱の内六角ボルトではなく純正のボルト&ワッシャをそのまま利用して締結します。
では「ドア側(車体外側)の長穴には純正ボルトを使えるか?」というと、私の場合は使えませんでした。理由は、純正ボルトはワッシャと一体化されているため、ワッシャの大きさが「フロアサポート・フロント」のフランジボス部(円環)と干渉して横方向にスライドしない(つまり、組み付け誤差による逃げを吸収できない)ためです。
<↓純正ボルトを長穴に適用しようとしても、ワッシャが内壁と干渉するのでスライドできない>
<↓同梱の内六角ボルトを使うことでスライドが可能となり、初めて組み付け誤差を吸収できる>
<小まとめ>
丸穴(位置決めのための基準穴として利用)は、ボルトをスライドさせないので純正ボルトでOK(かつ、ボルトの首下面積確保による接触面圧の低減が可能)。長穴(組み付け誤差を吸収するための逃げとして利用)は、ボルトをスライドさせる必要があるため同梱の内六角ボルトでなければ成立しない(その場合は座屈に注意)。
<フロアサポート・フロントは、長穴がドア側に来るように位置決めして内六角ボルトを使用する>
<↓手持ちの六角レンチを組み合わせて使用>
<ご参考>
◎パーツレビュー
→
京都機械工具 KTCラチェットハンドル付きヘキサゴン・レンチセット(9.5sq.用)HB2011
ここで小さなアシスタントが登場。小学校低学年の長男が「作業を手伝いたい」と言ってくれたのです。諸々の注意事項を申し送りして、自力で可能なところまでを任せます。
<↓父親(=私のことです)の姿を見て整備に興味を持ち、自分でも作業したいと言ってきた長男>
<↓こんな感じで「フロアサポート・フロント」の装着作業を親子2人で進めます(@運転席)>
<↓無事に装着したところ(@運転席、シートはエクシーガtS純正の電動シート)>
<↓上記画像を「引いて」写した画像(全景)>
■装着・その3
次は助手席側への装着となりますが、その前にひとつ確認しておきます。先ほどの運転席への装着において、ロゴステッカーの位置はどうなっているか? についてです。
<↓運転席。長穴をドア側(=車体外側)に来るように装着したので、ロゴステッカーは正面を向く>
助手席側も、運転席側と同様の方針に沿って取り付けします。
<↓助手席。まずはフロアの清掃から。慌てない、慌てない(>一休さ~ん、かよ・・・)>
<↓助手席の純正シートブラケットは、コンソール側(画像奥)が丸穴で、ドア側(画像手前)が長穴>
当然、フロアサポート・フロントも純正シートブラケットと同様、「コンソール側(車体内側)が丸穴で、ドア側(車体外側)が長穴」となるように装着します。つまり、車体内側を取り付け時の位置決め基準とし、車体外側で組み付け誤差(バラツキ)を吸収させる方針です。
<↓助手席側も無事に装着できたが・・・ロゴステッカーの位置はどうなっているか??>
<↓ロゴステッカーの位置は運転席の場合とは異なり、
正面を向かずに反転している>
ここで私が 前編 で感じた小さな疑問を再掲します。
(1)フロアサポート・フロントは、運転席用/助手席用の区別は無い?
→ 恐らく左右の区別は無いでしょう。
完成後の型も同じ。ステッカーの貼り付け位置も同じ。
(2)左右の区別が無い(形状同一)なら、締結ボルト穴の長穴/丸穴の位置を
車体に合わせた場合、ロゴステッカーの貼付を反転させるべきではないか?
→ この疑問は、上記の通り最後まで残る結果となりました。
対応としては、
・純正シートブラケットとフロアサポート・フロントとの間で、
「長穴と丸穴の位置関係」を踏襲しない。
あくまでもロゴステッカー(の位置)の見栄えを優先させるか、
・私のように「長穴と丸穴の位置関係」を純正と同様に踏襲した
うえで、あとからロゴステッカーを剥がして貼り直す。
(粘着力が弱まって貼り直しが利かない恐れもあります。)
(3)同梱の内六角ボルトは、強度区分に問題はないが、締結接触面積が
限られることで相手部材(フロアサポート・フロントのフランジボス部)
の面圧上昇による座屈が懸念されるのではないか?
→ 「フランジボスそのものがワッシャの代用になっている」
と解釈して注意深く組み付けする。塗装は剥がれるものの、
鉄系なのでよほどの軸力(オーバートルク)を掛けない限り、
そうそうは座屈しないと考えるものとする。
結局、上記(2):すぐ上の画像参照・・・については、私はロゴステッカーの貼り直しはせずにそのまま放置しています(運転席側と助手席側とで、見える向きが逆のまま)。
私の場合は機能優先。その機能を発揮させるための取り付け手法も、「自分で理屈を考えた上で」「自分がベターだと思うやり方で」通す方が納得できるからです。本当は、無事に組み付け誤差を吸収させることが出来さえすれば、ここまでこだわらなくても等価になると思いますが、こうした細かなことまでこだわることができるのがDIYの醍醐味です。
今後も、たとえ単純な部品であっても「考える過程を重視しながら」装着していきたいと思います。今回も2編に及ぶ長文となりましたが、お読みいただきありがとうございました。
Posted at 2019/12/02 04:03:37 | |
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