この記事は、
ぶっ飛ばしたければサーキットに行け!?について書いています。
今回起きてしまった中国道の多重衝突事故についてブログを書くのは2度目になります。
さまざまな方々が書いたブログをたくさん見せていただきました。
で、ワタスが感じたことは、スーパーカー乗りに対して批判的な意見が多いなぁ…と...
確かに、今回事故を起こしたのはスーパーカー乗りの集団で、非常識なスピードで走り、一台の操作ミスから次々と多重衝突に至ったという事故ですが....
これだからフェラーリなんか転がしている輩は...
粋がってスーパーカーなんか乗ってるヤツ等は....
というような、あからさまにスーパーカー愛好家を否定する意見が多いコトが、見ていて悲しくなりました。
ワタスは、子供の頃からスーパーカーに憧れてクルマが好きになり、免許を取得してからは運転する楽しさを知り、若気の行ったり来たり....
でなくて、若気の至りでスピードの虜となり、何度となくぶつけ、壊し、スピードの裏に潜む危険を嫌という程見ても尚、クルマの挙動を読んでコントロールする楽しさからは離れられず....
このままではいろんな意味でヤバいと思い、クロカン四駆でトライアル競技をするという選択をして、スピードを出さなくともクルマを運転する楽しさを満喫できる方向へ方向転換しました。
四駆のトライアル競技は、スピードを出さなくても車両感覚やクルマの挙動、荷重変動による車体の姿勢変動が直結する、4つのタイヤのグリップ変化などを身体で覚えるコトができて、非常に勉強になると同時に、サスペンションセッティングのコツ(こう弄るとこうなる等、理論と実際をリアルな体感で身に付けるコトができました)がわかり、ますますクルマを運転するコトが好きになりました。
そんな頃、マツダからユーノス・ロードスターが発売され、またスピードへの憧れがぶり返し、ロードスターで、オンロードでのコントロールやセッティングを覚え、またスピードの魅力に取り憑かれて、ワタスは、サーキットへ行くようになりました。
鈴鹿のサーキットライセンスを取得し、チャレンジクラブで走るようになりました。
スーパーカー乗りの方々と友達になる機会ができて、フェラーリやポルシェと一緒にツーリングに行くようになり、ワタスは当時で18年落ちのくたびれたポルシェ911カレラを購入して、スーパーカーの世界に足を踏み入れました。
この最初のポルシェは、ワタスに大きな衝撃を与えました。
ボディも少々ガタがきてて、8万km越えのエンジンもへたり気味で、サスペンションもへたった18年前のポルシェは、当時の最新の国産車よりも遥かな高みにありました。
へたったエンジンでも、素晴らしいレスポンスと信じられないほど速い回転落ちは、やはりポルシェでした。
ガタがきてるボディでも、国産車とは完全に次元が違う、巌のような剛性はやはりポルシェでした。
へたったサスペンションでも、時代遅れのトーションバーサスペンションで、最新のマルチリンクサスペンションの国産車を峠で軽くブッちぎるハンドリングはやはりポルシェでした。
スーパーカー仲間のフェラーリも乗らせてもらいました。
12気筒のハイパワ-エンジンは、それまで体感したコトが無い程、強烈なトルクでした。
ポルシェもフェラーリもランボルギーニもそうですが、設計する段階から想定している常用速度域が違うんです。
だから、街中を一般のクルマ流れに合わせて走ると、ミッションは2速か3速しか使えません。
フェラーリの一部の車種は、クラッチがシビアで、キャキャッッ!!とタイヤが鳴くように繋がないと、クラッチがバラバラに壊れてしまうものもあります。
LSDのイニシャルトルクが大きくて、どうしてもタイヤが鳴いてしまうものもあるんです。
古いフェラーリには、50~60km/h程度で流しているとラジエータを冷却する風量が足りずオーバーヒートしてしまうクルマもあります。
中国道の事故に関する多くのコメントが、あまりにも国産セダンや国産コンパクトカーの感覚と、フェラーリやランボルギーニなどのスーパーカーの操作感覚を同レベルに並べて考えているコメントが多くて、悲しくなりました。
高速道路で、フェラーリやポルシェを見ると追いかけて勝負を挑む国産スポーティーカー....
多いですよ....
250km/h辺りの常用速度を想定して造られている乗り物を、100km/h+α以下の常用速度しか想定していない乗り物で勝負を挑むコトが、どれくらい危険かわかりますか?
最近、一般道をアイで走っていても、やけに車間を詰めてくるクルマも多いですよ....
煽っている風でも無く、ただそのドライバーが適正と思っている車間距離がその距離であるという感じ....
スーパーカーで爆走して事故を起こすのは確かに馬鹿な行為です!
そのスーパーカー乗りのクルマとの接し方や、クルマに対する薄っぺらな愛情が見て取れますよね…
しかし、一般のドライバーの中には、先ほど書いたような、もっと危険な運転をしている方は、ゴロゴロ居ますよね…
恐ろしいのは、そのほとんどが、自分のしているコトを危険と認識していないというコトです。
スーパーカー乗りが飛ばすのは、確信犯ですよ。
危険をわかって飛ばしているんです。
スーパーカーが楽にリラックスして走れる速度域は、オデッセイやアルファードやスカイラインなどの国産車とは違うんです。
ワタスが言いたいのは、トラックバックさせて頂いた、大佐さんのブログに有るように、アウトバーンのようなウルトラ高速道路を日本もインフラ整備するべき時期に来ているのではないでしょうか?
ヨーロッパにアウトバーンを創ろうと計画した人は、まさに大佐さんが書いておられるコトを考えて創ろうとしたことは間違い無いでしょう。
日本のmotorizationが、EU諸国と肩を並べられる日は来るのでしょうか....?
Posted at 2011/12/07 22:21:43 | |
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