
子供の頃、船乗りになるのが夢でした。小学校の卒業写真には「タンカーの船長になりたい」と書いたプレートを持った幼い自分がいます。高校に進学する際、商船学校に行くかどうか真剣に悩みました。結局、自分は家庭の経済的な理由でその夢をあきらめましたが、同じ夢を持つ親友は富山の商船学校に進学しました。とてもうらやましいと思ったものです。すべてが満たされている今の生活に対して、何も不満は無いのですが、今でも横浜港を行き来する船を見ると、もしかしたら?と今の自分とは違う人生のことを考えることもあります。
今年の開港祭は日本丸が横浜に来ました。久しぶりの寄港だと思います。商船学校の進学を夢見た私にとって日本丸は特別な船です。そう、日本丸と海王丸の2隻の帆船は商船学校の学生が基本的な公開技術を学ぶための船だからです。
数ある帆船の中でも、日本丸の美しさは格別です。特に帆を広げた姿にはうっとりしてしまいます。停泊している状態で帆を広げるのは危険が伴います。そのため、少し風があった先週の土曜日は、ごく短時間だけ総帆展帆(29枚の帆をすべて広げた状態)になりました。そのわずか数分間は気球に乗るための待ち行列の中でだったために見ることができませんでしたが、気球からは最下部以外の帆を広げた日本丸の姿が確認できました(前回のブログの写真です)。
今まで数多くの日本丸の写真を撮りましたが、お気に入りの何枚かをこのブログに貼ります。
これは3年前、開港150周年を記念して日本丸と海王丸が共に総帆展帆した際の写真。私はこの2隻が同時に帆を広げているのを見たのはこのときだけです。

夜のみなとみらいと日本丸。超広角での撮影なので歪んでしまっていますが、電飾でお化粧した日本丸とみなとみらいの夜景はあまり見ることがありません。

こちらは朝焼けの中の日本丸。大桟橋に停泊している姿を撮ってみました。
大桟橋に停泊中の日本丸。マストの間から横浜の夜景撮ってみました。
開港祭が終わると、直ぐに次の航海に出てしまいました・・・次の来浜を心待ちにしています。
Posted at 2012/06/07 08:46:39 | |
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横浜 | 日記