前回のブログで208がイタズラの被害にあったと報告しました。
こういったイタズラに対処するにはドライブレコーダーが有効と考え取り付けることとしました。
しかし今回のように駐車して車から離れている時に撮影するには駐車中も録画できるタイプでなければ意味がありません。
しかも今回の場合、おそらく振動を検知して録画を開始するタイプでもダメです。
なので常時録画に対応したドライブレコーダーで探してみました。
そこで今回購入したのは…
コムテックのZDR-015です。
リアカメラも付属しているので前後録画できます。
ただこれだけでは常時録画には対応していないので別売オプションのHDROP-09「駐車監視・直接配線コード」を購入しました(写真は撮り忘れました)。
で、台風が来るかもしれない土曜日に取り付けを行いました。
まずは電源周りの配線から行います。
常時録画を行うためにはシガーソケットからの電源取り出しではダメで、キーがオフの状態でも電源が確保されなくてはなりません。
そこでエーモンから販売されているヒューズ電源を使用して、取り出すことを考えました。
なお電源として取るのは常時電源だけではなく、アクセサリー電源も取る必要があります。
それではヒューズを見てみることとします。
208はグローブボックス内左側のフタを外すと…
ここにヒューズがあります。
このほとんど使えないグローブボックスは右ハンドル車の事をあまり考えていない設計の表れですね(^^;)
ただこれでは作業ができないのでグローブボックスを外します。
グローブボックスの上側に2本と…
下側に2本、トルクスねじで固定されているため外します。
208に限らず欧州車はトルクスねじが使用されているかと思いますので、トルクスねじに対応したドランバー、レンチ等は揃えておく必要はあるかと思います。
グローブボックスはクリップではまっているため、手前に引っ張るとバコバコっと外れてきます。
グローブボックスには助手席エアバックのキャンセルスイッチ、診断コネクタ、フットランプが付いているのでカプラーを外します。
勢いよく外して配線を切ってしまわないようにしましょう。
グローブボックスを外したところです。
ヒューズは左側の…
この辺にあります。
208のマニュアルにはヒューズに関する情報が記載されています。
これを見るとアクセサリー電源はシガーソケット(マニュアルではフロント12Vソケット)で問題ないと思います。
常時電源はどれが対応するか一覧で見てみたところ、ホーンがいけそうな気がします。
しかしホーンのヒューズは上の隠れたところにあり、簡単には抜き差しできないような位置にあります。
どうするか悩んでいたのですが…
右奥のブレーキマスター(これも右ハンドル車を考えていないところですね)の上に何かの電源取り出しの配線の跡が。
これはディーラーオプションで付けたETCの電源ですね。
ヒューズが2個付いていることからこちらもアクセサリと常時電源が取り出されているようです。
テスターでチェックしたところやはりそうでしたので、結局こちらからエレクトロタップを使用して取り出すこととしました。
アースくらいは直接取ろうと思ったのですが、アース線が短くアースポイントまで配線が届かないため、アースもエレクトロタップで分岐しました。
この後ドライブレコーダー本体を設置するフロントガラス上部へ配線します。
このあたりから面倒くさくなって写真をあまり撮ってない(^^;)
配線はAピラーを通すためAピラーの内貼りを外します。
ほとんどの内貼りはクリップやツメではまっているだけなので勇気を出して外していきます。
クリップやツメが破損しても仕方ないという諦めが肝心です(笑)
今回この配線通しが活躍しました。
というかこれがなければ通せないところが多数。
Aピラーに配線を固定して…
フロントガラス中央部へは天井の内貼りの中へ、幅広のクリップリムーバーを使用して押し込んでいきます。
配線ができたら…
余ったコードを束ねて奥の方へ固定。
きれいではないですが見えないところなのでこんなもんで(^^;)
次にリアカメラのケーブルの配線をします。
こちらも天井の内貼り中へ押し込んでいくやり方でいきます。
通す前の写真を撮ってなかったので通した後の写真です。
リアカメラはリアガラスに貼り付けます。
なのでまずリアゲートからボディ側へ配線を通す必要があります。
ヒンジの横に配線が通っている蛇腹ホースがありますのでここへ通すことにします。
最初配線通しを直接通そうとしたのですが、形状からしてそう簡単に通るわけありません。
そもそも穴が見えないので手探りでやっているのですがそこから無理があります。
考えた結果…
先日購入したファイバースコープで見ながらやってみようと(笑)
で、ファイバースコープで覗いてみて…
蛇腹ホースの外し方がわかりました(笑)
4ヶ所ツメがあったのですね。
配線通しを使ってようやくボディ側まで配線を通すことができました。
今度はCピラーの内貼りを外します。
これも隙間にクリープリムーバーなどを差し込んで外していきます。
とりあえず作業できる隙間ができれば全部外す必要はないです。
というかこの時点でクリップやツメをいくつも破損(T_T)
天井の内貼りにコードを押し込みながら前へ進んでいきます。
今度はBピラーの内貼りを外します。
ここもコードをうまく通しながら最終的にドライブレコーダー本体の位置まで配線します。
いや、ここまで長かった。
ようやく配線を通すことができました。
なおリアカメラの配線はかなり余るので束ねてCピラーの内側に入れておくことにしました。
その後内貼り等全て元に戻し、カメラ本体を取り付けです。
で、取り付けたフロントカメラを外から見たところはこんな感じ。
両面テープに結構気泡が入ってしまいました(^^;)
助手席側から見るとこんな感じ。
運転席側から。
ミラーに完全に隠れる位置にと思ったのですが、少し下でした。
でもあまり上に付けると雨滴センサーの部分が画面に大きく入ってきてしまうんですよね…
これはリアカメラ。
こっちはちゃんと真ん中に付けられました。
その後テストドライブへ。
数時間のドライブの後、帰ってきてPCで確認してみました。
メーカーのホームページから専用のビューアーがダウンロードできます。
GPSが内蔵されているので地図が表示されたり速度も表示されるなど、最近のドライブレコーダーは高機能ですね。
Gセンサーも内蔵しているためある一定以上の振動を検知した場合は専用のフォルダに保存されます。
ただデフォルトのままだと過剰に検知してしまうので調整した方がよさそうですね。
しきい値は走行中、駐車中それぞれ設定が可能です。
また今回画像は最高である解像度FullHD、フレームレート29.1fps、画質は高画質の設定としてみました。
すると付属の16GBのメモリでは1時間半ほどしか録画できませんでした。
対応するメモリはmicroSDHCなので最高32GBまでとなります。
これは駐車時など画質は下げておかないとですね。
実際の映像を少し。
これはLED信号がどう写るかを確認したものです(ここの信号は手前が電球、奥がLED)。
LED信号は人の目にはわからない速さで点滅しています(1秒間に60回または50回)。
フレームレートの倍数が60または50になるドライブレコーダーではLED信号の点滅と同期して、何色が点灯しているかわからなくなることがあります。
点滅はしていますがちゃんと見えますね。
信号のある交差点での事故の時、何色だったかは非常に重要な情報かと思います。
これは夕焼けがきれいだったので抜き出してみました。
なおこのドライブレコーダーは1ファイルが30秒で区切られるため、編集するときは結構面倒です。
またリアカメラの動画はマルチアングルに対応したビューアーでなければ再生することができません。
自分が使ってる動画編集ソフトはマルチアングルに対応していないため、リアカメラの映像は今のところ抜き出すことができません。
対応した動画編集ソフトってあるのかな?
まだ調整は必要ですが、性能的には概ね満足です。
本当の意味でこれが役に立つ日が来ない事を祈りますが。
最後におまけ。
今回208のボンネットの修理を地元の板金塗装業者さんに依頼しました。
非常に良い仕上がりだったのでちょっと紹介。
飯田市にある相互車体という会社です。
店内を見ていただいてもお分かりかと思いますが、輸入車にも強いところです。
ちょっとわかりにくいところにあるのだけが難点ですが(笑)