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イイね!
2006年03月16日

久しぶりに映画を観ました

久しぶりに映画を観ました
平安時代から平成時代に下向して幾歳月
ときどきタイムワープで里帰りするものの
しばしばホームシックに見舞はれます
(大河ドラマ『義経』も終ってもたし・・・)

嗚呼,いにしえの御世に戻りたし
(さめざめと涙)






さんなやんさま
古き良き万葉の時代を描いた映画が
上映されてゐると聞き
懐かしさに涙しながら観て参りました

『死者の書』
折口信夫・原作、川本喜八郎・監督

人形を使ふた劇映画ですが
人形を動かしながらそれを撮影するのではなく
静止した人形のコマ撮りを繰り返し
アニメーションのやうに見せる手法で作られてゐます

物語の解説は関連URLに譲りますが
この物語で折口信夫が表現してゐるのは
すべてのものに霊が宿るとする
古代日本人の魂や自然に対する畏敬の念です

死んだ魂は山に入り
やがて雲霞となって冥界に上っていく
されど
不遇の死を遂げたものの魂はさまよひ続ける
さんなさまよへる魂は
自分に情をかけたものへと向かふ

この物語の伏線となってゐるのは
古代日本人のかのやうな霊の捉へ方です

行き場を見出せない魂は
自分に優しくしてくれたもののもとへ向かひます
つまり
捨てられて雨に打たれた哀れな猫は
憐憫の眼差しを向けたそなたの優しさが忘れられず
その霊はそなたに憑くのです

その魂を引き受ける覚悟がなければ
同情などすべきではないのでせう
現代においてももちろん真実ぢゃと思ゐます

この物語では
死者の魂を引き受けやうとした娘の姿が
淡々と描かれてゐます

原作は読んでゐないのですが
映画としてはちょひと演出不足といふか
起承転結あるいは序破急といふた
展開のメリハリが感じられず
盛り上がりに欠け
眠くなって仕舞ひました
ブログ一覧 | 日記
Posted at 2006/03/16 11:54:57

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この記事へのコメント

2006年3月16日 21:23
ナニヤラ怖そうな物語のようですが。
でも眠くなったんだ。

霊というのはどこでも似たような存在なんですね。
成仏しきれない魂が現世に漂ってしまう。
アメリカ映画の『ゴースト』でもそんなテーストでした。
ま,アメリカじゃ成仏とは言わないか。

仏教では人は死ぬと仏になると教えていますね。
ただ,すぐ仏になるのではなく,49日の期間が必要とか。
その間が霊ですね。
香典袋の「御霊前」と「御仏前」の違いはここにあるのですが,仏教以外の宗教に対して,「御霊前」は通用すると聞いたことがあります。
ホントですか無着センセイ。
コメントへの返答
2006年3月17日 0:25
原作を読んでゐないのではっきりとは
言ひ難ひのですが
まそっと人々を恐がらせるやうな演出
といふか
脚色があっても良かったのではないか
さうでなければドラマにならぬではないか
と感じた次第でする

霊について特に興味深く感じたのは
自分に好意を寄せてくれる
情をかけてくれるお人に
霊が憑くといふ点でした

不遇の死を遂げたのなら
その死をもたらした政敵に
とり憑いてやればよいものを
自分に好意を寄せてくれた人に
ストーカー行為まがいのことをして
だうかすると冥界に連れ去って
仕舞ひかねない魂の
わがままな偏執のあり方が
ある意味納得でき,ある意味納得できない
感じがいたしました

やはり情を求めて彷徨って仕舞ふのは
生を受けたものの弱さであり業なのか
2006年3月17日 2:00
京都の宝鏡寺は、人形の寺として有名です。
中にはいわくつきのものもあり、毎晩境内を夜回りする人形もいるとか・・・愛情を注いだもの、愛情を注がれたもの、それぞれに思いがあって、念は残るのかもしれません。
日本には八百万の神々が住むといわれますが、祖先や自然界への畏敬の念が生み出す道徳観が、古き良き日本人を形作っていたような気がします。
コメントへの返答
2006年3月17日 15:09
宗教とか文化人類学を研究してゐる人のなかには,多神教は原始的な宗教であり,宗教の初期的な形態である。文明の進歩とともに信仰のあり方は変化し、一神教といふより優れた信仰の形態になる。と考えてゐるお方が多いやうに思ひます。八百万の神を信奉する日本古来の信仰が多神教かどうかは知りませぬが,一神教を多神教より上に置く考へ方には,わらは賛成したくありませぬ。

プロフィール

平安時代の生まれ 牛車をこよなく愛し 雅の心で生きなむと欲する スーパー・バーチャル都人なるぞえ   ∩  (・・) /∩\ 旦~~  ̄ ̄ ̄ ̄...
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