N.I.L@自宅療養中のブログ一覧

長かったのか、短かったのか。父が入院して一年が経ちました。

面会に行くたびに他の患者さんにも会いましたが、一言で認知症といっても千差万別なんだなと思いました。一人として同じ症状の方はいません。だからこそ介護は凄く大変になるんですね。食事の世話から入浴、下の世話まで。介護医療に携わる方々には本当に頭の下がる思いです。

父の入院先は認知症専門の病棟がある病院です。病棟の出入り口やエレベーターには比較的丈夫な鍵があり、徘徊する患者が外に出ることのないようになっています。食事やレクリエーションのための大広間には大型テレビがありますが、部屋には物が何もありません。あるのは各人の着替えを入れるロッカーくらいのものです。自分を傷つけたり、他の患者を傷つけたりすることがないよう、患者の周囲には物がないようにしているようです。身嗜みに必要なものはナースステーションで一括管理していて、必要に応じて本人に渡したり、介護士の方が一緒になって使っていたりします。

入院当初、母と私は少なからずショックを受けました。今でも可哀想だなと思います。ただ幸いだったのは、偶然にも父と母の知り合いが介護士として勤めていたことでした。知っている人がいることほど心強いものはありません。特に母は安心したようでした。

今の父の楽しみは、週二回の面会時のおやつになっているようです。色々とリクエストがあってなかなか大変です。主治医の許可が下りないときもありますから。それでも、「おいしい、おいしい！」といって笑ってくれるときなどは嬉しさが込み上げることもありますね。

父の認知症は治ることはないと思います。ゆっくりですが物を忘れていっているようです。だんだんと喋れなくもなりました。母と私が自分の家族であるということも分からなくなる時があります。

今もこれからも見守ることしか出来ないかもしれませんが、父がいつまでも笑顔でいられるよう母と一緒に支えていきたいと思います。

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母と伯母を宮崎市民文化ホールまでプロボックスで送迎です。

ずっと楽しみにしていたらしく、感想を聞いてみると泣いたり笑ったりでとにかく面白かったそうです。二人とも大満足で普段のストレスを発散できたみたいでした。

帰路の途中、母の提案でレストラン たつやにて夕食。三人ともラーメンでした。

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