29年3月、諸事情により、こちらのプレミオは当方所有の「サブ」→「家族の車」になりました。以下は前回掲載の内容になります。
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<この車を選んだ理由>
フィールダーを身内に譲って以来、以前に所有していた旧240系プレミオの印象が非常に良かった事もあって、次の車はプレミオ(1.8L以上の上級グレード)しかないと思っていました。
思い起こせば当時、一番活躍し最も重宝していた車でもあります。
<この車のエライところ>
とにかく非常に運転しやすく乗り心地も良くて、しかも走り、燃費ともに良くて装備も充実。それでいてこの価格ですからこんにな良くできた車は他にないと思います。
具体的には、
まず乗り降りしやすいところから始まる訳ですが、いざ運転してみると、クセのないその車体形状ゆえに前後左右の間隔がつかみやすく、またハンドリングもエンジン特性もクセがなく意のままに操れ、かつ静粛性も高く良く乗り心地も良好、という事で、すべての面において快調でストレスがないため運転に気を遣う事がなく非常に楽、と言いますか意外に思われるかもしれませんが、これが「乗って運転して楽しい車」なのです。
外見や宣伝から入って「良さそうな気がする」のと、実際に扱ってみての良否は確かに別問題なのではあります。
よくカローラと変わらないと言われますが、そんなことはありません。その乗り心地も静粛性も装備面も一味違った上級なものになっています。
それでいて、大型高級車のように気を遣うところがなく、取り回しが良くて、しかも経済性が高いのですから、確かに高級車と大衆車のすき間を絶妙に穴埋めし、いまだ生き残っている根強い人気のセダンである理由もうなずけるところです。
思えば、カローラのグレードアップによくプレミオの部品を流用してきたものですが、だったら最初からプレミオを買えば良いという結論です。今や値段も大きく違いません。
<具体的に、廉価版コンパクトカーや大衆車、また高級車にないエライところ>
まずはコンパクトカーや大衆車との絶対的な違いとして、乗って運転し始めたその瞬間、ロードノイズやエンジン音が静かでマイルド、そして予想外にパワー感があってハンドリングもマイルドながら安心感があり、一般道(低中速)からワンディングロード、ハイウェイと実に余裕をもってスムーズにストレスなく運転ができる、と誰もがそう実感するはずです。
装備面では、たとえば具体的にはアクア等にはない全席フルオートパワーウインドウが装備されており、またカローラにはないバイザー連動照明、リアシートリクライニング、センターアームレスト内の細かな仕切り~照明付き灰皿、照明付き2段センターコンソール、グローブボックス照明~ドアプロテクションモールなどが装備されていて、さらに決定的な違いとして、ドアパネルやダッシュボード周りがただのプラ無垢でなくクッション性のある素材で構成されております。
また、用品取り付けなどで内装を分解する際にいつも気が付くことなのですが、各吸音材の絶対量が格段に多く、加えてサスのダンパーやゴムブッシュ類もおそらく一ランク上の物が使われているものと思われ、 実際に過走行や経年劣化による静粛性や乗り心地の悪化が少なく感じられます。もちろん絶対的な車体剛性の違いもあろうかと思われますが、このあたりが廉価版の車と決定的な違いでしょうか。
そして高級車に勝っている点は、前記の通りで言うまでもなくその経済性(カローラ並みの高燃費と税関連を含めた諸経費負担の少なさ)と、そのコンパクトなボディーによる取り回しの良さの差でしょうか。
基本的に当車の客層は、比較的年配の方が多く車を知り尽くした年代が中心になりますので、上っ面だけの見せかけの物は通用しない手ごわい層でもあります。一見良く見えても実際にはあまり役立たない無用なものには興味は示しても買わないのです。
こんな事もあんな事もしています、といううたい文句よりも、その結果どうなりましたか、という現実を冷静に受け止め、質実剛健を何より尊むのです。 それゆえ、こうして根強い人気を維持するプレミオにはそれに見合った価値があるのだと見て間違いないと思うのです。
<ところで、なぜ新車を買わなかったか>
そのプレミオですが、6月中旬の新型発売を待って購入検討としていましたが、残念ながら新型と言ってもパッと見た目に映るインパクトある前回りの大変身とは裏腹に、よく見ると内容はあまり変わっておらず、自動ストップが付いて若干の内装に手が加えられた程度のマイナーチェンジで、値段もそれなりに高くなっていて全く購入意欲をそそるものなどではありませんでした。
思えばSAIに始まりその他車種においても大成功してきたビッグマイナーチェンジで味を占めたメーカーが、今回のプレミオにおいても同じパターンで挑んだ訳ですが、このプレミオは果たして...。
<キーンルックの評判は良くないのに、なぜこだわる?>
たとえばカローラの例を見ると、ビッグマイナーチェンジ後、その目新しさが通用する一時だけで終わった感があり、今はHV仕様があるという事での相乗効果だけで持っているようです。
非常にクセのあるキーンルックが生理的に好きになれないという話を良く耳にします。ど派手なキーンルックが良いと思っているのは、実はメーカーさんのとんでもない思い過ごしではないでしょうか。正確なアンケートとれているでしょうか。 今のキーンルック カローラ、少なくとも当方の聞く限り好評とはいえずむしろ評判悪いです。発売当初の新鮮さが薄れてくるとこの癖のあるデザインは飽きるんです。
美しいものは時代を超えていつまでも美しいものですが、一時のカワイイ、カッコいいは短命ですぐに飽きてしまうものだと思います。おそらく次のフルチェンジ後、現行カローラセダンが中古車で出回る頃、どうかすると不人気車になっている気がしてなりません。
先日マイナーチェンジの新型エスティマも同様で外観前周りデザインは??だと思います、おそらく...。その他、新型アベンシスやオーリスも同様だと思います。
あっ、そいうえば大好評のプリウス、これはひどいキーンルックの口パク仕様ではないですね。
いずれにしても一つ言えることは、4ドアセダン系が売れなくなった昨今、あえて売れるかどうかわからない新型の開発、モデルチェンジよりも、インパクトあるマイナーチェンジ、つまり延命治療のみでもう少し持たせ、それから先のことは情勢を見て考えるといった、消極姿勢な道を選んだのも、それだけ当車の完成度が高く、これ以上変えようがなかったからなのかもしれません。
このような状況ですから、今回新車の購入は見送り、一時しのぎ的に中古車購入の運びとなりました。
※👆と、簡単に言いましたが、
<とっ、ところが、中古車がないっ!!>
当プレミオの中古車はありそうでなかなかありません。流通価格も異常に高いです。実は輸出でかなり高額な値段が付くらしく、国内一般には手ごろな価格でなかなか出回らないのだそうです。
ですので、これらはいくつかの候補から希望の一台を選ぼうとするならトヨペット店の中古車しかありません。当方も知り合いのトヨペット店下取り車の中から選ぶ事となりました。
そのような事情で絶対的な数がないため、あまりいろいろと選ぶ術もなく、本当は黒内装のものが欲しかったのですがそのような中古車はどこにもなく、結局この車で決定となりました。
幸い年配の方が大事に車庫に保管していたもののようで、幸運にも内外装ともに◎で完全に素の状態ですが、これからいじくりまわす当方にとってはむしろ好都合と言えます。
<購入中古車の内容>
ちょっと古いですが19年式 走行少し多く6万キロ弱、内外装ピカピカキズなし、修復歴なし(痕跡もなし)、異臭なし、OPは純正ナビ付きのみ、車検整備付き…オール込¥90万...、というものでした。
当方が一番かったのは、内外装にありがちなドアノブ周辺の小傷~内装の頻繁に使う各スイッチ類周辺やその他内装パネル各所にありがちな小傷やスレといった痕跡、使用感といったものがほとんど感じられないところでした。
いくら販売店側でプロがクリーニングしても隠し切れない痕跡、使用感といったものは必ず残るもので、そいう言った面からするとこの車はクリーニング以前から相当キレイだったに違いありません。試しにドア内装パネルやグローブボックス裏などをはぐってみても、まるで新車のようにきれいな状態で感心しました。
これら日ごろの車に対する思い、扱い、心がけの差がはっきり出るポイントと言えます。
昔から「内装が汚い車はめとけ」と言われてきましたが、確かに当方もそう思います。
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◆内装が汚い車=汚れたままでも気にならない=細かい事も気にしない=少々の不具合があっても気にならない=少々の不具合は修理することもない=結果:あちこち悪いところだらけ
反対に、
◆内装がキレイな車=神経質で細かい=わずかな不具合も気になり許せない=即改善されている=結果:いつもコンディション良好
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必ずしもこの構図は成り立ちませんが、だいたい当たっているはずです。
<・・・という事で>
あまりいじくれる車でもありませんがこれからコツコツやって行きたいと思いますので、よろしければパーツレビューや整備手帳の方も合わせてご覧いただけますと幸いです。