長っ鼻のドーラのブログ一覧

　彼女のカレラに続いてGUNSLINGER GIRLも最終巻です。思えば、深夜にアニメ1期の再放送を見たのがこの作品を知ったきっかけだったと思います。

　舞台は現代のイタリア。一検事正の暗殺を機に、思想を疑われ公職を追放された者などが復讐を誓って集ったイタリア社会福祉公社。その裏の顔は義体化された少女を使って非公然にテロ組織壊滅を行う組織。テロで暗殺された検事正と家族達の息子であるクローチェ兄弟を中心に、その復讐の道具である義体とともに物語を紡いでゆく。

　最終巻で印象的だったのは、テロに乗じて生じた政争に対するレナート・ピサノ首相の言葉。

　「いいや公社のことはわしがケリをつける。自分で始めたことだ。」、「5年後10年後 わしが檻の中にいるとき亡霊が枕元に出んようにせんとな…。」

　非合法組織を使って非合法な手段でテロ組織に対峙したことに対する、何と責任感のある言葉ではないでしょうか。

　悲しいのはリコが1年後にこの世を去ったとのくだり。天真爛漫で無垢な性格のキャラクターが好きだったのに。

　最後に愚痴…特装版があるのですが、予約しないと手に入らないのですね。ネットオークションではプレミア価格で出品しているし。