友人たちと彷徨う、夏の旅。
珠玉の冒険綺譚に、無機質な着信音は無用。
電源を切り ケータイと訣別した二日間、社会人失格。
でも構わない。 真の自由を手に入れる為なのだから。
今回で五回目。
冒険はいつだって、一杯の紅茶から始まる。
大淀 i センター、ありがとう。
同志と駆ける、紀伊の道。
登り、下り、左へ右へ 変幻自在、逸るココロにブレーキ掛ける、
アタマ押さえの軽トラさん、ありがとう。
足は竦み、眼は眩む。 風の叫びに血の気も失せる、天空の道。
「 なぜにソコでやる必要が !? 」 などとは、無粋な詮索。 問答無用に熱いっ! 無駄に。
8月4日に また来る理由をつくってくれた、ありがとう。
何故ヒトは、きのこピラフを食すのか?
勿論、ハヤシライスより きのこの量が少ない事実を確認するためだ。
Spruce、美味しいランチを ありがとう。
幅員狭く、見通し悪く、荒れた路面に、急勾配。
これぞ チンクの駆ける道、楽しいったらありゃしない。
穴ぼこ・落石、次から次へ!
でも大丈夫、危険箇所は事前に知らせてくれる。 ワイドなメルツェ、ありがとう。
雲海たなびく孤高の頂、修験の境地 ここにあり。
神の波長に満たされて、ノンアルなのに 夢心地。
遥か遠く 伯耆の国の友人に、神の御加護が届きますように…
カムヤマトイワレビコ、よろしく頼みます。
「きのこ」 に 「こんにゃく」、素朴な土産に両手はいっぱい、道の駅。
”預かり” 快諾、ありがとう。 また明朝!
足湯も気持ち良いけれど、もうちょい水で埋めといて…
滝の傍ら 露天風呂。
全裸で感じる、自然の息吹。
え、無料 !?
「極楽」 を ありがとう。
山海の幸に埋め尽くされた卓を囲む、酒宴。
同志の語らいは、様々な 喜怒哀楽劇場を脳裏に甦らせ、
至福の時間は 夢との境界さえ、あいまいにしてくれる。
関東・岐阜・長野・愛知・三重、もちろん関西勢や、粒揃いの吉備もも連。
各脳内演目にご出演いただいた 全国の 「みんとも」 の皆々様!
酒宴を大いに盛り上げてくださり、心より御礼申し上げます (笑)
今後もリアルな人情劇団への御出演・熱演を、よろしくお願いいたします。
( ホラーは 勘弁してください )
そして宿の みなさま、いつも無理を聞いて頂き、ほんとに ありがとう。
石段を一つ登るたび、同志たちの額に汗が光り、鼓動は高まりをみせる。
荘厳なる那智の大自然に擁かれ、我々は 「大いなる存在」 の姿を目撃すべく 歩を進める。
苦難の旅の果てにのみ、それは体験し得る…
太古から現在に至るまで、その諸行は変わらない。
大門坂より始まる苦行も、山腹の本殿に到達するころ、一種の ”悟り” へと変わる。
境地に辿り着いた者だけが、ついにその 「存在」 と対面する。
我々は、この為だけに 登って来た。
黒飴ソフト、ありがとう。
数時間の修験を終え 麓に下山したなら、それは この旅の終焉が近づきつつある事を意味する。
昨朝より紀伊の大地を南下、また南下。
同志と共に、ひたすら遠くへと進む旅。
そして、全ての参加者が自宅から最も遠ざかった この那智で、解散。
この毎度の旅の ”慣わし” であり、気が遠くなる帰路のことなど些細なコトだ。
もう一つの慣わし、皆で解散前のマグロ丼を食しつつ、訣別していたケータイの電源を入れる。
……
う~ん… どうやら明日から激務確定のようだ。
「自由」 って、後始末が大変なんだな~ (涙笑)
今回の旅に ご同行くださった、同志の方たち。
スーパーひげだるま さん
オレンジにゃんこ さん
June さん
スウィーティー♪ さん
赤いワルキューレ さん
しげニャン さん
あなた達と一緒であったからこそ、この二日間が楽しく美しく心に刻まれる素敵な想い出に
なるのだと、心から感謝いたします。 皆、ありがとう!
そして、今回 無念ながら参加を断念せざるを得なかった方々。
またいつか、ご一緒出来る日を心待ちにしております。
そう、十津川は ”逃げない” のだから…
そしてまた、熱い夏がやってくる。
灼熱の太陽は、我が身を その支配下へといざなうことだろう。
だが同時に、その陽の光さえ遮る 「暴風雨」 の季節でもある。
ジッ と息を殺し、身を潜め、嵐が過ぎ去るのを待つ…
がしかし、生まれ持っての運命なのか、暴風雨に巻き込まれ翻弄されてきた人生。
打ち破ってみせよう。
声高々に叫ぶ 私のこの夏のテーマは 「暴風雨との訣別」 (サブタイトル 「さらば爆心地」)。
訣別の旅、成し遂げてみせるっ!