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2014年07月26日

オープンカーとALPINAのお勉強&52Fからの夜景すき焼きオフ会

オープンカーとALPINAのお勉強&52Fからの夜景すき焼きオフ会 今まで嫌いではなかったけどまったく選択肢に入ってこなかったオープンカーが、なぜか気になり始めたのでその勉強と、憧れの存在であるALPINAについて今から少しずつ勉強を始めておこうと思いました。
このお方も、このところ精力的に数々のブランドを試乗され、何やら不穏な動きを見せておられるので、事情聴取・尋問を兼ねて任意同行してもらいました(笑)


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自覚症状の無いままに唐突にオープンカーが気になり始めたことは、自分のことながら大変不思議な変化であり、「これはひょっとして大きな道楽趣向性の転機なのか?」と考え、慎重に深層心理を紐解くべし、であります。

<Phase1>
ルーテシアRSを購入した当初は、大好物のホットハッチであり、そのハイアジリティを存分に発揮する姿に心酔しました。そして、公道ではその真価を発揮させられないのでサーキットで思う存分全開にもしました。
しかし、詳細は割愛しますが、「サーキット全開走行って、思っていたほど楽しくない」という結論を得、まあそれでも公道でも味わえるNA、6MT、DASSの官能を嗜んでいました。

<Phase2>
日に日に心の中にモヤモヤが募ってきました…。
「もっとなんかこう、刀剣の上を裸足で歩くような、“on the edge”なシビレるものが有ったような…?」
後に本当にedgeから落ちてしまいましたが(爆)、ここでDAYTONAを迎え入れることになりました。ハイアジリティの極みですね。
4輪では満たされなかった気持ちが、2輪+サーキットにより補って余りあるほどに満たされることになります。

<Phase2.5>
ここからが無意識下で起こっていた変化であり、じっくりと考察することにより炙り出てきた内容です。
寝ても覚めてもハングオフ、仕事中にも隙あらば旋回妄想(笑)。自分が2&4道楽に求める“先鋭さ”は、完全にDAYTONAが担うようになり、ルーテシアRSに求めることは無くなりました。
4輪は、公道を流す程度でも感じられるものを愉しむという“官能性”だけで良い、と。

<Phase3>
たまたまネット徘徊中に、ALPINAロードスターを見かけました。今まで気にならなかったのに、この時突然オープンカーライフがとても魅力的に映りました。
官能性の最終解脱形の一つとしても謳われるオープンカー、「自分もそういう段階に入ったということなのか?」という疑問。更には、2年前のB6試乗で脳髄奥深くに刻まれたALPINAマジックの記憶。一体このどちらが自分に語りかけているのかを見極めたくて、冒頭に至る訳です…。


~Phase2における余談~
要は、ルーテシアRSでは“シビレなかった”ということです。これは悪い意味ではありません。異様なまでの路面追従性を発揮するDASSと、盤石のリヤセッティング、絶対数値としては非力な2.0NAエンジン。この組み合わせだと、アンダー以外なにも起こらない。高額な費用をかけてLSDを投入するというのは、潜在能力を引き出すlast one pieceとして、とても健全な方向性だと思います。この点、LSD標準装備であるメガーヌRSは垂涎!

ここでもし、ジムカーナとかラリーに走っていれば、もしくはもっとハイパワーでじゃじゃ馬な車であったならば、2輪に手を出すということにはならなかったかもしれません。



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9:00~tak3さんをピックアップし出発



9:40~隣県のALPINAショップ到着
ALPINAやMモデルが多数、“運慶快慶揃い踏み”な中にフレンチで乗りつけるのは本当に勇気が要りました(笑)


まずは、MモデルやALPINAを多数取り扱っておられるショップ(非正規)に訪問し、ALPINAのテイストや流通状況、経年変化の経験値などを伺いました。
と、ショップオーナーから「ウチは代車にE46-B3を降ろしていて、それが夕方には戻ってくるから、一度試乗して御覧なさい」と有り難きお申し出を頂きました。再訪を固く誓い、一度このショップを後にします。
この際ショップオーナーからお話し頂いた中で、ALPINA語録と認定したいものがありました。
「Mは運動靴そのもの。ALPINAは革靴の形をした運動靴」
激しく頷きすぎて鞭打ちになりそうでした(笑)



12:00~地元に戻り、ポルシェディーラー訪問
今度は、オープンカーの調査です。過去に友人のマツダロードスターを乗り倒した経験もありますが、スペシャリティオープンカーの道楽官能性を試験するべく、ボクスターを試乗させていただきました。Sモデル、RHD、PDK、スポーツクロノでした。


一番印象に残ったのは、「エンジンがフロントセクションに無い」ことによるポジです。
下りであろうが登りであろうが殆ど乗り方を変えなくても一様に走らせることができる。フロントの軽快感も、変な浮遊感を伴うことなくしっかりと路面を捉え続けており、安心できます。ただ、インフォメーションの希薄さは否めず、オブラートに包まれた感覚は現代的で凡庸。
また、「エンジンがフロントセクションに無い」と表現したその逆、「エンジンがリヤセクションにある」ことのポジは、余り感じられませんでした。「絶大なトラクション」というのはやはりRRでなければ感じられるものでは無いのかもしれませんし、MRの中立的ヨーイングというのはもっと攻め込まないと顔を出さないのかもしれません。
エンジンフィーリングも、幸福にも空冷を一度味わったことがあるだけに物足りません。
バラララララッ!!とドラマチックな吹けあがりを見せる空冷フラットシックスのあの独特感…


さあ、肝心の「オープンカー」という部分についてですが、結局は殆ど魅力を感じられませんでした。自分の趣向性の範囲外なのか、はたまた“フルオープン状態”であるバイクと比較してのことか…。
恐らくですが、Aピラーを含めたフロントスクリーン全てが取っ払われるまでいかないと、クローズドカーとの差異を見出すことはないのでしょう。そういえばナントカbowというクルマもありますなあ…(笑)

うう~ん、似合わねぇ…(笑)




13:30~隠れ家洋食店にて昼食



15:10~またまた(笑)隣県のALPINAショップを再訪
E46-B3を賑々しく試乗させて頂きます。


ショップから出てしばらくはノロノロと街中を走りましたが、「あれっ?これ4気筒?排気量も2.2Lくらいじゃないの?」と思いました。足回りも、確かに躾けられてはいますが、以前のALPINA-B6試乗時に度肝を抜かれた“カーペットライド”とは程遠いものがあります。
ショップオーナーは、「我々が手掛ける車はブッシュやタイヤなどのゴムパーツを中心に手入れをします。それらを含めたメンテナンスをしっかりやれば車は見違えるほど蘇り、30万kmや40万kmは全然大丈夫です」とおっしゃっていましたので、この14万kmのB3とて、ヘタりが出ている訳ではないと推測できます。ヘタりでない状態がこれなら、少し期待しすぎたということですね。ただ、この個体に付けられたプライスを聞いた時には、「全然アリだ!」とも思いましたが。

土地勘があまりない中、なんとか開放的なエリアに辿り着きましたので、いよいよ踏み込んでみます。

踏み込んだ瞬間、“革靴がスニーカーに豹変”しました。変な息継ぎや間を置くことなく瞬時に力感を盛り上がらせるのですが、瞬発力としては、“ドンッ”という有りがちな強烈さはこの車にはありません。あくまでもその瞬間もシルキーで、とても好感が持てます。使い古された表現ですが、レッドゾーンまで淀みなく吹け上がります。

これは低回転域でも感じたことなのですが、ピストンとシリンダーの摩擦抵抗が少ないと思わせるような、ザラつき感の少ないスムースさが絶品です。

ここで、「いや、違う!4気筒的な鋭さがあるので、6気筒かどうかは分からないが、排気量は2Lクラスでは無い!」と思い直し、助手席のtak3さんが車検証をおもむろに確認したところ、「3.3L」。ボンネットを開けると6気筒でした…。

低中速域と高速域で表情を変えるクルマは数多ありますが、別人に豹変するクルマは初めてです。豹変を過給機無しで起こしてしまうことに驚愕です。
エンジンや足回りなど、高速域と低中速域での性能は本来トレードオフの関係にありますが、ALPINAの真髄はこの「ジキルとハイド」な両性具有にあると解釈しました。
低中速域で乗りやすい車は高速域だと破綻の素振りを見せ始めるし、高速域で乗りやすい車は低中速域でギクシャク感を伴います。ALPINA-B3はこの一般概念から逸脱していますね。


アピアランスにもその特性がぴったりと当てはまると思います。
見た目はあまり先鋭的ではありません。ちょっとドレスアップした程度のBMWにしか見えませんが、中身は職人手組の全く別物。矢じりがモチーフのALPINAデカールもあえて貼らないオーナーもいらっしゃるとのこと、そんな価値観が僕は大好きです。
これは、Mモデルを比較対象とすればより分かりやすいですね。ド迫力のオーバーフェンダーやボンネットのパワードーム、サイドスリット等々から、見た目から圧倒的雰囲気を表現していますし、中身もより戦闘的です。

Mほどの先鋭さはもうハードすぎる。けど疾走する喜びは忘れられない。そして日常においてジェントルさを大切にする。そういう円熟のエンスーにはぴったりの選択がALPINAなのだと認識しました。

この存在感、改めて自分の趣向性の延長線上に鎮座していることをはっきりと認知しました。ただ、最大のネックはやはり価格です。
しかし、そこにも光明が見えています。「職人手組なため、故障率も圧倒的に低いというデータがある」と、ディーラーから聞いたこともあり、ということは、維持費も相対的には掛らないし、基本メンテナンスを丁寧に施せば寿命も相対的に延ばせます。更には、そういう信頼性も含めてこのブランドにはリセールバリューの高さもありますから、イニシャルコストさえ確保できれば、案外なんとかなるのではないか?と、淡い期待が…。



16:30~ALPINAショップを後にし、更に50km先にある某所へ
tak3さんが「どうしても×90視察訪問したい!」と切実に願われますので、自宅方向とは全く真逆ですが仕方なしに舵を向けました(笑)



17:30~コンフェイトファクトリー到着
あれ?僕とて今回がまだ2回目の訪問に過ぎないのに、なんなのでしょう?この“馴染みの行きつけショップ”感は?何らかサイレントキラー的なウイルスに感染していることが疑われます…(爆)
ご当主は翌日のオフロードレースに向けた整備作業に取り組まれており、仕上げの段階に入っておられました。




18:00~ファクトリーのテストコースへ
コンフェイトさんのE39、サスやローターを交換されたので、その試走にテストコースへ向かいました。このテストコースは非常に羨ましい!3速レブ手前もしくは4速が中心というなかなかの速度域であり、路面もキレイ、走行車両も少ないというパラダイス。




20:15~夕食

3名でハイタワーホテルのレストランで夕食としゃれこみます。52Fからの夜景を眺めながらすき焼きに舌鼓…、このハイソ感、ALPINAオーナーの資格たっぷりです(笑)



22:20散会


帰路の車中、tak3さんは本日得られた知見を総合して、愛機E90の方向性を見極められたご様子でした。私も、趣向性に共通点の多いtak3さんが同伴して頂いていたお陰で、“試乗→会話により言語化→思考の構築”が進み、満足感と走行距離がたっぷりな一日でした!お付き合い頂きまして有難うございます。



24:00帰宅


tak3さんのブログ

※今回の使用画像はほぼ全てtak3さんよりご提供頂きました。有難うございます。
ブログ一覧 | 車試乗 | 日記
Posted at 2014/07/26 08:48:56

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この記事へのコメント

2014年7月26日 20:31
オープンの世界へようこそ。
上がりの入り口です(笑)
一気に逝っちゃいますか?
ナントカbowでも。
コメントへの返答
2014年7月27日 18:48
イヤイヤイヤイヤ!
アレはオープンじゃないですよ!
僕は「タイヤが4つあるバイク」だと思っていますよ!

ていうか、細かいトコロまでお読み頂いていることに深く感謝です…!有難うございます!
2014年7月26日 23:38
当日はありがとうございました。明日もよろしくお願いします。

写真のクオリティがダンチですね。ちゃんと注釈も読んでいますが、写真が凄いと、なんだか説得力も倍増していますよ(笑)

小生はオフロードとアドベンチャーを体力の限界で引退したら、オープンで滝めぐりします。
コメントへの返答
2014年7月27日 18:58
先日はお邪魔虫で失礼しました。そして本日はまたもやプライスレスな時間を有難うございました!

ダンチな写真はみんカラのダビンチに撮影頂きましたので、とてもハイクオリティです(笑)

ハッピーリタイヤを既に想定されていることに驚きです(笑)
その構想には是非わたくしもイッチョカミさせて下さいマセ、ALPINAトレーラーでドカティカップに馳せ参じますので!

プロフィール

「@Tetsu@ さん ツインレートのバネで、コイルの一部分に伸縮を抑制するカラーみたいなのが入っていて、そのカラーが出たり入ったり、なんて妄想で白ご飯イケますw」
何シテル?   04/30 22:24
second take(2022.10) 憧れのALPINAを遂に入手し、SiSo-2.0に進化するような予感がありつつ、でもやっぱり根っこは変わらないだろう...
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