
EOS M に Magic Lantern (Tragic Lantern) をインストールしてから...の巻。
一眼カメラで動画を撮影する際に、知っておかないといけない制限として「4GBの壁」というものがあります。
撮影していると、約12分くらい経ったところで撮影がストップしてしまうってこと、ありますよね。
これは、exFATの登場で解決できるかと思いきや...理由不明で制限が残っています。
EOS M の場合、とっても賢いのでファイルが分割されて連続撮影できるようになっています。
この「連続撮影ができるっ!」という点が魅力で、当該機種を使っています。
...で、次にくる制限が「29分59秒の壁」。
これは、理由を知れば「えっ!?」となるような制限で、ホントですか? みたいな...。
*ご興味のある方は、グぐってみてください。面白いというより呆れるかも。
Magic Lantern (Tragic Lantern) をインストールするにあたり、まず、この制限の扱いがどうなるのか? 気になってインストールを躊躇していました。
せっかく、連続撮影できる (ただし、29分59秒まで...ですが) のに、この機能が無効になってしまうのでは、導入する意味がありません。
いろいろと調べたのですが、これに関する記述が見当たりませんでした。
あれこれ悩んで数日、疲れたので実際にインストールして確認してみました。
結果は? というと、EOS M の機能はしっかりと引き継がれていました。
要するに、ファイル分割&連続撮影できました。
ここが Magic Lantern (Tragic Lantern) のスゴいところだと思うのですが、EOS M 本来の機能は生かすことができ、そこへ拡張したい機能のみ追加できるというカンジです。
"INFO." ボタンを押すたびに画面表示が切り替わるのですが、そこに Magic Lantern (Tragic Lantern) のメニューが追加されていて、機能を切り替えることができます。
動画撮影では、フォーカスをマニュアルで行うのですが、Canon標準のフォーカスエイド機能は使い物になりません。
画面を拡大して合わせるのですが、撮影中は使えないという...きっと使ったことがない人が考えたんでしょうね。
Magic Lantern (Tragic Lantern) の魅力のひとつであるフォーカス・ピーキング機能、思いつかなかったのか、あるいは特許絡みだったのか...。
三世代め (EOS M3) になりようやく搭載され、諸手で喜ぶところだったのですが...
今度は肝心の画質に関わるもっとも重要なところが、まさかのダウンスペックになってしまいました。
もう、これは、いったい、この機種を誰に売りたいのか...ワケが判らない。
たしか、最初のMのコンセプトは「プロのサブ機として」だったかと記憶しているのですが、とうとう「カジュアルなあなたに」になってしまいました。
だって、これはナイでしょ、コレは。
「再生互換性に優れるMP4形式の動画記録に対応。MP4はスマートフォンやSNSとの相性がよく、撮影した動画データを簡単に共有・アップロードが可能です。」
*キヤノン製品ホームページより抜粋
SNSにアップロード?
そもそも、そういう素材は、それこそスマートフォンでやった方が便利だしスマートです。
わざわざレンズ交換式カメラでやるなんて面倒なこと、誰がするんでしょうね。
このカメラ、ホントにチグハグです。
「音声フォーマット:AAC-LC」 って、メディアプレーヤーの普及機じゃぁないんだから。
リニアPCMからまさかの退化...。
ファイルサイズから推測すると、映像ビットレートも相当下がっているハズ。
EOS M : 1920 x 1080 (30p/25p/24p) 約330MB/分
EOS M3 : 1920 x 1080 (30p/25p/24p) 約172.6MB/分
半分...。
音声が、非圧縮から圧縮になった分、減っているとはいえ...とはいえ...絶句。
YouTube の公式チャンネルに、EOS M3 で撮影した(かのような)映像が上がっていますが、にわかには信じがたい。
文句たらたら...ですが、多分買うんだろうなぁコレ。
そのくらい、フォーカスピーキング機能が魅力的ですから。
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DSLR | 日記
Posted at
2015/05/27 19:00:57