
去年、初めて秋田カブ軍団とWAVE125iでいっしょにツーリングに行きましたが、いきなり出だしで追いつけないことが判明しました。
確か当時、カブ軍団の排気量は105ccがメインだったと思います。
WAVE125iの方が排気量がでかいはずなのに・・・ (◎-◎;)
非常にくやしかったので、WAVE125iを弄ろうか?と思ったのですが、あまりにマイナーでだいたい改造パーツが日本では売ってない。
それでは、タイカブ100EXを弄ろうと思ってもやっぱりマイナーで何をどう弄るのかわかりません。 (..;)
あれこれ調査し、導き出した結論は、
カブ界の大御所:カブ&ピースのneriさんにタイカブ100EXの改造とOHを丸投げしてみよう。(^Q^)/^
快諾頂きました。neriさんありがとうございました。 m(__)m
それでは、before
after
秋田風防はわかるけど、あまり変わっていない?
いえいえ
・秋田風防
・JUN 105cc
・JUN BV用ハイカム
・JUN/PC20キャブ
・JUNインナーメガホンマフラー
・電源ソケット
・タコメーター
・サイクルコンピューター
・前後アルミリム&スポーク交換
・スプロケット&チェーン)交換(チェーンは純正428⇒420:スプロケ90、50、リトルと共通化)
・ハイスロットル
・SJ38番 MJ忘れた NJ:neriさん特製削り
・エアクリーナーBOX加工
・ヘッドOH(バルブ摺り合わせ他)
・FフォークOH
・スプロケセッティング(F15,R37⇒F16,R36)
・キャブセッティング(しかも高回転のセッティングのために100kmくらい慣らし運転もやってもらいました)
実はこれだけ手を入れて頂いたんですよ。
いったい自分でやろうとしたらどれくらいの時間が、かかっただろうか?(というか、挫折する気がする)
WAVEでいじる楽しさに目覚めた私でしたが、最近1年の過ぎるスピードが加速している感じがするのです。
へたすると、完成する前にカンオケに入りそうなので、いじる楽しさは、はしょってしまいました。
でも最大の理由は、ゴッドハンドと呼ばれるneriさんがチューンしたカブに乗りたかった。でした。
去年neriさんのカブに試乗して、『本当にカブなの?』って一発でやられましたからね。
neriさんへの注文は、
① 死ぬまで乗るつもりなので、外観はあくまでノーマル風。
② 通院からツーリングまで使えること。
③ 耐久性重視。
④ 1万rpm回り、最高速100km。
でお願いし、前記の仕様になりました。
タケガワスカット126ccも候補でしたが、耐久性が良いと評判のJUNパーツでまとめたいのと、排気量UPで振動が大きくなることを懸念しました。
100EXは、97ccですので105ccと言えばたった8ccUPだけど、いったいどうなるか?楽しみ。
家族には、もちろん改造は内緒でして、修理してもらったって言ってます。笑
さてさて本日は、完成引取りの日です。
電車とバスでneriさんの店に向います。わくわく
なんだか、またバイクが増えてますねー。
neriさんからいろいろ注意事項などを聞きましたが、もう早く乗ってみたくて気もそぞろ。(neriさん ごめん)
それでは、エンジンかけまーっす。
100EXは1988年式でノーマルマフラーでも結構良い音がします。
擬音で例えるなら
アイドリング時、ノーマルはトントントンで小太鼓のようですが、JUNマフラーはドッドッドッと野太い感じです。
音量は、やはりJUNマフラーの方が多少大きいですが、外観がノーマルタイプなのでばれないと思います。
音質も良いので、近所迷惑にはならないくらいです。(かえってノーマルの方が甲高い感じで響くかも)
JUNマフラーは高回転時はパァーンという音に変わり、程よい音量ですがトンネルの中ではいかにも抜けがよさそうな音が聞こえてきます。
JUNマフラーの選択は大満足でした。
それでは、走行のインプレです。
これがもう・・・
以前は軽トラだったのが、スポーツカーになったくらい変わりました\(^o^)/
しかも振動が前より少ないです。
JUN105cc他、仕様が似ている他の方のブログで鬼トルクと書いてあったのを見たんですが、最初に走り出した時にあまりトルクUPを感じませんでした。
もちろんスプロケをロング化しているせいもありますが。(でもそのブログを見直したらF16,R36で同じだった。)
ところが、7000rpmを超えてから10000rpmに到達するまではあっという間。(パワーバンドははっきりしている)
昔乗ってたDT125Rを思い出しました。へたな単気筒の250ccより加速感があります。
レッドゾーンが何回転だか聞いてくるを忘れてしまい、10000rpm付近でタコメーターのイエローランプが付くんですが、このタコメーターにはレッドランプもあるんです。
10000rpmからまだ回りそうなのだが、さすがにちょっとは慣らしするべぇと右手を押さえました。
(あとでneriさんに確認したら10000rpmくらいかな?との答え:たぶんneriさんたちは、回りきるまで回していると思う。笑)
にしてもフルスケール15000rpmのタコメーターは必須ですね!
スプロケをロング化しているにも関わらず、平地で3速10000rpmまで回りました。
この時点で90kgを超えているので、白馬の王子様には要注意 (^_^;)
neriさん、さすがです。
ここまで上手にチューンできる人は、なかなかいないんではないでしょうかね。
秋田から出羽グリーンロードを走って帰る途中は、登りでも楽勝で車をパスできるので調子に乗ってバンバンババーンっと。
みるみる燃料計がEに近づいてきました。笑
neriさんいつもの癖で、ハイオク入れちゃったのですが、この仕様だとレギュラーで行けるということで、レギュラーを途中で補充しました。
そこからは、ちょっと反省してアクセル押さえて70kgペースで走って見ます。
サラマンダーカブさんのブログでも書いていましたが、修行のようで辛いです。こういうことだったんだ。
やはり時々、歯止めが効かなくなってパーンとイエローランプ点滅してしまいますね。
あまりにもおもしろくて家を通り過ぎてしまいました。
ただ午後から母の用事でお伴の予定だったので、いつもの河川のサーキット(ほぼ平地)で最高速度を測定。
WAVEもそうだけど、メーターがハッピーなのでスマホのGPSで測定しました。
結果
100EX(改造前) :82kg
WAVE125i(ノーマル) :92kg
100EX(改造後) :99.9kg
惜しくも100kgを逃しましたが、充分でしょう。条件が良ければまだ行けそうです。
秋田風防も効いてます。
WAVE125i:92kgは、でかい風防で3kgくらいロスしています。
WAVE125iは80kgくらいまでは、スムーズに上がりますが、そこからはトルクでじわじわとスピードが延びる感じです。
100EX(JUN105cc)は、90kgまでの到達速度が早い!
正確に測定していないけど、同じ地点でWAVE125iは7~80kgくらいかなぁ。
これじゃ、WAVE125i がぜんぜん追いつけないわけだ。
そんなことをやりながら、GSで燃費計測。
結果:44.78km/L
実は、100EX(改造前)が通常40km/Lで、neriさんちに持っていく時は全開で(それでも70kgくらい)33km/Lくらいだったことを考えるとめちゃくちゃ良くなっております。
まじめに燃費走りすると確実に50km/Lは超えるでしょう。
neriさんのセッティングだと100km/L程度まで(うそっぽいけど本当)いくらしいが、それだと一般ピープルは乗りにくいということが最近わかったとのこと。
なので濃いめのセッティングにしたと言ってたのだけど、自分でもセッティングしてみたいと思いました。(ここまでセッティングしてもらえばこっちのもの?)
とまあここまで良いことばかり書きましたが、チューンするからにはやはり万能性は多少犠牲になります。
100EX(JUN105cc)を受け取って走り始めは、3000rpm~6000rpmでやたらぎくしゃくするなーと感じました。
いつものくせでアクセルをワイドオープンにしてたからでした。
回転数にリンクするようにアクセルを開けてやらないといけないことに気が付くまでしばらくかかりました。
あと70kgくらいでゆっくり?走ってると時々、息つきします。
neriさんに電話したら、小雨が降って湿度が上がったせいかもと言っていましたが、やはりシビアですね。
JUN/PC20キャブは、もっともベーシックなキャブでセッティングが楽と言われていますが、カブ軍団のみなさんは口径の大きいシビアなキャブを使っています。
どうりでコンビニとかでキャブを弄り始めるんだ。激しく納得。
あとは100EX(改造前)は、4速50kmくらいでとことこ流すのが好きでしたがもう無理です。笑
その座は、WAVE125i にゆずりましょう。(^_^;)
まとめ
100EX(JUN105cc)が速くなったために見えてきたこと。
① コーナリングでリヤサスがよれる。⇒サス交換予定。(OHしてもらったFフォークは完璧でした!)
② 前かごがでかすぎて風の影響を受ける。⇒かご交換予定。
③ 前タイヤが太く曲がりづらい。⇒前回間違って太くしてしまったので交換しよう。
でもまあ、2001年に自転車代わりに5万円で買った100EXがこんなことになろうとは、想像つきませんでした。
エンジン性能で完全に100EXは、WAVE125iを凌駕してしまいましたが、ことツーリングに関してはやはりWAVE125iに軍配を上げたいと思います。
WAVE125iのエンジンは、もはやもっさりと感じますが、トルクの出方とか直進性能、コーナリングの安定感やシートの出来が良いおかげで、ツーリング時の疲労はとても少ないです。
笑われるかも知れませんが、100EX(JUN105cc)をスポーツカーとすればWAVE125iはGTですね。
100EX(改造前)とWAVE125i だと使い方がカブるので最近WAVE125iばかり乗っていましたが、100EX(JUN105cc)だとカブることもなさそうです。
満足しました。ほんとに。
年齢から考えるとこの2台が最後のバイクになりそうですね。ガソリンが売られているうちは。
でかいバイクにも数台乗ったけど、加速に飽きるとバイクにも飽きて1年経たずに売っぱらい、その度になんのためにバイクに乗るんだろ?
と自問自答していました。
それでもバイクがそばに無いと言う時期は無く、常にバイクに乗る意味を探し続けていた気がします。
そんな中でカブに出会えて本当に良かったと思います。
私のバイク人生の中でようやく飽きずに楽しさが継続するバイクに出会えました。
いまなら胸を張って言えるような気がします。
スーパーカブが趣味です。って
ちなみにこれを読んで、neriさんに何かお願いしたいっていう人がいたらお早目に。
だんだん依頼が増えてるみたいだし、そのうち行列が出来るかもよ!
秋田風防もよろしく。
性能はもとより、パーテーションにカーナビの吸盤がつくのがポイント高いっす。
へば!