初夏の上越国境へ
カテゴリ :
群馬県 >
レジャー・娯楽 >
その他
午前の晴天は長くはもたなかった。やはり梅雨どきの空、西から前線の雨雲が舞い降りてきていて
午後にはポツポツ降り始めるだろうことを予感した。森林限界上から奥利根一帯の原始的な山なみ
を眺めながら、ゆっくり休息するのもこれが最後になるかもしれない。4リットルの貴重な水筒の水の
一部で粉末スポーツ飲料を溶かし、コップ一杯分の水分と電解質の補給だ。なにしろ、これから先の
長丁場となる藪尾根走破を考えると、下界で汲んできた水筒水の浪費は極力避けたいからだった。
「ホーホーホーホケッキョ、ケキョケキョケキョケキョ・・・」 「カッコー カッコー・・・」 風にまぎれて
野鳥の啼く声が近くから、ときには遠い山あいから聞こえてくる。まるでそれは、山旅のビタミン補給
のような音響だ。稜線風を受けて汗もほどよく引いてきた。むしろ、肌寒くなってきて足腰がだるい。
さぁ、行こう、あの山を越えて・・・ すっかり気だるくなった腰を上げ、重いザックをヨイショと担いだ。
関連情報