METAL GOD 健在なり!!
日曜のパシフィコ横浜にロブ・ハルフォードの声が響いた。
2003年に「REUNION」と題して、数年振りにバンドに復帰した
ロブ・ハルフォードを2005年の武道館で見たときは痺れました。
60歳に手が届こうとしている体から、
4オクターブを越えるレンジを搾り出す姿。
しかし、そこには往年の姿ではなく、老体に鞭打って慎重に
ステージを移動するロブが居ました。
所々、高音域の辛いところはフェイクされてました。
正直、そこには「痛々しい」姿がありました。
しかし、「MTEAL GOD」の威厳は微塵たりとも失われていない姿だったことを
付け加えておきたい。
数年さかのぼり、バンドをはなれソロ名義ののHALFORD時代のロブはと言えば
足元のプロンプターを覗きっぱなしで、定位置から殆ど動く事無く
ショーを終えていった。
正直、2005年の段階でもう、JUDAS PRIESTを見ることは無いだろうと思ってました。
先週の土曜日、学生時代からよくLIVEに行っている友人から・・・チケット余ってるんだけど・・・明日なんだけど(^^;
最近行ったLIVEといえば2月のIRON MIADEN位。
久々に行ってみようかと、横浜へ足を運びました。
NEWアルバム「Nostradamus」に伴うツアーと言うものの、アルバムからは
数曲のみ。あとはBESTの選曲(^^)コレだけでもすっかり楽しめました♪
結成から34年、現役のHR/HMバンドとしては重鎮。
ベテランの演奏を披露してくれます。
バンドの演奏は、緩むところ無くタイトに。全く不安がありません。
ツインギターのK. K. ダウニング、グレン・ティプトンのシンクロアクションも
すでに、国宝の域に入ってます(笑
そして、「屋台骨」とは正に彼のことを言うのでしょう、Bのイアン・ヒル は
数十年変わることの無いスタイルで、Drのスコット・トラヴィスと共に
磐石のリズムを築いて行きます。
ステージ上の演出はもうお約束のオンパレード(笑
しかし、コレでなくてはいけない!もう、伝統芸能の域にはいってますが(^^)
そして、ロブ。。。最初の数曲では、懸念されたVoと動きでしたが
2005年のステージが嘘のよう!
時折、プロンプターは見てましたが、かなり良い♪
高音域も出るようになって来て、時折、エコー要らずのハイトーンシャウトが
パシフィコに響き渡りました。
余談ですが・・・ここ暫くの間に出てきた BULLET FOR MY VALANTAINEと
言うイギリスの若手バンドが居ます。アルバム、良いです♪
TVで来日公演を少しまたのですが、粗い・・・。まぁそれも魅力の一つなのですが。
ベテランの、MAIDENやPREISTを見ちゃうと、まだまだだなと。。。
また、しっかりとしたホールで聞いたのもあるのでしょう、音も良かった!
勿論、ツアーのエンジニアの腕もあるんでしょうけど。
¥9,500のチケットは少々、高いと感じましたが、十分満足なLIVEでした。
とは言え。。。 この手のジャンルのバンドには高齢化は深刻な問題です。
現役を続けるのは体力的にもかなり厳しさを増してきます。
今、バンド結成から30年を超え、円熟期を迎えての今、最高のコンディションで
シーンの頂点に君臨する JUDUS PRIEST と IRON MIADEN。
先が長いとは決して言えません。
今年、New Wave Of British Heavy Metal の根源に位置する2大バンドを
体感出来たことは2008年の大きな事件だったと断言しておこう!By伊藤政則(笑