
ある方から「ポルシェはなぜ空冷にこだわったの?」と言う質問があったので
私なりに考えてみた事をここで書いてみたいと思います。
ポルシェ911というクルマは良く、「空冷ポルシェ」と「水冷ポルシェ」に区別られます。
「993」と呼ばれるタイプまで、空冷エンジンに拘り続けていました。1997年までずっとです。
世界的主流が水冷であったのにも関わらず、なぜ空冷に拘ったのか。
私が考える理由は「シンプル・コンパクト」です。
そしてRRには空冷エンジンが適していたからだと思います。
水冷エンジンになると、エンジン本体にウォータージャケットと呼ばれる水の通り道を作らないといけません。
そこに水を通す為のウォーターポンプ。その流れる先にフロントのラジエターがあり、そこへの水路が必要です。
代表的なモノだけでもこれだけ補機類があり、エンジン自体も大きくなってしまいます。
これだけで車体の肥大化と重量増は避けられません。
肥大化と重量増はスポーツカーとして出来れば避けたい事です。
それに加えてエンジン周りが補機類が増える事は、機構が複雑になり信頼性の問題も出て来ます。
同じ年代の他のクルマに比べて、空冷ポルシェが壊れにくい事は有名ですね。
これはやはり機構のシンプルさが一役買っていたはずです。
そして補機類が増える事はエンジンのレスポンスにも影響を与えます。
エンジンは回転しているので、軽ければ軽いほどレスポンスは良くなります。
そして水冷エンジンはウォーターポンプが止まるとオーバーヒートの原因に直結します。
それを避けるためにクランクシャフトから直接駆動される構造である事が多いです。
これも回転レスポンスに悪影響を与える理由の一つですね。
RRには空冷エンジンがあっている理由は、ラジエターのあるフロントまで水路を作らないといけない事が該当します。
そのコンパクトさの故の、ソリッド感とコクピット。
そして空冷でしか味わえない、雑味さえ感じるエンジン音。
空冷ポルシェが麻薬のように人を魅了するんですね。
ちなみに、言い訳をする訳では無いですが私は水冷も大好きです。
ヘッド周りの熱対策が水冷化によって可能になり、高回転になったエンジン。そして、整備性の良さ。
私は超高回転NAエンジンが大好物です(笑)
以上が私が考えた「空冷に拘った理由」です
そして皆さんはどう思われますか?答えを知っている方は教えて下さい!
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空冷ポルシェ | クルマ
Posted at
2012/01/10 21:00:44