
こんにちは。岸和田はジメジメと雨が降っております。みなさんの町でもそうなんかな?
体調は思わしくありませんがめまいは少しましになりました。給料がもらいたいので形だけでも仕事をしなければと職場に来ています。
テレビを見ても、新聞を広げても、災害支援の話題と復興にむけた話題とが同時に?ないまぜになって載っています。更に原発災害が輪をかけて事態を混乱させているので、きっと報道する側もいったいどこから手をつけていこうか頭を悩ませながら書いているんでしょう。
そして何かニュースが載るたびに様々な意見が飛び交うわけですが、大事なことは論議をつくすということだと思います。そして言いっぱなしにしないということだと思います。もちろん、ネットの中では言いっぱなしになることが多いわけですから、ネットの中で完結させずにリアルで言い合うことが大事です。もっとも原発のことを見れば「知らないこと・言わないことが罪である」という状況になっているのも事実ですから、「…っぱなし」になっても意見を言うことがまず大事ですし、知る努力も大事だと自分なりに居住まいを正しているところです。
さて、この間「くるり」の皆さんの音楽を楽んでいることもあって、彼らのブログも読んでおります。(
くるりon web)その中で原発の現場で働いてきた故平井憲夫さんの手記を「くるり」の岸田さんが引用していたので、載せておきます。
原発がどんなものか知ってほしい 【平井憲夫】
平井さんの現場実感を読むまでもなく、活断層だらけの日本に原発をつくること事体が無謀であることは専門家も一部の政治家も警鐘を鳴らしてきました。アメリカやフランスなどの原発立国と言われる国での原発の立地を見ても、一基として断層の上に立てている地域はありません。しかし、残念ながらそうした声に耳を貸すことなく、アメリカに言われるまま日本は原発をつくってきました。
「予算を参議院に送る直前に突如として修正案として出そう。もう時間がないから、あーあーといっているうちに通してしまおう…それで日本の原子力は動き出したんだ…。」中曽根元首相が1954年当時のことをこのように懐述しています。こうして日本に原子炉をつくる予算がついたのです。そこにはいっさい国民への説明も議論の余地は与えられませんでした。自民党政権の裏にはアメリカ、あるいはGMの影がちらついていました。
考えてみれば、戦後、アメリカは日本に数々の要求をしては利潤を稼いできました。「米をやめてアメリカから小麦をを買って、パン給食に切り替えなさい」「石炭エネルギーをやめて米メジャーからガソリンを買って石油エネルギーに転換させなさい」「国鉄・たばこ・電電公社・郵便を民営化してアメリカ資本の参入を認めなさい」…こうして、自民党は自分の頭で考えることなく、アメリカの手のひらで政・官・財の癒着構造をつくりあげ、ひらひら踊りながら経済発展を遂げてきました。
しかし、アフガンイラク侵攻とサブプライムローンの破綻に代表されるアメリカの軍事と経済両方の失敗によって、自民党政権はアメリカに言われるままついていくだけでは日本の経済も国民の暮らしもよくならないという事態を招きました。また、民主党政権も自民党とほぼ同じような運営に終始し、小手先の「改革ポーズ」だけでは事態を改善できない矛盾をつきつけられているのだと思います。
いま政治家に求められていることは、国民の苦難の現場に入っていく勇気と行動力ではないでしょうか。そしてその声をもとに支援と復興を進めていく努力をすることだと思います。もうアメリカの声だけを聞くのはやめてもらいたい。本気になって政治家が聞いてくれれば、私たち国民ももっと声をあげる張り合いが出てくると思いますし、「国会議員を減らせ」などという焼け石に水のような不毛なイヤミもなくなっていくと思います。
例えば、今後のエネルギーについては、私は基本的に期限を決めて原発を廃止させ、同時に再生可能な自然エネルギーを計画的に広げていくべきだと思います。この時期にアメリカをおもんぱかって「原発を続けますよ」と菅さんは先進国首脳会議で言うということですが、それは次代に禍根を残すことになると思います。
よく「車だって人を殺すし、飛行機だって堕ちる。でも車や飛行機をなくせという人はいない」と言われます。しかし、原爆を経験している私たちは、放射能汚染の怖さや、世代を超えて遺伝子が壊され、被爆者がつくられていくということを知っているわけです。そして汚染された地が何十年にもわたって使えなくなり、魚も野菜も食べられず、何十兆円という経済破壊を起こすことを今、目の前で経験しているわけです。車や飛行機の事故と後世にわたって負の遺産を残す原発をいっしょに比べることが何とムダなことかを知っているわけです。
では、代替エネルギーについてはどうでしょうか?例えば大阪の橋下知事は、「メガソーラーエネルギーを関西広域連合で10ヶ所つくる」という案をブチ上げました。10ヶ所つくってやっと原発1基分のエネルギーということですから、コストも含めて「しばらくは割に合わない」という状況でしょう。でもやらないよりやった方がいい。ついでに言えば、どうせ10ヶ所つくる予算があるなら、そのお金を個人宅の屋根にソーラーをつける補助金にした方が、トータルで見てずっと大きな発電力を生むことができるのです。
画像にあるように関電は、堺の臨海部にシャープのソーラーパネルを使ってメガソーラーをつくりました。でも考えれば誰でもわかるように、津波が襲ってくればあっという間に壊れてしまいます。海を埋め立てないで山間部にメガソーラーを設置できるような広大な土地はありません。だったら、個人負担も少ししてもらって、「関西の都市部全体をメガソーラー」にするように応援した方が、ずっと効率的です。その上、津波で流されてもリスクは分散されますし、余ったエネルギーを売れば個人の利益になるというのもいいじゃないですか。
勿論、これは私の意見ではなくて、実際にドイツが進めている政策ですが、これを進めるとドイツでは2050年にはフランスの原発に依存しなくてもよくなるそうです。そんな意見や知恵も含めて、いろいろな論議をしながら復興をしてくことが必要です。そしてそれが新しい日本をつくるモデルとなっていくのではないでしょうか。阪神大震災の時は、役所が避難民・住民の声を無視して、ハコモノづくりばっかりした失敗をしています。そうした教訓を活かしてほしいものです。
Posted at 2011/05/22 12:37:55 | |
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