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たいがーー@死芥博士のブログ一覧

2013年03月31日 イイね!

WM-F203の修理

WM-F203の修理思い立ったがたいがーーです(意味不)。
今年の正月辺りでしょうか・・・、大虎氏から「ウォークマンを直してたもれ」と依頼があり、修理する事になりました。

SONYは直ぐ壊れる印象を持っている人が多いと思いますが、プロ用機器のもやってる分野のSONY製品は結構タフですよ~。



今回の修理内容は特に大変なものではなく、
・溶けたベルトの交換
・グリスの固着したメカの修理
・電池ボックスの接触不良
といった感じで、普通の修理となりました。

ベルトは当然ながら部品が出ないので、いつもの汎用ベルトを使用しました。
ベルトのサイズは60φと65φとで悩みましたが、今回は純正のベルトより太目の0.95mmのベルトを使用しているため、軸受けの負荷を考えて多少緩めで65φを選択しました。


メカの整備を一通り終えて動かしている所です。


この頃のウォークマンはケーブルが多いので、所々テープで貼って固定してあります。
剥がすと使えない物も有るのでアセテートテープでぺっぺと固定します。


さて、一通り動作するようになったら、今度は調整を行います。
カセットテープ等は、デッキごとにアジマス(ヘッドの角度)やテープスピード(走行スピード)にバラつきがあり、これが再生の品質にかなり影響を及ぼします。
アジマスが狂っていると高域が伸びなくなり、テープスピードは曲のピッチに直結します。
車でいう所のアライメントですね。
コレを調整するにはテストテープと呼ばれるキャリブレーション用の基準テープを使い、2現象のオシロスコープや周波数カウンタなどを用いて行います。
が、そんな物は持っていません。(テクトロのオシロはあるが調子悪い)
そこで以前は聴き慣れた曲をかけて、聴感でアジマスとテープスピードを調整していましたが、最近比較的マトモなデッキを手に入れたので、コレで基準テープを作成し、このデッキに合わせる事にしました。
完全に正確ではありませんが、テストテープを作ったデッキで録音したテープは正確に再生できるようになります。


SONYのテープデッキのサービスマニュアルでは、アジマス調整は6.3KHz、-10dBのテープで調整しろと書かれているので、デンスケでそんな感じのテープを作ります。


コレを再生しながら、PCの波形表示ソフトでリサージュ曲線を描きます。
X軸がRでY軸がLかな?
(壁紙に突っ込まないでね)
リサージュ曲線の口が開いているのは、左右の位相差があるためです。
位相が90度ずれると丸になります。
サイン、コサインですね。


サービスマニュアルでは90度までのズレを許容しています。
実際テープを走らせると口が開いたり閉じたり、つまりテープの走行にムラがあって完全に一直線にはなりません。
0度になるよう頑張って調整しますが、有る程度は妥協しなければなりません。


こんな感じになりました。
テープスピードは、下のFFTでピークがテープに記録された周波数になるように調整します。
サービスマニュアルでは3KHzが指定されていたので、そのテープを作成して合わせます。
残念ながらこのウォークマンの限界でA面とB面でテープスピードが若干変わってしまうため、妥協してA面速め、B面遅めの真ん中に合わせました。
数値的には十分規格内なんですが、言われると気になってしまう位の差なんです。


測定器を使ってしっかり合わせるといいものですね。
調整前はかなりモコモコした音質で、スピードもおかしかったのですが、調整後は普通に良い音で鳴るようになりました。
今回の作業で、聴感で合わせるのも案外良い線行っていた事がわかりましたw
今後は聴感で合わせて、仕上げにこの方法を使いたいと思います。

おしまい。
Posted at 2013/03/31 04:40:23 | コメント(8) | トラックバック(0) | 修理 | その他
2013年03月13日 イイね!

シケWalkyはきゃりーぱみゅぱみゅの夢を見るか?

シケWalkyはきゃりーぱみゅぱみゅの夢を見るか?腹に つ~いた 皮下脂肪~♪
ブヒブヒ脂肪 つけて~♪
最近少し太ったたいがーーです。
四谷シッショーから預かったWalkyを去年の12月に修理したので、その様子を書きたいと思います。

最初に書いておきます、完全に修理できませんでした!
完全に音が出ない状態から再生可能な状態までは持って行くことが出来ました。


受け取った時のWalkyの状態は以下の通りです。
 ・テープは回るが音は全くでない。
 ・ボリュームつまみがクルックル回る。
 ・リール軸が爆発する。
 ・テープの反転スイッチが全く動かない。
 ・DOLBY NRのスイッチが折れてる
といった感じです。
では順を追って修理の様子を見て行きましょう。



先ず折れたスイッチを直します。


適当なモノにスイッチを貼り付けて、半田ごてで溶かしてくっつけます。
バリはヤスリやデザインナイフで整えます。


次にテープ反転スイッチを直します。


固着の原因は錆で、軸が膨らんで全く動かなくなっていました。


抜き取って錆をヤスリで削り、グリスアップして元に戻します。


次に爆発するリール軸を直します。
これがWalkyの変わった所で、なんとリール軸を押し込む事で早送り、巻き戻しになります。
軸の頭はプラスチックのブッシュで固定されており、中には2つのコイルスプリングが入っています。


ココの切替機構がWalkyの最大の特徴であり、弱点なのです。
意欲的な構造ですが、耐久性がなさ過ぎです。
ブッシュが小さすぎるために経年劣化でブッシュが割れ、突付くとバネの力で「バイーン!!」するのです。
清掃・給油後、今回は仕方なく瞬間接着剤でくっつけてしまいました。


次に全く効かないボリューム素子を直します。


半田を吸い取って外します。


分解すると、案の定“摺動子”(ブラシのようなもの)が外れて中でバラバラになっていました。


コレも接着剤で固定します。


組み立てて動作OKです。


動作検証するにあたり、テープの走行系を一通り清掃します。
左のピンチローラーとキャプスタンに注目。


ヘッドも腐食していたので磨き上げます。
同時に消磁も行います。


この時点で一旦組み立て、全体的な動作の検証を行います。


仮組み状態でテスト用に録音したテープを入れて再生します。

この時点で新たに解った不具合は以下の通りです。
 ・再生しようとしたテープの音が消える。
 ・イヤホンジャックの接触が非常に悪い。
 ・テープを装填すると早送り巻き戻しがうまく行かない。
もう一度分解して検証します。


テープの音が消えるのは、録音・再生切り替えのスイッチ(緑の奴)と
メカのリンクが外れている事でした。
この作業で「つけまつける」が消えてしまいました。


このスイッチも接触不良を起していたので処置しておきます。


イヤホンジャックの接触不良は一旦外して磨いて、接点起して・・・。


早送り巻き戻しがうまく行かないのは・・・、


どうやらリール軸に圧入されているギアが割れていることが原因のようでした。
ギアが割れ、軸が空回りするのでリールが回せないようです。


こんな物を輪切りにして、


嵌めてみたりもしましたが、今度は上のギアとかみ合わなくなるのでボツです。

接着剤を使って頑張ってもみましたが、結局無理でした。
適当な金属ピニオンを使う事も考えましたが、無駄にヘリカルギアなので断念。
力が掛かる部品に小さい樹脂部品を多用しすぎな印象がありますね・・・。


しかたねぇので修理はここで諦め、手垢まみれのボディを清掃し、


傷の入った窓は磨き上げます。

写真は有りませんが、全体を清掃後、組み立て、動作確認を行いました。
再生だけならできるようになりましたとさ。
Posted at 2013/03/13 00:15:07 | コメント(2) | トラックバック(0) | 修理 | 日記

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大学時代に買った足車のトゥデイと、時代について行けない男たいがーーの愉快な物語です。 ごみを集めて部屋に積むごみくず野郎です。 暫く活動を休止します。
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