
夏が逝く。
季節の移ろいを語るが如き村雨が、街を濡らす。
その神戸の街の片隅で、去り逝く夏を惜しむ宴が静かに幕を開ける。
酒だ !!
肉と魚も持って来い !!
明日の山頂決戦に挑むには、まだまだ「血」が足りぬ。
呑むがイイ! 謡うがイイ! えーい、酒だ! 酒持って来ーい !!
遠方より参りし親愛なる友人達。 満足してくれただろうか…!?
北陸や中国地方からの客人に、「いかに心地良い空間を提供出来るか」が今回のテーマ。
だが、黄金の液体を口にした刹那、「関西モード」発動した無秩序な我々を、お許し下さい。
既に日付は変わり、備中の使者が ”夜の蝶” への幻想・未練を捨てきれぬまま、
”終電” という名の揺り籠に身を委ね、夢の世界へ…
晴れ渡る青空より 「羽を持つ者」 降臨。
群がる子羊たち。
蜂蜜の甘い香りを たっぷり嗅いだら、脂肪酸遊離が促進され、摂食中枢を刺激。
牧草を求め、さまよう子羊たち。
お、牧草地帯発見。 がしかし、柵は未だ閉じられている。
続々と群がる子羊たち。
まだ~?
まだ~~!?
ねぇ、まだ~~~!
む、心霊? 正面ガラスの映り込みに貞子!?
オープン♪ やったー でも、そもそもコレって、共喰いぢゃん…
まーイイか。 た~んと召し上がれ~
けろた御夫妻、しゃべくりまくってゴメンなさい。
え、婚活? 心強い援軍二名、確保。
あー喰った喰った ゴチソーさま。 肉喰って満腹。
天空のパーキングへ ようこそ。
人見知り裕三。
夜の街は逃げない。 心配無用、福原はいつもソコに在る。
イタリア帰りの男、美女と共に去りぬ。 瞼に焼き付く、昨夜の勇姿。 感服…
日本で一番、赤白水玉パンツが似合う漢、さらば。
決して色褪せたのではない。 ぼや~っ としてるだけさ…
疲労の色濃い指揮官が命令を下す。
「 皆の者、夏の終わりはクラゲに注意! 海の家に避難せよ~ 」
了解! 高機動小型車両、格納開始!
おやつの国に到着~
天使のドヤ顔 ♪
人生初のサイゼリア。 スパゲッチー屋か!?
夏の終りに、人は淡い想ひ出を創るもの。
再会の悦びを分かち合い、出逢いの幸せに包まれ、名残りの太陽を全身で受けとめる。
火照った身体に夏の残像をきざみ込み、涼やかな午後のお茶。 至福の時。
各テーブルそれぞれに友好の輪が拡がり、他愛のない会話にも幸福感が溢れる。
むっ、ここは… 機密テーブル。
うかつにも着座した隣には、団長… 勿論、丁重な挨拶は欠かせない。
他地域の風習は存ぜぬが、ここ関西で「素通り」が許される事は、無い。
その奥には 「羽を持つ者」、正面に 「指揮官」、斜向かいに 「黒幕」 …
この席、三下の私には荷が重い…
極度に緊張する私のことなど眼中に無い重鎮達が、まさに「機密事項」を次々と議題に載せる。
そうなのか… そうだったのか。
この世界に、それほどまでに深い ”何か” が存在しようとは…
誰も知らない、知られちゃイケナイ。
だから私も知っちゃいけない筈なのに…
分不相応な空気に押し潰されそうな、ちっぽけな今の私に必要なのは、平常心に戻る為の
”癒し” だ…
あー 癒された。 復活~!!
誰もが時の流れを忘れる「至福の時」にも、必ず「終り」は訪れる。
新潟より遥々お越しの カエラー夫妻 はじめ スーパー指揮官様 及び 集結した全ての
皆様に対して、感謝のココロが止まらない。
名残りの時間も、もうわずか…
角度の付いた日差しに、数週間前の猛威は既に無く、柔らかい。
「 さらば 」 と書いて、 ”必ず再会しよう” と詠む。
そのコトバを胸にしまい、それぞれの家路へ…
勿論、気持ちは切り替わる。 運転に集中。
無事にカエル。 それが何よりの幸せだから。
約1時間後、某高速サービスエリア。
葉巻の煙をくゆらせながら待つ、一人の首領。
そこに駆け寄るは、中国地区連合 「兵庫特派員」。
「 BOSS! 報告いたします!」
やはりな…
もう一人の「黒幕」といい、確かに別働隊の気配はあった。
その他にも数名の幹部が、BOSS詣で。
またも分不相応なトコロに迷い混んでしまったようだ…
む、人生初のスタバ。 フタを取らずに飲むとは、これがオシャレってやつか!?
予感は的中、あまりに過激で機密な会話。
今頃、解散した子羊たちは安らかな気持ちでステアリングを握っていることだろう。
しかし、この西日本の片隅で「とてつもない計画」が静かに動き始めた事を、知らない…
ゲッ! もうこんな時間! 撤収・解散~~!!
心に淡い温もりを与え、涼やかな風と共に、 夏が逝った…
Posted at 2012/08/22 21:15:20 | |
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