ある晴れた土曜日。
ボクはなぜか伊豆を訪れていました。
そう―――――あれは数週間前の出来事。
ボクがいつものように自宅勤務に勤しんでいると、携帯の着信音(ironyです)がけたたましく鳴り響きました。
携帯の画面にはマッパ先輩と表示されています。
『やぁ、相変わらず忙しそうだね、少しいいかな?
一つ提案があるのだけど、魔法紳士を増やすためには、このまま待っているだけじゃダメだと思うんだ。
こちらから出向いて資質のある者を見つけるのはどうだろうか。
何事も攻めの姿勢って大事だよね?ね?
・・・・・・だから、ボキュを2号機に乗せて、伊豆へ旅行に連れてってよッ!
あ、贅沢は言わないのでお昼は蕎麦、夕飯は金目鯛で大丈夫です(・∀・)
とりあえず、朝8時にはボキュの家を出る予定なので、か・な・ら・ず・時間厳守でお迎えよろしくネッ!(・ω<☆)キラッ
ボキュと合流した後は、魔法紳士の1日を取材したいという多聞天⑨(仮称)氏を迎えに行って、そのまま伊豆へレッツゴーという流れです、うっひょひょーいッ!』
彼はそう一方的に告げると電話を切ってしまいました。
なんで・・・なんでボク、家が一番遠い上にわざわざ迂回してまで、マッパを迎えに行く事になってんの!
最近の彼はやりたい放題です。
そして迎えた当日の朝。
ボクは5時に起床。
氷点下の気温の中、マッパハウスへ向けて出発です。
2時間後、無事マッパハウスへ到着したボクは、何度も携帯で連絡を取ろうとしました。
しかし、全く反応がありません。
しょうがないなぁ。
ボクは一足飛びに2階のマッパの部屋のベランダへ飛び移りました。
ち、窓に鍵がかかってやがる。
しょうがないなぁ。
パンッ!
とりあえず、ボクは窓を破壊して中へ侵入しました。
部屋へ足を踏み入れると、彼は大量のフィギュアに囲まれたベッドの中でスヤスヤと眠っています。
いつもは「紳士スタイル」のマッパですが、「猫氏スタイル」という猫っぽい・・・ような姿に擬態していました。
在宅時はいつもこの姿で生活しているそうです。
あまりにも気持ちよさ気に眠っているため、無理矢理起こすことがはばかられたボクは、彼を起こさないように優しく連れ出すことにしました。
こんな具合に。
※1・・・息絶えているように見えるのは気のせいです。
※2・・・生傷が付いているように見えるのは気のせいです。
無事に彼を連れだす事に成功したボクは、安らかに眠っている彼をトランクに放り込み、次の目的地を目指しました。
目的地への移動中マッパが目を覚ましたので、ボクは2号機の操縦を彼に任せる事にしました。
そして、
多聞天⑨氏と合流。
多聞天⑨氏については詮索しないで下さい。
さあ、これでメンバーは揃いました。
伊豆を目指します!
以下、メンドクサイので当日の流れはマッパのブログから転載。
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・そこから一気にオーバードライヴして沼津で蕎麦を喰らう。
・そのまま伊豆スカイライン経由で日帰り温泉。もちろん野郎と混浴。
・熱川へ晩飯を食いに突貫するも20:30打ち止め(ラストオーダー)のお店が20時過ぎで終了しているという悲惨っぷり
・だがしかし魔法紳士独自のネットワーク「食べログ」で検索ヒットした次のお店が大当たり。ゴールデンアイ鯛の煮付けを美味しく喰らう。
・その後、多聞天⑨氏を送り届ける為、帰路へ。
・その途中、目の前に立ちふさがる邪悪な負の存在「自称:V○○」を次々と2号機で撃墜!ボクは戦いのスリルと恐怖に「ウヒョヒョヒョー!!」という奇声とガクブルが止まらなかった。
・そして無事帰還
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文章にすればたったこれだけの事。
しかし、事件は帰還途中に起こったのです。
上級魔法紳士専用機である2号機を1日中乗り回していたマッパは調子に乗っていました。
『調子に乗っちゃだめ~♪』等と、訳の分からない唄を歌いながら調子に乗っていたのです。
それは、トンネルに差し掛かった時でした。
彼は調子に乗って、突然2号機の力を解き放ってしまいました。
突如として猛然と加速を開始する2号機。
『ウッヒョヒョヒョヒョーーーーーイッ!』
そのあまりの加速っぷりに彼は謎の奇声を発していました。
その間わずか数秒。
しかし、あっという間に○○が○○です。(この台詞の汎用性は素晴らしいです)
彼曰く、
『景色の流れが速すぎてメーター見てる余裕がなかった・・・』そうです。
ボクは、
『お前には上級魔法紳士専用機はまだ早い』と諭しました。
彼は答えました。
『本当にもの凄かったね、力を解放した2号機は。
プレイステーション423台分(423PS)のパワーなら、
かなりの加速だろうと予測していたけれど・・・
まさかあの短時間で、あそこまで加速するとはね。
おかげでちょっと漏らしてしまったよ(・∀・)
まぁ、遅かれ早かれ、結末は一緒だよ。
†赤猫号†の加速しか知らないボキュが、あんな加速を体感してしまったんだ。
怖くならないほうがおかしいよね?
ま、ボキュのくるまじゃないから、後はキミの問題だ。
上級魔法紳士専用機の性能を体感するという目的は、おおむね達成できたしね。
あ・・・・・・掃除しないのかい?』
ボクはこう呟きました。
『いいえ・・・・・・ボクの戦場は、ここじゃない』
そして魔法紳士の特殊能力を発動させました。
その時、マッパの最後の台詞が聞こえました。
『エタナー・・・キミは・・・』
カシャッ!
※以下、動画でお楽しみ下さい。
※グロ注意!
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チュンッ!
『うぇぺッ!!』
ぼひゅぅぅぅんッ!
マッパは断末魔の悲鳴を上げ、木っ端微塵に弾け飛びました。
そう――――ボクは、時間遡行の能力を使用し、マッパを粛清する事で因果の流れを元から絶つ事にしたのです。
しかし、それは叶わぬ願いでした。
なんと、マッパが木っ端微塵に弾け飛んだと同時に、新たなマッパが背後から現れたのです。
そしてこう言いました。
『無駄な事だって知ってるくせに。
懲りないんだなあ、キミも。』
マッパの解説によると、マッパは同じ姿の別個体が複数存在し全体で1つの意識を共有しており、個体の1つが壊れても別のマッパが現れて役目を果たすそうです。
なんという特殊能力でしょうか。
これではマッパを始末する事に何の意味もありません。
ボクは諦めて、多聞天⑨氏とマッパを家に送り届けて、自宅へ帰る事にしました。
結局、マッパハウスに到着したのは2時半過ぎ。
前日も早朝から活動していたボクは眠気が限界に達したため、マッパハウスで朝まで仮眠する事にしました。
ボクは床で転がって休めればそれで良かったのですが、マッパがしきりに布団で寝る事を勧めてきます。
『どうぞどうぞッ!
ささ、遠慮なさらずにボキュの布団で寝て下さいッ!
良い夢が見られるように、枕元にはきりりんフィギュアも置いてあげますから(・∀・)』
別にフィギュアは置かなくていいのですが、ボクは布団で寝る事にしました。
しかし、ボクが布団で寝たらマッパはどうするのだろう?
ボクがそんな疑問を持ったその時、マッパがこんな事を言いました。
『ボキュは妹の布団で寝ますので、どうかご心配なさらずに(・∀・)
あ、今は妹は不在なので~・・・大丈夫だ、問題ない(`・ω・´)キリッ』
問題大有りです。
どこの世界に、妹の不在時に妹の布団で寝る兄貴がいるのでしょうか。
ボクは叫びました。
『キサマァーッ!
このために自分の布団で寝る事を人に勧めていやがったんだなッ!?
この変態野郎がッ!!』
しかし、マッパは全く動じず、
『止めるのは無駄な事だって知ってるくせに。
懲りないんだなあ、キミも。
ボキュはね、いもうとにしかよくじょ~しない変態さんなんだよ~?
さて・・・と。
妹 bedding is enjoyed!
くんかくんかーーーッ!!』
と、謎の雄叫びを上げながら闇の中へ消えていってしまいました。
ボクは、マッパは本物の変態なんだなと悟り、とりあえず寝る事にしました。
・・・のですが、薄い布団2枚では寒すぎて寝れず、結局2時間程休憩してマッパハウスを後にしました。
こうして、ボクの伊豆への旅は終わりを告げました。
色々な出来事がありましたが、振り返ってみれば充実した1日だったなぁ・・・と思います。
ただ一つ言える事は、魔法紳士が集まる所に混沌あり、これだけは確かな事だと思います。
おしまい。
Posted at 2011/12/27 19:47:48 | |
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