東日本大震災で亡くなった人たちの魂を鎮めようと、ウィーンフィルハーモニー管弦楽団のメンバーが、津波で壊滅的な被害を受けた宮城県名取市の閖上（ゆりあげ）地区で演奏会を行いました。 この演奏会は、世界的に知られるオーストリアのウィーンフィルハーモニー管弦楽団のメンバーが、震災で亡くなった人たちの魂を鎮めようと名取市閖上地区にある慰霊碑の前で開きました。 メンバーは、慰霊碑の前で黙とうして花を供えたあと、４人がバッハのソナタを演奏し、雨の中、集まったおよそ２０人の住民がバイオリンやチェロの美しい音色に耳を傾けていました。 演奏を聴いた６０代の女性は「この場所には住宅がびっしり建っていました。こうやってこの場所に来てもらうことで、この地域が少しでも元気になっていく気がします。とてもありがたいです」と話していました。 ウィーンフィルのディーター・フルーリー事務局長は「実際にこの場所で被害を自分の目で見てことばもありません。このような形で自分たちの心を表すことができて、よかったと思います」と話していました。 （平成24年11月2日 15時56分 NHK NEWS Web)

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