日産の新型スポーツカーのウワサ

ルノー陣営内での日産の位置づけが当方にはよく判らないのですが、先端技術と絶対性能を追求する「走る技術博覧会」GT-Rや電気動力車ばかりにメディア（やそれにつられるファン層）が注目し、GT-Rが切り捨てた、伝統的なGTスポーツの味わいを豊かに持っているはずの現行（や先代）フェアレディZが何だか「店ざらし」みたいな扱いをされているようで、クルマ好きとして非常に残念に感じます。

ネオクラシックとしてスカGと双璧の人気を誇るオリジナルZから続くアイデンティティというか、血脈の正当性があるZに当方はシンパシーを感じます。

Zには高収益やイメージリーダーの役割を期待できる優れた素質があるのに、基本モデルをメーカーがファンと一緒に育てていく、マツダやホンダのように顧客や自社の歴史を大切にしようとする姿勢が、日産からは相変わらず全く感じられないのがとても勿体なく思います。GT-Rやニスモバージョンのような「打ち上げ花火」頼みなのが相変わらずの「日産らしさ」企業体質なんでしょうね。

先代・現行Z、同等性能の他メーカー車（特に欧州勢）と比べるまでもなく、車格に比して非常に割安と思うのですが、良心的あるいは意欲的価格設定というよりも、経営陣の自信（あるいは見る目）のなさ、あるいは「独善的技術偏重」が招いた経営危機を経験した自己評価の低さを反映しているように、外野のクルマ好きからは見えるのです。

現在の価格設定なら、国内には重税から解放される過給2.5ℓ車をぜひとも設定すべきとも思いますし、少々ワルっぽさをも含んだ本来のZらしさを追求してほしいですね。

日産車オーナー様には大変失礼な意見と重々存じておりまして、深くお詫び申し上げますが、宝の持ち腐れのような現状を残念に思う気持ちは日産ファン各位と同様でして、ご容赦願えれば幸いです。

コメントいただきありがとうございます。

日産の現状が尋常ではないのは皆さんが認識していますがジャーナリストが誰もそれを分析したり文章にしないのが不思議です。

多分、日産はそんな現状は充分承知の上で、企業として利益を上げているのだから何の文句があるのだと冷徹な意識で経営してるのだろうと推測しています。

たまたま我が家の状況で買えて、気に入ったデザインの車が４台続いて日産車でしたが、もし次の車が買えるのなら日産じゃないような気がします。
２６年通っているディーラーなので残念ですがしょうがないのでしょうね。