
仏教のお経です
現代日本語に訳された
シリーヅものが刊行されてゐるので
されを順番に読んでゐます
(もちろん長いお経は抄訳です)
これまでに『華厳経』と『般若経』
を読みました
面白いですな~ お経♪
現代語に訳されてゐても
なお大半は好うわかりませぬが
ところどころに
吃驚仰天することが書いてあって
猛烈に興味をひかれます
例へば『華厳経』
「縁起」といふ言葉は
皆さまも日頃やうお聞きになるでせう
要するに
ありとあらゆる物質や現象は
ひとつとして独立して存在し得るものは無く
全ては互いに影響を及ぼし合ふてゐる
といふ
仏教における世界認識の基本的な概念です
『華厳経』では
この概念をとことん突き詰めたらだうなるか
といふ考へ方が示されてゐます
全てのものが無限に影響を及ぼし合ひ
さの連鎖には際限が無いのですから
微塵(無限小)が全宇宙(無限大)に影響を及ぼすわけで
華厳経ではかれを
微塵(無限小)のなかに全宇宙(無限大)が含まれると見なし
「一即一切 一切即一」
と表現します
されら無限大の世界を含む無限小の世界が
これまた宇宙に無限に存在するといふことになります
気が遠くなる話ですな。。。
身近な例で説明しますと――
例へばやんさまが
今日の昼食にラーメンをいただき
次にシナチクを食べやうか
チャーシューを食べやうか
箸を上げ下げして迷ふたとき
さの動作すらも
50億光年の彼方で今まさに誕生を迎えやうとしてゐる
超新星の出現に影響を及ぼさないわけにはいかぬ
といふことなのです
して結局
やんさまがチャーシューを選択したために
せっかく生まれやうとしてゐた超新星が
線香花火がポシャるやうに
ポシャって仕舞ふたやうです(シュボッ
∩ 何かさんな予感が
(ー。ー ) ありましたよ
/

〃\ チャーシューつまんだとき
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ついでに言へば
『華厳経』が「縁起」の考へを徹底させてゐるのは
空間だけではありませぬ
時間もまたしかりです
すなはち
現在のこの一瞬は
過去の全てから影響を受けてをり
かつ
未来の全てに影響を及ぼしてゐる
したがって
一瞬のなかに永遠(過去 現在 未来の全て)が含まれる
これまた
「一即一切 一切即一」
と表現されるのです
「いま ここ」が
時空を超えて全てとつながり
その意味で全てを含んでゐる
といふ世界認識
いやー
ぶっきょーって面白ひ