朝日連峰のふもとへ
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ブロック雪崩の多発地帯を危なげに下り、 沢の源頭を幾つかトラバースし、 雪の急斜面を下って
シュルンドの穴が隠れた谷を横断し、 藪の斜面を攀じ登り、 ブナの生い茂る尾根に出て、何とか
現在地を確信できるところまではこぎつけた。 夏場とは全く違うルートファイディングと、予想外の
積雪地形の変化、おまけに濃霧で視界がきかないことに不安を感じつつも、雪解けの急流に出た。
寸断された雪橋の間に間に、 冷たい水流がゴゥゴゥと音をたて、 流れを見ていると吸い込まれる
ような目まいを感じた。水音さえ聞こえない雪山からの帰途、普段なら沢の流れのなつかしきこと
の思いを抱くはず。 しかし、今までのルートファイディングの不安感と、はたして、まともに山から
脱出できるか否か、という感情が今だに潜在しているからかもしれない。まだ、安全地帯圏内では
ないからだろう・・・これから山は大荒れになるはずだ。 さっきから、背後から迫るような遠い風の
山鳴りがしていた。このさきのルートもまた、不安感のある地形が続いているようだった。
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