2005年12月07日
プハー
尺八もさうですがね
およそ吹奏楽器をやってゐて
もそっと肺活量があればと
思はない御仁は居られないでせう
ひとつの音を途切れさせることなく
何処までも延ばし続けることは
吹奏楽器に限らず楽器演奏者の憧れであります
電子楽器でない限り
弦楽器、打楽器、吹奏楽器、どんな楽器でも
発せられた音はやがて途切れ
自然に減衰し、消えて無くなります
(例外はオルガンとバグパイプでせうか
吹奏楽器演奏者のなかには
循環呼吸=口から息を吐き続けながら鼻から息を吸う
でこの問題の解決を試みる方も居られます
バイオリンなどの弦楽器も円環状の弓を使へば
音を途切れさせないことは可能でせう)
さて
さんなふうに「持続する音」に憧れを抱く
笛吹きやんさまですが
その一方で
音が自然減衰するといふことは
ありがたいことぢゃな~とも思ひます
だって
もし発せられたあらゆる音が
そのまま減衰せずに響き続けたとしたら
世の中はたちまち音で溢れ
阿鼻叫喚の地獄となるでありませう
静寂など何処にも無くなるでありませう
はてしない宇宙もやがて音で充満して・・・
え?
さうですか
真空の宇宙には音はありませぬか
されは残念
宇宙観測技術の進歩で
はるか彼方の星の爆発まで見られるやうになっても
その爆発の大音響は聴くことができないのですね
星に大気が無ければ
さらには大気の性状によっては
音そのものの存在が不可能なのですね
... orz
宇宙スペクタクル映画を製作されるみなさま
ご愁傷さまです
ハヤト隊員「か、艦長!あれはっ!?」
チヂク艦長「悪の帝国、ギロチン帝国の最期だ。
見るがいい。奴らの本拠地
ケロンパ大星が燃え尽きやうとしてゐる」
ハヤト隊員「ああっ゛、艦長! ケロンパ大星が爆発します!」
チヂク艦長「ぐずぐずしてゐると危険だ。
ケロンパ大星から早く離れるんだ」
ハヤト隊員「艦長、爆発が始まりました」
チヂク艦長「すごい衝撃波だ!急げ。退避するんだ。出力全開!」
ハヤト隊員「ああ、艦長ぉ!駄目です。
操縦桿が動きませんっ!!」
どどどどどどどどどどどっかぁーーーーーん、どかん、どかん、ばしばしぃ、ぶももももももももももお、あちょー、ぐわわあああぁあああぁぁぁぁんんんんぐんぐんぐ、しゅわち、ぐごごごごごごごごごををををををををんをんをんをんをんをんをん、ぞえっ、あぐぎゃごげげげげげえええぇぇぇぇえええんえん・・・・・・・・・・・・・・・・・ ゴボゴボ・・・ ・ ・ ・
なんてな
音響的演出はできないのですね
はるか彼方
宇宙の一角で
静かに爆発し
燃え尽きていく星々
沈黙の中で繰り広げられる
そんなスペクタクルを思ひながら
今日も尺八を吹くわらはであった
(つづく)
ウソ ツヅカナイ
Posted at 2005/12/07 14:48:37 | |
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