てるっちさんから3速でクラッチが滑るような気がするという情報がありました。
その時は、私のWAVE125iではなんともないという回答をしましたが、よく考えるとWAVE125iのクラッチが滑るっていうのはどういうこと?
全然、クラッチの事をしらないことに気が付きました。というかあまり興味の対象になっていませんでした。
そこでネットを検索しまくってわかったことが
・WAVEは昔から カブは、110になってから2段クラッチが採用されている。
・2段クラッチとは、エンジン回転が上がるとつながる遠心クラッチと、もうひとつは、かいつまむと普通のマニュアルバイクのクラッチと同様にギヤチェンジの時に動力を切るためのクラッチでした。
ここでもう???になった人、いると思います。私もすぐ理解できませんでした。
ご存じのようにWAVEもカブもクラッチレバーがありません。
そもそもクラッチレバーがバイクについている理由は、
① 発進時、クラッチレバーでクラッチを手動で操作し、ギヤを入れてから半クラッチで動力を伝達し始めるため。
⇒①の動作をWAVEで行う役目なのが遠心クラッチですね。
② シフトチェンジの際 クラッチレバーでクラッチを手動で操作してクラッチを開放し、ギヤチェンジをスムーズに行うため。
⇒②の動作をWAVEで行う役目なのがもうひとつのクラッチです。
WAVEのもうひとつのクラッチは、構造的には、普通のバイクのクラッチとほとんど同じです。
ただし大きく違うのが、WAVEやカブにはシフトペダルと連動し、クラッチを切る機構がついていることです。
クラッチレバーがないと えらいめんどくさいことになっちゃうんですね。
昔のカブは、クラッチがひとつしかなくて、遠心クラッチとシフトクラッチ兼用だったので、ネットで見て機構を理解するのがとても難しかったです。
でも良く考えられたものですよ。当時の本田の技術者はすごいと思いました。
肝心のクラッチの話に戻すと、最初クラッチが滑るというのは、遠心クラッチの方の話と思っていました。
WAVE125iで例えば3速で0発進しアクセルを開けると、半クラッチ状態が長く続き、エンジン回転数は同じで車速がだんだん上がっていく。
それがクラッチ滑りと思っていました。
違いましたね。遠心クラッチの調整はなく、調整できるのはもうひとつのシフトチェンジクラッチの方だけでした。
ようは、普通のバイクのクラッチレバーの遊び調整といっしょと考えるとわかり易いと思います。
カブ110だと5000km毎のクラッチ調整が要求されてるみたいなので、WAVE125iの現在走行距離4800kmだし、クラッチ滑りはあまり感じないもののやってみることにしました。
まず最初のアジャスターの位置を記録するため、マスキングテープを貼ってマジックで印をつけます。
次にロックナットを緩めます。
ネットで調べるとみなさんメガネレンチを使用していますが、わたしは持っていないのでボックスレンチでゆるめました。
そんなに強くは締まっていませんでした。
次にロックナットを左手で保持しつつ、アジャスターをマイナスドライバーで時計回りに1回転まわします。(この儀式はなんのためか?わかりませんでした)
次にアジャスターを反時計回りに回していくと重くなります。
ネットだとカブは少し重くなったところという表現が見られましたが、WAVE125iは確実になにかにぶち当たりますのでそこが重くなったところと解釈しました。
ちなみに今回重くなった場所は、最初の位置と非常に近い位置でした。(下の写真)
次にそこから時計回りに45度回して、マイナスドライバーで動かないようにしながらスパナでロックナットを軽く締めます。
最後にボックスレンチで本締めして終了。5分以内に終了できますね。
今回の調整では、前の位置より45度時計方向にずれました。(下の写真で右に90度の位置に印があるのは、45度がわかりにくいので一旦90度に印を付けその半分を45度としました)
調整後の試走でシフトの状態を確認しましたが、もともとが悪くない状態だったのであまり変化は見られませんでした。(少し加速が良くなったような・・・)
でもアジャスターの位置がずれたということは、それなりにクラッチ板が摩耗していたということでしょう。
このあと、もう1台のタイカブ100EXのクラッチ調整も行いました。これは、もろに滑っていたのですね。
調整でかなりクラッチ滑りが治りました。(恥ずかしながら、クラッチが滑るのが普通と思っていました。)
ここで次回調整のために覚え書き
・100EXの場合しか確認していないが、エンジンが冷間時と1km走行後でアジャスターの調整位置が45度くらい違った。調整は温間時にやった方が良いと思う。
・アジャスターは時計回りに回していくほど、クラッチの遊びが少ない方向(クラッチが切れにくい方向)になる。
・クラッチ板が摩耗するとアジャスターは、通常時計回りにずれていくはず。
・カブ系のクラッチ板は8万kmは持つらしい(本当か?)
あと本題とは関係ないのですが、カブをネットで検索していくとオイル交換で車用エンジンオイルを使うと良くないという記述がかなり見受けられました。
過去にバイクに普通に車用オイルを使っていたひとなので、耳が痛いです。
特に最近の車用エンジンオイルは、潤滑用添加剤が入っていてクラッチの滑りにつながるとのことでした。
幸いなことにWAVE125iを購入してからは、ホンダのG1を使用しておりますので、今後もG1でいきたいと思います。
G2を一度入れましたが、エンジン回転が重くなったと感じましたのでやっぱりG1ですね。