2012年04月21日
発進加速の結論は出たので、定常走行における燃費について考えることにします。
まず、現状の定常走行燃費はどのくらいでしょうか?
MyCTの場合、東京-神戸間の高速道路で80km/h(メーター読み)定常走行時の平均燃費は27km/L程度なのですが、50km/h定常走行での燃費は計測したことがありません。また、あいにく実際に計測できそうな道路が近くにありません。
そこで、走行抵抗曲線から推定してみます。残念ながらCTの走行性能曲線がわからないので、手元にあるマークIIのグラフを参考にすると、50km/hの走行抵抗は80km/hの65%程度です。走行抵抗が少ない分だけ燃料消費が少なくなると考えれば、推定燃費は27km/L÷65%=42km/Lとなります。
ちなみに、50km/h定常走行でこの燃費が稼げた場合の一般道路における平均燃費を計算してみましょう。
その前に、ここで燃費計算式のおさらいです。1000mの区間を、燃費10km/Lで500m、30km/Lで500m走りました。平均燃費はいくらでしょう?
10km/Lと30km/Lの平均で20km/L・・・ではありません。
燃費Akm/LでXm、Bkm/LでYm走った場合の平均燃費Mは
M = A * B * (X + Y) / (A * Y + B * X) ・・・式1
で求めることができます。
この式にそれぞれの数値を代入すると、
M = 10 x 30 x (500 + 500) / (10 x 500 + 30 x 500) = 15km/L となります。
では、話を戻しましょう。自宅周辺の普段走る道路では信号が多く、発進・停止の間隔が平均すると500mにも満たないのですが、例として500m区間を走行した場合を計算してみます。
発進時HSI125%では瞬間燃費4km/Lでした。また、50km/hに達するまでに約60mの走行距離が必要ですから、定常走行時の燃費42km/Lで走る距離を440mとして、式1に代入してみましょう。
M = 4 x 42 x (60 + 440) / (4 x 440 + 42 x 60) = 20km/L
普段走っているときによくある値になりました。では、交通量の少ない郊外を想定し、発進・停止の区間が1kmまで延びたら燃費はどうなるでしょうか?
M = 4 x 42 x (60 + 940) / (4 x 940 + 42 x 60) = 27km/L
おー、ぐっとよくなりました。道路条件がよければ、JC08モードの燃費くらいにはできるということですね。
しかし、HDNの燃費ランキングで30km/L以上を記録している方もいるのですから、うまく走れば定常走行燃費はもっとよくなるのでは?という疑問が残ります。定常走行時の燃費をさらに改善するにはどうすればよいのでしょうか?(続く)
Posted at 2012/04/21 12:15:33 | |
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