クラッチスタートシステム　キャンセル

ずっと先延ばしにしていたクラッチスタートシステムのキャンセル。
いよいよ今年も暑くなってきて、もうすぐ車に乗り込む前にエンジンだけ掛けたい場面が訪れるんだろうな、と思い、重い腰を上げました。
アルテッツァはクラッチを踏み込むと赤丸部分のスイッチが押され、セルモーターに電気が流れます。(確かそんな感じ。)
狭い車内で、わき腹が攣りそうになりながらのしんどい作業は嫌だなあと思っていたのですが、ボタンのすぐ脇にもカプラーを発見。
この黄色部分のハーネスをゴッソリ外せることが分かり、喜びは大爆発です！

まず、シンプルですが配線の図としてはこんな感じですね。
(エクセルのオートシェイプで作りました。電気関係は専門でないので正式な書き方は知りません。ご了承ください。)

よく見る、この途中のカプラーを直結させる短絡配線を作る方法、もしくはエレクトロタップで短絡させ、常に通電している状態にするお手軽な方法が一番簡単かと思います。

私は今回、このトグルスイッチを使用します。｢ON-OFF｣スイッチを使用する例もよく見ますが、今回は｢ON-OFF-ON｣スイッチとなります。

パッケージ裏面の説明の通り、スイッチを上にセットすると真ん中と下の端子が通電、スイッチを下にすると真ん中と上の端子が通電、スイッチを真ん中にするとどこも通電しません。

3つの端子の内、下の端子は車体からクラッチボタンスイッチに向かう配線に割り込ませます。上と真ん中の端子には、クラッチボタンスイッチからのマイナス線を切断し、間にそれぞれ繋ぎます。

画像の通りのスイッチの場合には配線が直結し、クラッチスタートがキャンセルされた状態になります。

次にスイッチを画像の位置にした場合は、スタートのためには通常の通りクラッチを踏む必要がある状態となります。

次にスイッチを画像の通り真ん中にした場合はどこも通電しないので、何をどうしようともエンジンは掛からない状態となります。

実際に加工します。上の写真が車両から外した配線です。

コルゲートチューブを切開し、緑/黒の配線に分岐のためのコネクターを噛ませます。
次に白/黒配線を切断し、ギボシの端子を作ります。下の写真が加工完の配線です。

最後に、トグルスイッチと加工した配線とをつなぐ線を作り、上の図の通りにそれぞれを繋いて車両に付けます。

トグルスイッチは画像位置の空き蓋に設置しました。12ミリの穴を空け、蓋の裏には邪魔な骨(?)があるので、スイッチをセットする為に除去しました。何だかんだでこの穴あけと裏骨除去に一番時間が掛ったかも･･･?

チェックの結果、スイッチ位置上でクラッチを踏まずにスタート、下位置で通常通りのスタート、真ん中の位置でうんともすんともきゃんともいわず、というわけで、考えた通りの動作。成功でしょう。

駐車時に真ん中の位置にしておけば、多少はセキュリティ的な役割を果たしてくれるかな･･･？

最後に、ご自身の車両での作業は自己責任にてお願いいたします。