
先日、ヤフオクでかなりビビった体験をしましたので紹介したいと思います。
2012年12月5日(水)
CASIO OCEANUS (オシアナス マンタ)OCW-S1200-1AJF 新品未使用 が55000円開始で入札0を発見。
ただし説明文に取説と保証書なしとあり、これがちょっとひっかかる。
12月7日(金)
入札者0のままだったので 出品者の取引評価が『484人中484人が非常に良い』。に賭けてみようかなという気になってくる。
OCW-S1200-1AJFはちょいと旧いが、新品未使用 が55000円で落札できたら安いなと。
終了5時間前にポチッと。
12月8日(土)朝
朝起きたら、落札していた。
落札額は55000円だったので競合すれば必ず負けるのだが、競合が無かった。
12月8日午前
子供の剣道のため高速で秋田市の会場まで移動。
子供の出番の待ち時間に、出品者とやりとりしてネット銀行から12月10日(月)の振込み予約をする。
12月8日午後
多少浮かれながら OCW-S1200-1AJF をネットで検索すると嫌なものを目にする。
OCW-S1200-1AJF の偽物がネットで販売されていることがわかった。
2006年から2009年の上海駐在時代に浦東の偽物屋を冷やかして回ったが、当時はローレックスとかブランド品のコピーはあったがCASIOはなかったぞ。
そうなると落札品の『取説と保証書なし』がとても気になってくる。
そこで出品者の過去の484件の取引履歴をつぶさに見ると、他にCASIOの時計の出品履歴が2回ありいずれも『取説と保証書なし』だった。
疑念が抑えられなくなってきたが、出品者の取引履歴484件の苦労は並大抵ではなかったと思うし、中身をみても偽造された感じがしない。
でも次の瞬間、衝撃が!!!!
偽時計のショップで見つけてしまったのよ。今回落札したのと全く同じ写真を!!!
ご丁寧に文章まで同じだ。(でもなんでオークションと同じ?)
でもこの偽時計のショップ はいかにも怪しすぎ、日本語は間違っているし、中国丸出しである。
すかさず、午前中に行ったネット銀行の振込み予約を取消しました。
土曜日で良かったーと胸をなでおろした。
12月9日(日)
1晩寝て冷静になってから、出品者をどう料理してやろうか?と考えた。
警察に通報してやろうか?とも考えたが、そもそも 現物がないと証拠がなさそうであるし、出品者が連絡してよこした住所や名前も偽の可能性が高い。
本日 ドカ雪で大忙しのためとりあえず忘れることにした。ま、振込キャンセルしたしね。
でも出品者の取引評価が484 をたかだか55000円でフイにする気なのか?解せないところもある。
12月10日(月)
ヤフオクの取引連絡でストレートに
今回落札したのと全く同じ写真を偽時計のショップで見つけてしまったが、どういうことだ?偽物だろう。
と書いてみた。回答なしでそのままだろうと思っていたが回答が来た。
『お問い合わせの件ですが
どちらの偽者ショップでしょうか。
本物に間違いございませんが…。
ちゃんとしたところから購入しております。』
この野郎シラ切りやがってと思い、
『**様 ここです。(偽物SHOPのURL貼り付け)なぜか?あなたの文面まで載っていました。
それと質問ですが、過去分のオークションの時計はなぜ取説と保証書がすべてないのでしょうか?
今更と言われそうですが、取引評価484件を見て本物と判断してました。
よろしければ、時計の本日の状態を写真に取って下記に送って頂けませんか
*******@yahoo.co.jp 』
で10分後に送ってきた写真がこれ。あれっ本物じゃないの?日付も曜日も合ってるし。
『偽物ショップ確認いたしました。
無断で画像文面を使われショックを受けております。
抗議いたします。
先ほど本日の状態の撮影をいたしました。
見にくいかもしれませんが日付等確認していただけますでしょうか。
保証書・説明書がないのはカシオの社内直販(どなたでも購入できますが)で購入したためです。
過去のお取引でも問題は発生しておりません。
動揺しているため乱文で申し訳ございません。』
彼女のメールアドレスはOCNで彼女の名前の一部がアドレスになっておりました。
どうも彼女はカシオの社員(元?)らしく確かに社内直販だと保証書が無い場合もあるようだ。
ということで信じることにしました。
しかし偽物SHOPが更に偽物写真を使用するなんて・・・・
しかもこの偽物SHOPにアクセスすると、ウイルスバスターが立ち上がり『ウイルスをブロックしました』と出る。
こんなあやしい偽物SHOPから買う人がいるのだろうか?
そもそもオシアナス OCW-S1200-1AJF の完全コピーなんて可能なのだろうか?
OCW-S1200-1AJFには5ヶのモーターが使用されていて厚みはモーターでなければ実現不可能。重さも90gチタンでなければ実現不可能。しかもソーラーだし。
本当に完全コピーがあるなら、ぜひ見てみたいものだ。
それにしても中国人(あえて言い切る)のコピー製品に賭ける情熱はすごいものがある。
ヤフオクで見かけるモンキー(バイク)のコピーは数kmで壊れるという話を聞くし、知り合いがバギーを買ったらまっすぐ走らないと言っていた。
日本人もアメリカや欧米のものまねから始めたが、日本人はすぐにものまねを超え、品質重視で工業立国となった。(かつては、ね)
中国人にはぜひともコピーで頑張って欲しい。品質なんてどうでもいい。そういう国民性であってほしい。
だって韓国人みたいに頑張られると、ますますヤバイです。
12月11日(火)
会社から帰ったら荷物が届いてました。
やっぱりまぎれもない本物の新品のオシアナスでした。
左から20年くらい愛用しているSEIKO(電池切れてました)
3年くらい前に買った3年前に安売りで購入したCASIOのソーラー電波
LINEAGE LCW-M200 厚さ8mm 重さ 91.8g(現物測定)
OCW-S1200-1AJF厚さ10.9mm 重さ 82.7g(現物測定)
つけてみた感じ、最新のオシアナスマンタが青を強調しているのに対し、かなり地味な感じがする。(定価で13万円超とは誰も思わない)
でも地味な中にもキラリとするところが良いです。
ストップウオッチモードにすると針がいっせいに動いて、セレモニーっぽいです。
しかしLINEAGEの液晶表示のストップウオッチモードや表示切替の方がはるかに使いやすいです。
今後TPOに応じ使い分けたいと思います。
勉強代にならなくてよかった。(^_^;)
2016/7/11追記。
最近、ブログの更新をさぼってますが、私の記事の中では、この記事の閲覧数がダントツです。
ヤフオク偽物か?OCW-S1200-1AJFのどちらの検索でヒットしてるのか?わかりませんが。
ただ、OCW-S1200-1AJFは、かなり旧くなりましたが、ヤフオクでいまだ、4万円代で取引されているようなので、根強いファンがいるようですね。
私がヤフオクで購入してから、すでに4年近く経ってますので、OCW-S1200-1AJFの近況を報告したいと思います。
【デザイン】
パッと見、目立たないがとても上品です。力強さには欠けているかも。と当初は思ってました。
実は、本当は盤面が白、狙いだったんです。
でも長年、使用しているうちに、盤面黒が気に入ってきました。
購入してから風呂と寝るとき以外は、ずーっと腕に付けていますが、ビジネスからゴルフ、バイク、葬式ですらすべてOKです。
デザインでもっとも気に入ってるのは、多面カットで立体感のある時字です。どの方向から見ても、必ずどこかが、キラッと輝きます。
弟がその後の機種の白オシアナスマンタを購入してましたが、OCW-S1200-1AJFの多面カットで立体感のある時字ではなかったような気がします。
それに白はやはり、飽きそうな感じでしたね。
【機能】
正直、押しボタンはオブジェと化しております。
ストップウオッチすら使っていません。正直どのボタンを押すのか?覚えられません。笑
よく中国に行きますが、1時間の時差なんで、ワールドウオッチ機能は使いませんが、今年の冬にイタリアに行った時には、8時間時差があり、初めて使用しました。
8時間も時差があるとワールドウオッチ機能は、便利でしたよ。
防水性は充分です。よく洗剤で丸洗いしますが、内部が曇ったりもありません。
針の自動位置補正のせいか、針は、いつもビシッと時字の中心を指してます。
ゴルフの場合、腕時計を外す人がいますけど、こいつは外さなくても大丈夫そう。
【その他】
内臓充電池は、まだまだ大丈夫のようです。
風防ガラスは、擦り傷一つないです。高校生の時に祖母から買ってもらった、カットガラスの時計はすぐギタギタになったのに。
技術の進歩はすごいです。
チタンのハードコーティングのバンドはさすがに、あちこちに小さな傷が知らないうちに増えてますが、ステンレスと比較して目立ちにくいです。
バンドの留め具は高級感がある部品が使われていて、隠れグッドポイントです。
【最後に】
オシアナスマンタは、OCW-S1200-1AJFの後は、だんだんと青っぽくてサイズが大きくなってると思います。
メジャーな好みがそうなんでしょうが、私はOCW-S1200-1AJFのワンポイントの青の方が、いぶし銀のようで、好みです。
いまだ、眺めては悦に入っているほど、ここ10年くらいの買い物の中では満足度がナンバー1です。
たぶん、私が死ぬまで動いていてくれれば、私の最後の時計になるでしょうね。♡