5月25日

5月25日、深夜0時7分、アイデンが大好きだった、福島のおばぁちゃんが亡くなりました。


6年前、自転車で買い物に行った帰り、交通事故に合い左半身麻痺になってしまいました。原因はドライバーの前方不注意。
自転車と共に10メートル以上、飛ばされたそうです。

事故に合うまでは、トラクターを操り、畑を作っていました。とても元気なおばぁちゃんでした。

事故直後は会話も出来たのですが、時間が経つと共に痴呆になってしまい、私の名前も顔も思い出せなくなってしまいました。

それでも、しばらく話をしていると思い出してくれる時もありました。

事故に合った直後、病院へお見舞いに行った時、おばぁちゃんを励ましに行った筈なのにおばぁちゃんは私の顔を見るなり、「仕事は決まったかい？」と声を掛けてくれました。

当時アイデンは就職活動の最中で、おばぁちゃんは心配しており、何回も電話をしてくれました。
ちょうど就職先が決まった直後の事故だったので、報告が出来ずにいた為、心配だったのでしょう。

自分が大変な状態なのに私の事を一番に気遣い、声を掛けてくれたおばぁちゃんを前に涙を必死に堪え、おばぁちゃんの手を握りながら「就職決まったよ。おばあちゃん、ありがとう。心配掛けてごめんね…」と声を掛けました。

おばあちゃんは満面の笑みで「良かったなぁ～。」と喜んでくれました。


年月が経つほどに、体は痩せ骨と皮だけになってしまい、話もなかなか通じなくなってきましたが、それでもゆっくり話すと、色々と話してくれました。


死因は老衰。

死に目には会えませんでした。

とても安らかな死顔でした。そんなおばぁちゃんを見ていたら「仕事は順調かい？上手くいってるかい？」と声を掛けられた気がして、涙が止まりませんでした…。

最後の最後まで、心配を掛けようとせず、やさしい顔で迎え、また逆に励まされてしまいました。

岩手に戻る月曜までは自分に出来る事をし、おばぁちゃんを送りたいと思います。


このことをブログにするか迷いましたが、色々考えた末、今の自分の気持ちを忘れない為にも、書くことにしました。