
後半に入り、国防会議の場面は結構緊迫した演出でっけど、重くなりすぎない緊張感の演出は流石は庵野ちゅうトコでしょうか?
この国防会議に、コーチが乱入して無茶苦茶な作戦を提案します。
本来やったら、佐官クラスが最高首脳の会議に乱入するなんぞ営倉もんでっけど、このアタリはアニメ的エエ加減さ、また、第四話で、地球艦隊を全滅から救い、敵の侵攻を食い止めたガンバスターの開発者であると同時に、そのパイロットをも育てたちゅう功績から許されたと解釈するんが妥当なトコでしょう。
結局、コーチの作戦以外に策が無いちゅうコトで許可が下り、ノリコとお姉さまは出撃することになるんでっけど、太陽系内で人工ブラックホール発生させてドッカーン!て…。
無茶苦茶なこと考え付くなぁ…。
小生的には、名前も設定されてない美人の第一(作戦)課長に萌え~!です。w
次は出撃のシーン…。
コーチの身体の状態を知っていながら強がって見せるお姉さまが痛々しいシーンでっけど、その後スグに…。
見送りに来たコーチを発見し、ノリコはお姉さまに向かって能天気なボケをかまして、実はもう会えない可能性をガツンと知らされます。
結果としては、ノリコの能天気な予言が的中してハッピーエンドになるんでっけど…。
そして叫びも虚しく、ブースター点火…。
ココの演出は王道ですなぁ…。
コーチと一緒に、見送りに来てるユング、自宅から飛び立つバスターマシンを見送りながら涙を流すノリコの親友キミコ…。
架空であれなんであれ、戦争を描くんやったら、決死の戦場に向かう戦士を、送り出す後方の人々の描写は絶対に外せまへん。
この作品を単なるキワモノで終わらしてへんのは、こういうシーンの描き方も重要やと思います。
無人のエクセリヲンと合流、加速して亜光速で敵集団に突入、初期の段階ではまだお姉さまは何とか気丈にノリコをリードします。
小生的には、これからのシーンで時折映るノリコの自信に満ち溢れた表情がめっちゃ萌え~!です。w
泣いてばっかの全滅娘が第四話で覚醒し、自ら最強の愛機で味方を全滅から救い、敵の侵攻を阻止したちゅうコトが契機となって、ドエライ自信をつけたんでしょうなぁ…。
この作品はスポ根パロディの側面も持ってますんで、こういった主人公の成長の描写は欠かせまへん。
で、後もう少しちゅうトコで、コーチの「あいつは弱い…。守ってやってくれ。」の懸念が当たるちゅう黄金パターンが炸裂します。
ココからは完全に黄金パターンのラッシュです。
戦闘不能状態になったお姉さま…。
自分の気持ちしか見えていないお姉さまに対し、本当は行かせたくない気持ちを押し殺したコーチのコト、恐らくは自分こそと思いながら見送ったユング、親友に未来を託したキミコ、その全てを訴えて…。
その間にも攻撃を受けるエクセリヲン…。
「お願い!カズミ!戦って!」
このときのノリコの叫びが更なる黄金パターンへの序曲!
ココから合体ロボットアニメへ!w
ココからはキまっせぇ!
マジンガーZ、グレンダイザー、ガンダム等のロボットアニメで育った小生にはもう完璧に!
音楽が変わり、颯爽と流れる明るくカッコイイ挿入歌!w
一番無防備な合体シーンに敵が攻撃してこないなはお約束!w
合体後の常軌を逸したエゲツないまでのありえない戦闘能力!w
一々名前を叫んで放たれる荒唐無稽な超絶的破壊力の武器の数々!w
観てる側からしたらもう…。
なんちゅうか、今までの鬱憤を全部ぶちまけ晴らすかの如き強烈なシーンで、何度見ても気分がエエっす!w
そして挿入歌が終了すると同時に鮮やかに終わる戦闘!w
完璧な黄金パターンです!w
で、忘れたらあかへんのがブラックホールドッカーン!直前のシーンでのノリコの台詞…。
「さよなら、エクセリヲン…。」
彼女にとって、初陣を飾り、ソコで初恋をし、その相手を喪い、覚醒して救った艦です。
その艦を自らの手で死地に送りました。
作戦成功、帰還します。
生還した英雄、迎える人々…。
帰還するなり基地には帰らず、恐らくは手続きも無視してイキナリ病院に乗り付ける無茶苦茶な二人…。w
まぁ、所謂救国の英雄ですさかい、大目に見てやって…。w
一応軍施設ですし…。w
病室で無事に生きていた最愛の人の胸に飛び込んでいくお姉さま、前述のシーンと違い、パニックになって取り乱すのではなく、タダ素直に感情を表現した、一見情けなく見えるこの表情…。
小生的には引っ繰り返る碁盤と飛び散る碁石が…。w
このコーチ死ぬまで囲碁が趣味ですね。
作品中で、殆どシッカリ者の自信にあふれた表情で通してきたお姉さまの最も魅力的な表情やと思います。
まぁ、第六話ではコレすら超えた最高の表情が見られるんでっけどね…。
この作品に限らず、魅力のあるキャラクターちゅうのはこういう描写が絶対に欠かせへんのでっけど、キッチリと定石を外さず描かれましたわ。
非常に素敵な一話です。
せやけど、小生的にはやっぱ不満です。
最低でも二話、できれば三話使って、散漫になりかねないくらい、もう少し物語中の他の関係者も含めて描いて欲しかったですね。
コレだけで映画一本作ってもエエ内容やと思います。
確かに、それをココまで凝縮して描けるちゅうのは、流石プロの仕事やと思いまっけど…。
Posted at 2007/09/05 01:17:32 | |
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