萬蔵稲荷神社

入定年 ： 弘化四年(1847)

朱塗りの鳥居が200以上も続く萬蔵稲荷神社。
商売繁盛・営業繁盛・農産豊穣・良縁子授けにご利益のある神社です。


【　萬蔵稲荷の伝説　】

小坂峠（現在の宮城県と福島県の県境）で馬方をやっていた萬蔵と言う人がおったそうな。
ある日、峠道で体の弱った旅の老人に出くわし、粗末ながらも心づくしの世話をしてあげた
そうな。
すると翌日、この老人がどこからかたいそう立派な駿馬を三頭、お礼にと萬蔵にくれたそうな。
実はこの老人は稲荷明神だったそうな。
そこで萬蔵はお礼に貰った馬をお金に換え、お堂を建ててそこの宮守になり峠を往来する人を助けながら信仰一途に暮らしたそうな。

この萬蔵さんは現在の萬蔵稲荷宮司熊谷家直系の先祖と言われており
小坂峠奥の三丈滝不動尊堂に参籠し、後に羽黒山で十五年の修行したと言われている。
そして、大阿闍梨金剛院祐観の僧名を得て故郷の上戸沢宿へ戻り人々を救済した。


住所: 宮城県白石市小原字馬頭山６