この度、縁により新たな相棒と出会い、人生最後のカーライフをこいつに賭けてみることにしました♪
そんなこんなで箱替えとなりましたが、3月1日(サプライズ公開)まで非公開でしたことお詫びいたします。
注)これは、あくまでも私個人の独断で記載し、記録メモとして長文ですので、予めご了承くださいm(__)m
【ファーストインプレッション】
化け物のような車ですね。走ることだけしか考えられていない、本当にレーシングマシンです。
3千5百回転からはワクワクドキドキ怒涛の加速ですが、普段はそれ以下しか使えません^^;
M3は全域で普段もある程度楽しめますが、こいつは普段この回転域はなかなか使えません
(そんなことしてたら絶対捕まります、、笑)
とにかく、M3とは全く違う、とんでもないものに手を出してしまいました。これが最初の印象です。
正直、のんびりと走っていてもエンジンの鼓動が心地よく、走る歓びを感じるのはM3かな~?
って感じましたが、しばらく乗ってみてやはりその感覚を凌駕するワクワクドキドキ感がコイツ(GT3)にはあるなぁ~と感じております。
では、もう少し細かくレポートします。
【インテリア】
系統はM3と一緒ですが、私のはかなり簡素。ここはオプション選択が殆どされなかったみたいで、プラスチック部分が多く、ほんと安もんぽいです。ステアリング、シフトノブサイドブレーキのアルカンタラはいいですが、コンソール周りやドアには使われておらず、将来的にはお得意のアルカンタラの貼り貼りをしようかと思います(笑)
【装備】
標準ではほぼ何も無かったよう。クルコンはオプションですが、ついてませんでした。
M3で気に入ってた、坂道オートブレーキも当然無し。
前オーナーが取り付けたであろう社外HDDナビ、オーディオ、ETCは勿論ドライブレコーダー、レーダー探知機が救いです。
クラブスポーツなので、ロールゲージが見た目や剛性感は素晴らしいですが、荷物が後部に置きにくいです(笑)
ライトは意外!オート無し。せめてオートは付いていて欲しかったですが残念です。
ロービームは暗いのでバルブ交換と光軸の調整が必要です。
ドアミラーの格納は手動!今時軽でも標準なのに、オプション設定もありません。
標準でタイヤ空気圧モニターが備わっていますので、流石はサーキット向け仕様です。
と言うように、新車でオプション込み2千諭吉もする車とは思えない標準装備の少なさです。
【その他オプション装備】
◆フロントリフトアップ
これは日本の道路でいざという時便利です♪
走行中とっさの時には意味ありませんが(笑)
◆ダイナミックエンジンマウント
走行時にエンジンマウントを固めたり緩めたり電子制御して乗り心地や、走行安定性に寄与するみたいですが、未装着車と乗り比べなければ、全く効果の程がわかりましぇん(^^;;
◆カーボンシェルバケットシート
M3の標準シートは、何故か肩が凝って乗ってられなかったため、RECAROのスポーツスターに交換していましたが、このシートは前に可倒するバケットシートでほぼフルバケといっていいと思います。
背面のシェルはカーボン製、オプションで2脚100万オーバーのオプションらしく、文句の付け所が無いほど良いシートです。私のは座面中央がアルカンタラではなく、レザー仕様に変更されています。

【エンジン】
素晴らしいの一言です。4千回転を過ぎたらもう別世界!余り感じたことのない、ターボとは違う怖さを感じる速さです。低速トルクも凄いので、街乗りも全く不満なし。
とにかく、車内はメカニカルノイズで賑やかです♪が、これは慣れるとまた心地良しです。
排気音はビデオなどで見る通りなのですが、それが背中に伝わる高揚感は、何者にも変えがたい良さがあり、特にこの排気音とエンジンの唸り音が、車内に入る程度が素晴らしいです。トンネルでは無駄なシフトダウンで回転を上げ(笑)、素晴らしい音に酔いしれてしまいます。
M3では、いくら回転を上げて頑張ってもこうはいきませんでした。M3は気密性、遮音性が保たれている分、音の入り方も少なかったと思いますが、GT3は故意かわかりませんが、音優先ってことでしょうか。
【エクステリア】
ボディサイズから、
M3 GT3 差
全長 4620 4460 ▲160mm
全幅 1805 1810 +5mm
全高 1425 1280 ▲145mm
重量 1630 1395 ▲235kg
長さが短く背も低く、重さは235kgも軽い上、馬力も更に大きいんだから、そりゃ速いはず。
言うまでもなく、一見乗用車的なM3に対して、誰が見ても明らかにスポーツカーです。
ボディの張り出しにしては、車内の狭さは全く感じませんが、着座する時は低さを感じます。
私はやはりリアのテールランプとウィング3.8がたまらなく好きです♪
【操作感】
私はポルシェも初めてなら、RR車も初めてですが、よく聞くポルシェ特有の感覚は、峠で少しわかるように思います。
重心の位置がM3のバランスと明らかに違う、変に捩れるというか踏ん張り方が違うというか・・・
でもまだ全然わかってないですし、ずっとわからないかもしれません(笑)
◆クラッチ
重いことが一番の気掛かりでしたが、慣れは凄いもので、全く気になりません。
トルクがあるのでクラッチの繋ぎはいたってイージーです。
◆シフト
GT3はデフとミッションのオイルが一緒で硬いオイルが使われているらしく、オイルクーラーをエンジン冷却水で冷やしているため、かなり暖まるまで硬いです。その代わりシフトフィールはM3がグイグイの感覚に対し、GT3はコキコキの感覚です。わかり難!(笑)
ストロークはもう少しショートかと思いきや、さほどでもありませんでした。
◆ステアリング
軽いですが、M3に比べ極端に握りが細い部分はM3の太さの方が好みです。前輪から伝わるハンドルへの震動は、ダイレクト過ぎる位なので、わずかな差ですがM3の方がこれも好みです。
◆サイドブレーキ
軽く引くだけで確実にカッチリと効いてくれます。しかし、引くときの音は、まさに商用車トラックの様なカリカリ音(笑)でも、乗ったら確実にこのカリカリ音などどうでもいいことがうなずけます。
◆ウインカー
M3は電子式で、回転がセンターに帰らないと戻らないのに対し、GT3は機械式も加わっていますので、私はそれの方が好みです。(ハンドルの回転に応じて戻る)
◆足回り
PASMのスポーツ設定は、跳ねまくりでとてもじゃなく街乗りは耐えられません。
サーキットは走行しませんが、恐らくこれではサーキットもいい結果にはならない様に思います。
このGT3は余程の事が無い限り、ノーマルを貫くつもりですから、PASMの標準設定は通常走行では不満が無いのが救いでした。
【結論】
未だ余り多くを走行できていませんので、ワインディングの違いまで比較出来ませんが、これまで乗った感覚では素直さや剛性感はM3も負けてないと感じます。でも断然GT3の方が操る難しさと速さの次元が高い所にあって、 速く走らせる為には、運転者の次元も高める必要があると言うことだけがわかります。
誰もが評価する様に在り来たりな表現になってしまいますが、快適性まで求めるならM3は最高の選択肢だと改めて思います。走りのみの硬派だけを追求するなら、GT3は当たり前ですが、最高のスポーツカーであり、男の車だと断言できます。
走行は多い(55,000㎞)ものの程度のいい相棒に、縁有って巡り会えた以上、こいつを車人生における一生涯のパートナーとして添い遂げようと誓います。(たまには浮気するかも~♪)
おしまい!