もう先々週の事ですが・・・w
親の手伝いに田舎へ行ったときの話です。
私が、クラカメの分解をして遊んでいる事を聞いた叔父が、
『ダメもとでいいから』と持ってきたのが
こちら。
RICOH519デラックス と OLYMPUS PEN D2 の2台。
写真では判りにくいですが、けっこうグズグズになってますw
受けたからには、取り敢えずキレイに、そして出来れば完動にしたいですね。
2台のうちリコーの方は、シャッターが切れていたので、
まずこちらから手を着けることにします。
この、RICOH519デラックスというカメラ、今から56年前の1958年に発売されたようです。
レンズは、一部で有名な富岡光学製、シャッターは精巧舎MXLシャッター。
絞りリングや巻き戻しノブなど削り出しの部品で出来ていて、なかなかしっかりした造り、
古き佳き時代を感じさせます。

まずはレンズから。
普通に銘板をカニ目を使って外します。
少し奥まった位置にあるので、回しにくいです。
銘板を外すと、シンクロ切り替えレバーの付いた前端のリングが外れます。
真鍮色の前玉ユニットを、外します。順ネジです。
下の画像のように、小さいカニ目を半回転させ半月板の切り欠きを内側にします。

半月板の付いたプレートを反時計回りに回し、内側の3つの凹とプレートの凸を
合わせると、プレートとシャッターダイアルがとれます。
シャッターダイアルの下、シャッターのメカ部分。

シャッターへの注油などは、この状態で出来ます。
この個体は、スローシャッターの動きがおかしいので、
スピード切替の部分に、少しだけ注油します。
手持ちのabuのリールオイルを入れてみましたw
これで、見た感じでは正常になりました。
次に、シャッターユニットを外します。
その際先ほどの、半月板の付いたプレートとシャッターダイヤルは
嵌めておいた方が無難です。

フィルム室側からレンズを見ると、後玉の脇にカニ目があるので、これを回します。
ヘリコイドを残して、シャッター&絞り&後玉がユニットで外れます。
画像のようにビスを外して、シャッターと絞りユニットを分離します。

シャッター幕、絞り共にベタつき等は無いので、
それぞれのリングを分離洗浄して元に戻しました。
解りにくかった箇所。
ヘリコイドの後端で距離計を連動させています。
その連動レバーのネジを外し、下のプレートを抜くと、
軍艦部の距離計のミラーが外れます。
軍艦部。

銀色の斜めの板が距離計のミラー。
黒い四角がファインダーです。ミラーでは無くプリズムで出来てます!
ファインダーの上に「12.1.20」の書き込みがあります。
以前に誰か開けた事があるのかも?
しかし、ほんとに造りの良いカメラです。
あまり製造コストは考えられて無いのかなぁ と思ったりします。
分解したレンズやファインダーを拭いて、元通りに組み立てます。
フィルム室のモルトは元の状態が不明為、まだ手つかずですが、
はい、とりあえず、綺麗になりました。
Posted at 2014/11/16 22:21:55 | |
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