2017年11月27日
2017 F1 印象的だったこと ① ― ドライバー編 ―
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二週間くらい前から、いきなり真冬になってしまった気がします。
温かい綿入りの上着を買ったので、
少しハッピーになりました♪
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長かった2017年F1シーズンも終了です。
いくつか気になった事を挙げてみたいと思います。
今回はドライバー編です。
◇ ◇ ◇
①円熟期を迎えたハミルトン
昨年までのチームメイト間での神経戦に終止符を打ち、
温厚な?ボッタスをチームメイトに迎えた2017シーズン、
チームの力を集め、自分の仕事に集中する姿勢を乱さず、
盤石の王座復帰でした。
◇ ◇ ◇
②ここ一番で冷静さを欠いたベッテル
アゼルバイジャンでのハミルトンとの一件は言うに及びませんが、
それ以上にスタート直後にライコネンやフェルスタッペンと絡んで
大きなダメージを被ることがたびたびで、
それらがなければ王座に届いた可能性大と思います。
メルセデスを抜くのが難しいがゆえの積極策も、
同じようなパターンでの失敗が印象に残りました。
◇ ◇ ◇
③マシンに馴染めなかったボッタス
突然の王者ロズベルグ引退を受けて、
急遽ウイリアムズから引き抜かれたボッタス。
セットアップが決まった時の速さではハミルトンにひけをとりませんが、
ピンポイントセッティングといわれる今年のメルセデスのマシン、
特に後半戦は迷宮入りしてしまったような不調ぶりでした。
長年親しんだウィリアムズとの仕事の進め方の違いも大きいのでは?
自信を欠くドライブゆえか、勝負強さが感じられず、
ハミルトンのように後方からでも追い上げを果たすパターンが少なかったのが気になります。
2018年は後がないシーズンになりそうです。
◇ ◇ ◇
④マシンの序列以上の力を引き出すフェルスタッペン
前半戦はPUトラブルが続いて、やる気を失くしかけたかのようでしたが、
中盤からマシンの戦闘力向上もあり、見事な戦いぶりでした。
戦術はともかく、レース運びは既にベテランと思わせるほど安定感もあり、
危なっかしさを取り除いたA.セナのような印象を受けました。
来シーズン、キャリア絶頂期のハミルトンとの新旧世代対決が楽しみです。
◇ ◇ ◇
⑤追い越しの技が光るリカルド
速さはあっても、相手の前に出られないドライバーが多い中、
絶妙のレイトブレーキと引き出しの多い接近戦戦法で
最高の順位を確保し続けたのは流石です。
フェルスタッペン中心のチーム作りを進めるレッドブル、
2019年の契約を巡り、トップチーム間で引っ張り合いになりそうですが、
エース待遇を望むであろうハミルトンや、特にベッテルからは煙たがられそうです。
◇ ◇ ◇
⑥目覚ましい成長ぶりのオコン
昨2016年シーズン半ばからの出走ですが、
今季、特に昨年経験済みのコースが続く後半戦は、
先輩ペレスを凌ぐ速さと安定感を見せました。
華麗な追い上げなど派手なところはありませんが、
最善のグリッドからのスタート・確実なレース展開は、
トップチームで走る準備万端といえます。
フェルスタッペンとオコンは、
第二の「セナ/プロ」時代といえるような存在になっていく気がします。
◇ ◇ ◇
⑦ルノー移籍で改めて判ったサインツの実力・存在感
前半戦、上位3チームに続く中段バトルで健闘し続けたサインツ。
トロロッソの殆んどのチーム得点を一人で稼ぎ、
チームランキング7位をもたらした実力はトロロッソ「卒業」にふさわしいもの。
終盤戦、ルノーに移籍直後から高い適応力を見せ、
ワークスチームならではの開発力を手にすれば、
現役末期のアロンソに取って代わる存在にもなれそうです。
後半戦の開発の停滞もあるとはいえ、残りのトロロッソドライバー陣との格差、
ホンダ陣営としてはかなり不安があるのでは?
◇ ◇ ◇
⑧来季もぜひF1に残ってほしいウェーレイン
昨年のマノー在籍時と同様に、
貴重なチームの全得点を稼ぎ出したにも拘らず、
後半戦はチームメイトに後れを取る不可解な失速。
チームがエリクソンを厚遇したのではないか?と思われます。
最終戦のハースとのバトルも見事でした。
来季のザウバーの布陣は未発表ですが、
速さも安定感もないエリクソンが選ばれた日には、
世界中からブーイングの嵐が起こること必須。
チーム首脳は覚悟されたし。
◇ ◇ ◇
⑨勝負師アロンソの闘志衰えず
石の上にも三年、上位進出に期待が大きいシーズンでしたが、
開幕前テストで信頼性・戦闘力ともに初年度に戻ったかのような不振。
今まで抑えていた感情が噴きだし、ホンダへの不満を隠せない発言が続きました。
誰よりも強い勝利への欲求は健在ですが、
マクラーレン/ホンダ間のコミュニケーションを損なう一因ともなったと思われます。
モナコGPを欠場し、勝機ありと睨んだインディ500に参戦。
終盤までトップ争いの一角を形成しました。
本業F1でも、トップ3に続く混戦の中、
たびたび上位グリッド進出など気を吐きましたが、
残念ながらPUがらみのリタイヤも多く、
甚だ不本意なシーズンとなりました。
来季はルマン制覇を視野に入れているようですが、
強行日程はF1の成績次第かもしれません。
◇ ◇ ◇
⑩不安定さが目立つストロール
開幕前、当方も「F1進出は時期尚早」と思いましたが、
F1のシート獲得には今季がチャンスと睨んだのでしょう。
意外にもシーズン半ばにはポイント獲得、バクーでは表彰台も経験しました。
マシン開発やセッティング能力には疑問も残るマッサは
新人の指南役として適任だったのかどうか…
後半戦は上位定着、ポイントでも師匠マッサを逆転か?と思わせましたが、
終盤は却ってマッサとの差が際立つ結果となりました。
テスト制限の対象外となる旧型車を使い、
独自に各サーキットの予習をこなす熱心ぶりでしたが、
やはりGP2あたりで経験を積んできた方が良かったのでは?
◇ ◇ ◇
素人観戦で目立ったところを書きだしてみました。
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モーターレーシング | 日記
Posted at
2017/11/27 22:29:13
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