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2018年11月13日 イイね!

バイクと死生観~その2

「バイクに乗る」際のリスクは、下記のように分類できます。


結局、いずれにせよ体をむき出して乗っているバイクの場合は、どのパターンでもまず自身の被害は免れない訳です。

とにかく、まずは「自分の判断・操作ミスをなくす」ということはもう大前提の必須事項になりますね。ここの状況判断スキルや運転操作スキルを高めることで、かなりのリスク低減になるはずですので、サーキットでも公道でも4輪に乗っている時でも常に意識して取り組むことが必要です。

そしてその上で問題となるのは、やはり「相手の判断・操作ミス」により被害者となってしまうケースです。これも、ある程度自分の裁量でリスク低減をすることはできます。相手の動き方や視線の方向、車両特性から滲み出るパーソナリティなどを推測して、リスクがあると判断すれば距離を置く。
それでも防ぎきれないリスクは当然残ります。

ではどうするか…。

このリスクを避けようとするなら、もうバイクに乗らないという選択しかありません(それはそれで道理に適った正しい選択ですので、否定しません)。

でも、良く考えてみましょう。
自転車、登山、船舶など、これらの趣味道楽においても、死傷者は一定存在しています。リスクをゼロにしたいなら、「手を出さない」ことしかありません。
つまり、リスクを嫌うなら、世の中の様々な趣味道楽は消滅することになります。そんな世界は果たして人間らしいと言えるでしょうか?

「危ないから辞めろ」という短絡思考で済ませるのではなく、「危ないけど、まあなんとなく大丈夫っしょ~!」と深掘りせずに安易な姿勢で付き合うのでもなく、「危ないけど、リスクを下げながら付き合って、それでも出会ってしまったリスクは、受容するべき」という考え方こそが、「文化的」だと思います。

「死」だけを、何か“別”のもの、忌み嫌うもの、この世の“外側”にあるもの、絶対的タブー、などといった捉え方をしていては、結局人間性からイロドリは失われ、非常に浅薄で無味乾燥した世界になります。

「死」は、やはり生の一部であり、喜ぶべき存在ではないけれど、それを切り離しては得られることが叶わないシアワセも存在するのだということを、知る必要があります。


バイクの中には「死」もセットで存在します。このことを切り離したり伏せたりせず、否定的に語るのでもなく、ただただ“受容”するべきと思います。



※ここに記した一連に関して、「死を否定的に捉えない」というニュアンスが「尊厳死」というテーマと共通点があります。尊厳死を表現した名作として名高い「海を飛ぶ夢」という映画もご参考までに。
Posted at 2018/11/13 20:37:22 | コメント(7) | トラックバック(0) | バイクその他 | 日記
2018年11月13日 イイね!

バイクと死生観~その1

「バイク道楽とリスクの取り方」という問題は、ごくシンプルである(乗るか辞めるかの二択に過ぎない)にも関わらず未だにスマートな解決案は存在しないと思っています。私も過去ブログにもこのテーマについて記していますが、思考停止せずに延々と探究はしていくつもりです。

わざわざバイクに乗らなくても他に快楽的道楽は沢山あります。よもや他人にも危害を及ぼす可能性もあるので、法律でもっと規制されてもおかしくない。
これほど快楽とリスクのバランスが悪い文化って他にはないように思います。でもなぜか世間一般的には存在を認められている。不思議でなりません。

マン島TTレースのドキュメンタリー映画「closer to the edge」、何か示唆があればと思って観たことがあります。

毎年のように死者が出るレースに魅せられてしまったライダー達、そんな中でドブスというライダーがレースで亡くなってしまいます。彼には奥さんと幼子が…。でも奥さんは全く悲観せず、下記のように語っています。

「TTが開催される二週間のうち、1〜2回、ある瞬間が訪れるの。立つと、バイクと作業服が見渡せてピットインの合図が聞こえる。それを好きだと思う瞬間がある。バカなことも考えたわ。夫に万一のことがあれば、この感覚を味わえないんだって。その、1時間後のことよ・・・。毎日、人は亡くなる。明日、自分が愛する人を失うことだってある。「来週、私は生きてないかも」と、それが潜在意識にあると、人生を愛せるようになる。彼と出会って家庭を作り、自分はとても運が良いと感謝できるの。夫のレースを応援すると決めたのも、人生を楽しむためよ。人生は楽しむためにあるの。それを子供たちもわかってくれてる。彼と楽しい時間を過ごせたから、今の私たちがあるの。子供達は強いわ。楽しく過ごしている。これからも人生を楽しく過ごすの。バイクに乗ったり、台所で踊ったり。私たちはマン島もレースも愛している。死を愛することはできない。でも、死があることを知らずに人生を愛することはできない。危険でなければ楽しくもない。だからレースがある。」(ブリジット・ドブス、撮影中のTTレースで亡くなったポール・ドブスの未亡人)

このコメントに触れてまず感じたのは、「死は、避けられれば避けるべきものだけれど、忌み嫌うようなものではないし、生の対極でもなく、あくまでも生の一部である」ことです。また「暗を尊重するからこそ明が輝き、明を究極に輝かせようとするならば、暗の存在を肯定的に受け入れなければならない」。更には「死という最高のリスクを抱えてまでも放棄できないほどに愛するものに出会えたことは、かけがえのない幸福である」というメッセージだと解釈しています。

万が一の事があっても、彼が愛して止まなかった存在と最後を共にされたことを一条の光で照らし、微笑んで弔ってあげることも同じライダーとしての矜持だと思います。

「closer to the edge」のサブタイトル、私はこれを自分の愛機に刻んで走っています。
「just because you’re breathing doesn’t mean you’re alive」



(一部の方には、大変不謹慎だと批判される可能性もある事を承知の上で述べておりますので、悪しからず)

その2に続く
Posted at 2018/11/13 20:29:53 | コメント(2) | トラックバック(0) | バイクその他 | 日記
2018年11月08日 イイね!

レンタルバイクZ900RSで行く、平日ソロツーリング

レンタルバイクZ900RSで行く、平日ソロツーリング

先週のことですが、道が空いている平日に、方角だけ決めて適当に走り回るソロツーリング、最高でした!
平日に休日が取れることが増えてきたので、今後も道路や観光名所が空いているというメリットを最大限に享受したいと思います。





前夜に借り出しておきウォーミングアップ。夜間は比較的安全な高速道路を選びました。山間部を通るルートを選択したので、思いの外寒くて予定よりも半分の行程で引き返しました。
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本番当日は、天空の城跡、和田山竹田城を目指すことだけ決めて、市内はスキップするため高速道路を使い、山間部では国道を走りながらも交通量の少ないワインディングを求めて脇道に逸れたり、通りがかりで気になったポイントに立ち寄ったり。
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右側の水位と左側の落差が都会っ子には新鮮です(笑)
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浅山不動尊にて
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青垣町にて、突如佇んでいた素性不明の伽藍風建造物
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生野ダム
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道の駅あさごにて昼ご飯
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竹田城跡は行ったことがあったので、その対岸から竹田城跡を見れるという立雲峡へ

まずは第一観賞ポイント
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最も標高が高い第3観賞ポイントよりパノラマで
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拡大

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目的達成後、往路同様に気ままなルート選択をしつつ、往復370kmのツーリングでした。


午前と夕方は、既にツーリングには耐えがたい寒さとなっており、また初夏あたりにXSR900でもレンタルしたいなと思います。




僕の場合、バイクツーリングが最も考え事をするのに適しています。なんなんでしょうね、ヨツワではダメなんですよ、不思議と。
ひょっとしたら、デジタルデトックスになっているのかもしれません。自室にいても何らか情報端末(タブレットやテレビ)が傍にあるし、車を運転していてもラジオやナビ、携帯電話など何かしら「外界との接点」が存在します。
でも、バイクの場合は走行中基本的にはそれらから遮断され、流れる景色や周囲の交通状況、風圧とかエンジンの鼓動・熱、タイヤから伝わってくる刻々と変化する路面状況など、全ての感性を働かせて「リアルな存在」と対峙しています。ヘルメットを被っているということも、適度な五感制限になっていて、より内面への没入を促すのかもしれません。

先日中東過激派から解放された安田さんへの批判として、「危険を承知で渡航して拘束された人間に、同胞であるという理由だけで血税を使ってまで救出する意味はあるのか?」というものがあります。これは、「人命(救助)をお金で換算してもよい」という考え方、経済合理性優先主義があまりにも蔓延ってしまったから出てくる論だと思うし、いや、その逆で、「我が国は、経済性を無視しても同胞を救出する気概を持っているんだ」という、自国や政府に対する信頼感や安心感が醸成されるからこそ、社会が安寧に包まれて経済活動も活発化したり反社会的活動による社会損失も低減していて、大局的に見た場合に実は経済合理性があるという考え方もできるのではないでしょうか。

田舎道を走っていると、「こんな不便な集落にご老人ばかりがお住まいで…」と感じます。これも経済合理性から論じれば、まずはインフラの効率化として集落を中心市街に移転させるべきだし、医療費が掛りつつ納税もほぼしない老人という存在そのものが疑問になってしまいます。でもそこはやはり、「我々には里山の原風景というルーツが存在し、また我々を育ててくれた前世代にはより長く生きてくれることを願うのが市井の人間の心情であり、それを壊さないことこそが、心の平穏をもたらしている」という大きな社会設計があってもいいんじゃないかと。

他にも、「世界に存在する木の本数は、フェルミ推定で算出することとかできるんだろうか?」なんてバカなことも考えながら、45歳のツーリングは続くのです…。
Posted at 2018/11/08 23:18:14 | コメント(4) | トラックバック(0) | バイクその他 | 日記

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「@ぺちゃ1号 うわー!同じ服装して、同じロケーションで、在りし日のシートレスDAYTONAでパロディ撮影したかったー!」
何シテル?   03/24 21:32
second take(2022.10) 憧れのALPINAを遂に入手し、SiSo-2.0に進化するような予感がありつつ、でもやっぱり根っこは変わらないだろう...
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